モノレールから見たある日の東京の風景。いわゆる流し撮りで露出も構図もいい加減で出来はよくないのだが、撮影はなぜか楽しかった。本を読んだり人としゃべったりしつつ、ときどきシャッターを切る。窓に車内の風景が映り、まるで二重露出のように見える。この景色は、私の好きな東京である。空が暮れてゆく。景色が流れていく。カメラに入っている地味な色合いのフィルムが世界を切り抜いていく。見返すたびに、あの日私はこんな景色を見ていたのだという不思議な気持ちが蘇る。




= OM-1 = TOP = HOME =