-- 水亜鉛銅鉱 --

しかし、なんとか宝石をつかみだし、頭のむこうの砂の上に横たわっている彼または彼女の手に近づけようと、自分の体の上をそうっと越えさせました。宝石を空にかざすと、なかに星がひとつ透けて見える。詩人ならそれにぴったりの言葉を見つけるでしょうが、実をいうとそのときに見た赤い閃光にいちばん近いのは、パトカーの屋根の上でまわっているあれでしたね。