-- ピンク岩塩 --

水は糸を引いて鳥の水掻きを濡し、水盤に溜る。更に石造りの水槽へ零れ落ちていく。その噴水池の端を蛍星が飛び交っていた。それは宙に浮く微小な光る石の群で、夏至とともに現われ、秋には消えてしまう夜光性の浮遊物である。(長野まゆみ『少年アリス』)