-- スペサルチン/水晶 --

夕陽がなぞめいた表情の石像を照らすその場に居合わせた者は、石像がこの時代の終焉をいかに適切に象徴化しているかにふたたび感じ入るにちがいない。石像の顔はあいまいで名状しがたく、生身の人間を表現したものとは思えないからだ。それゆえに、それはすべての人間であり、かつ、だれでもない。(ローレン・アイズリー『星投げびと』)