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黎明の王女インザナが黄金の鞠をはじめて見つけたとき、この世界はどこまでも暗く、神々の住まう聖地ペガーナにおいてさえ闇が閉ざしていた。玉髄と縞瑪瑙、玉髄と縞瑪瑙が一段ずつ段を形造る神々の階を駆け降りながら、彼女は黄金の鞠を空へ投げあげた。黄金の鞠は弾んで空へ上がり、髪をなびかせた黎明王女は神々の階に立って笑いさんざめいた。(ダンセイニ『ペガーナの神々』)