-- 海王石 --

少しして、給仕がスノードロップを持って現れた。それはぼく(おそらくミシエルも)が予想していたよりも数倍風変わりな砂糖だった。薄荷水が淡青色(みづいろ)の結晶になった砂糖で、卵白かシャーベットのジェリィがまざっているような感じだ。「へえ、これは海王石(ネプチュナイト)のようぢゃないか。」(長野まゆみ『夜間飛行』)