-- 緑水晶1 --

上のほうを見ると、ステンド・グラスの窓で屈折された燦然とした光が祭壇に降りそそいでいる。サンダーズは祭壇の手摺にもたれ、ルビーやエメラルドをちりばめた金の十字架に腕を伸ばした。と、たちまち、腕をおおっていた水晶の外皮が氷のように解けはじめた。水晶が潮解するにつれて、腕から、溢れ出る噴水のように光がほとばしった。(バラード『結晶世界』)