-- グリーンフローライト --

ぼくはノスタルギガンテスを見あげた。しみるほど青い空を背景に、それはそそり立っていた。巨大な草入り水晶。或るいは見えない神殿のエンタシスの柱。階段はゆっくりとよじれ二重の螺旋になって絡みつく。遺伝子の巨大な模型のように。(寮美千子『ノスタルギガンテス』)