-- ブルーカルセドニー --

ホリスは目をこらしたが何も見えない。見えるのは、大きなダイヤモンドやサファイア、エメラルドのような霧や宇宙のビロードのようなインクの流れだけだった。水晶の炎にまじって神の声が聞こえた。ストーンが流星群に呑まれ、これから何年ものあいだ火星のまわりをまわり、五年ごとに地球に近づくのだと思うと、ある種の感動をおぼえ、想像力をかきたてられた。(ブラッドベリ「万華鏡」)