-- ファーデンクォーツ --

書斎は博物館そのものだった。鉱物界のありとあらゆる標本が、可燃鉱物、金属、岩石という三大区分にしたがって、完璧な順序で並べられ、ラベルを貼られていた。これら鉱物の骨董品を、わたしはどれほどよく知っていたことだろう!黒鉛や、無煙炭や、褐灰や、泥炭の標本のほこりを払う仕事が、同じごろの少年たちとぶらぶら遊びまわるより、どれほど面白かったことか!(ヴェルヌ『地底旅行』)