-- 雷卵石 --

やがて、ぼくたちは地面に奇妙な石が落ちているのを見つけた。赤土が畝を作るパインアップル畑のまんなかで、白く燥いた鳥の卵のような石がふたつだ。(ちょうど、雷鳴の聞こえた数だけ)。教会の図書室で調べたら、雷卵石という名が記してあった。(長野まゆみ『夜間飛行』)