-- 玉髄(アガート) --

「これ、きみにあげる。今日の記念さ。」水蓮は鞄の中から、薄荷色の斑がある灰碧の石を取り出した。「これは、」「アルビタイト。前にいた北方の海岸で拾ったんだ。ふつうはもっと灰色がかっているけど、これは碧がよく出てる。ちょっと瑪瑙のようにも見えるだろう。受け取ってくれる。」「ああ、もちろん、もちろんだよ。」(長野まゆみ『天体議会』)