3月1日

ご報告
3月に入り時期的にもキリがいいのでご報告しますが、4月からの進路が決定しまして、研究生としてではありますが大学院へ通うことになりました。2月はその選抜試験で結構キリキリしていたのですが、幸いなんとか合格することができました。ちなみに大学は放送大学ではありません。放送大学にも大学院があるのですが、去年のゴタゴタで心底嫌気がさしたので放送大学の院には行くまいと思っていました。研究生になったのは大学院へ進むためのステップなので、ほんのちょっとですが前進できたのでうれしいです。17歳の頃からまともに学校に行っていないので、7年ぶりくらいに学校へ通い、授業に出席することになります。研究生として入学するのは半分はその大学の内部生らしいですが、外部からも多様な生徒が来るということで楽しみにしています。放送大学で学んだことも多かったのですが、最後の方ではかなり行き詰まりを感じていました。大学に通ってさまざまな人と触れあうことが今の私には必要なことなのでしょう。ようやく学校へ戻るきっかけを掴むことができましたので、このチャンスを無駄にしたくないなと思っています。とりあえず、4月からは新生活です。こうして無事進路が決まって私もほっとしたので、これから溜め込んでいたメールを返信していきます。合格が決まるまではいろいろ不安だったのでメールが滞ってしまい申し訳ありませんでした。

日曜はほとんど引きこもって過ごしていたのですが(私は水面下のHP更新、同居人はラグナ。引きこもりでおたくの休日は黙々とPCに向かって過ぎてゆくのであります)、夕方から上野に出かけて軽く買い物をしてきました。ヨドバシカメラにて近々撮影するためにポラフィルムを補充し、ついでに上野駅内のSTUDY ROOMを物色。いろいろ欲しいものはありましたが、今回はゲームalgoのみを購入。 algoは算数オリンピック委員会、東京大学数学科の学生、あとはピーター・フランクルなどが共同で開発したゲーム。algoの公式HPはこちら。夜になってから小一時間ほど私と同居人で対戦してみました。いざやってみると、それぞれの性格が露骨に出ていて面白かったです。同居人は堅実で冷静、ミスはほとんどせず着実に勝つタイプ。逆に私は自分のミスやルール忘れで自爆することがよくあるけど、勘が冴え渡る時は2度目くらいのアタックで相手のカードをほぼ全部開いてしまうという、大変波のあるタイプ。たまに私が華々しく勝つけど、総じて同居人の方が勝っていたようです。そして負けず嫌いなのは圧倒的に私の方なので、「もう一回、もう一回」といつまでもやるのですよね…。今日買ったばかりでまだルールを覚えたという程度なので、これからもう少し遊び込んでみようと思っています。STUDY ROOMでは素敵な本を見つけたので、今度お金のある時にでも買いに行くつもりです。そうそう、ヨドバシでは暗室がなくても現像できるというキット「ダークレス」を買ってきました。もう少し現像について調べてから、一度これで自家現像に挑戦してみようと思っています。


3月2日

現在『写真とことば』を読んでいる。所謂写真論を読むより、写真家自身の文章の方が面白い。/葛西臨海水族館。ついうっかりISO 100のフィルムを持っていってしまった。これだとシャッタースピードが1/8秒くらいと大変遅くなってしまう。シャッタースピードはこんなだしおまけにフィルムはモノクロだし、きっと変な写真が撮れていることだろう。久しぶりに一眼レフにモノクロフィルムを入れて撮影に出かけたが、やはりモノクロは楽しい。色彩という要素に頼らない分、余計感覚が鋭敏になる。このレンズで、どう世界を切り抜くか。どんどん体の中が透明になってゆく。


3月3日

お買い物デー
今日は通学用の鞄を買うために、近所にある素敵な雑貨店まで歩いて出かけてきました。以前こちらで黒い革で出来た小さめの鞄を買い、それがとても気に入っていたのでそのシリーズがいいなと思っていたのですが、革の大型鞄は値段が高いのが難点。通学用なのでパソコンと本が入り丈夫なものと用途を説明し、おすすめを幾つか見せていただいてその中からIKETEIのシルバーレイククラブシリーズの一つに決めました。見た目は普通の黒い布の鞄ですが、中のポケット類が大変よく出来ていて、とても使いやすそう。A4サイズのパソコンも入る大きさで、小柄な私が斜めがけにするとかなりゴツイですが、荷物が多い人なのでこのくらいの大きさの方が助かります。まだ買ったばかりでカッチリした形なので、もう少し使い込んで適度に型くずれしたらよい感じになりそうです。

鞄を決めた後店内をぐるっと見回っていたら、ショーケースの中のブレスレット型の手作り時計に目が止まりました。それはブレスレット部分にターコイズをあしらったもので、鮮やかなブルーグリーンが大変美しい時計でした。ターコイズというのは実は私の誕生石なのですが、子供の頃からこの石が嫌いでした。ですので今まで一つも持っていなかったのですが、これは上質のターコイズをあしらっているし、何よりブレスレットの細工が繊細で美しいのにやられてしまいました。ターコイズはお守りにもなるというし、春になってコートを脱げば手もとも目立つようになるし、肌に映える鮮やかなブルーはとてもきれいでしょう。最近わりと頑張ったので、自分へのご褒美としてこれも購入してしまいました。とても気に入ってます、ふふふ。

買わなかったけど気になったもの。ざっくりした麻でできた折り畳み式の日傘があったのですが、これがよかったです。生地の上に手染めで模様が描かれているのです。白と藍のコントラストが美しく、とても涼しげ。和服に合わせたいような日傘でした。これも欲しかったのですが、丁寧な仕事の分値段もそれなりで、時計と鞄を買ったので日傘はあきらめました。もう一つよかったのがやっぱり傘なのですが、こちらは50〜60年代の英国アンティーク。細身の黒い傘で、デザインがもう素晴らしい。この傘、思わず本気で買いそうになったのですが、50年前の傘ゆえ防水が甘くまた布が薄く雨が漏れそうなので結局あきらめました。同じデザインでそのままレプリカというか復刻してくれたら間違いなく買うのですけどね…。日傘になら使えるだろうけど、普段から黒い服が多い私が夏場にさらに黒い日傘なんて、暑苦しくていやがらせにしかなりません。以上、本日はお買い物日記でした。


3月4日

今日通知が届き、放送大学卒業が決定しました。あー、やれやれ(打ち間違っていたので直しました。何語よ、あれやれって>自分)としか思えない自分がいる。当然卒業証書授与式にも出席しないし、卒業できてうれしいという気持ちも全くなくてようやく厄介払いできたという気分。本当は嫌なことばかりじゃなかったのだけど、最後の一年が最悪だったからね…。ある意味かなり苦しい4年半でありましたが、また学校に通うようになっても苦しさは続くのでしょうか。自分にとって学校というのは永遠に苦痛の連続なのかもと思うことはありますが、4月からはもうちょっと楽しんで通えるはずです。

尾久彰三『貧好きの骨董』(晶文社)を読了。本に載っているモノは美しいが、文章がダメ。美意識は研ぎすまされているのに、文章がたるんで曇っているとがっかりしてしまう。美しいものを、美しい言葉で伝えている本を読んだ時の心の高まりを得ることができない。私の美しいものを愛する心は所詮欲なのだろうが、ある瞬間欲を離れて、ただただそれが存在していることの幸せを感じる時がある。そういう瞬間は至福。欲にまみれつつ美しいものを愛で、そしてほんのときたま心は欲を超え、どこまでも静かに澄みわたる。それが物欲道。骨董に限らず、モノを見る目は養っていきたいと思っている。


3月5日

『磁力と重力の発見1 古代・中世』
ようやく借りることができたのでさっそく読んでみた。借りるまでもっと時間がかかるはずなのに予想より早かったなと思っていたら、今まで一冊しかなかったのを増やしたらしい。読み出して、噂に違わず素晴らしい本だと感動した。書名に「磁力と重力」とあるが、1巻は時代が古代ギリシャからローマそして中世までなので、話題はもっぱら磁気・磁力。数年前の一時期科学史に凝っていた時期があってこのあたりの本をまとめ読みしたのだが、これほど面白い本とは出会えなかった。物理をやっていた時代、科学史に関心が深かった時代にこの本を読んでいたら相当影響を受けていたことだろう。科学史の本というのはえてして多様な思想家をギリシャから現代の時間軸の上に並べるだけで、その思想はほとんど関連付けられることはなくたまにむなしさを味わうことがあるのだがこの本は違う。「磁力・重力」というゆるぎない視点を持ちながら膨大な科学史の細部にまで光を当てている。使われている資料も半端ではない。物理屋を目指していた当時これを読んだならきっと人生が変わっていただろうと思わずにはいられない。ある程度科学史に関心のある人でないと楽しめない本かとは思うが、素晴らしいのでぜひ読んで欲しい。私はさっそく2巻を借りてくるつもり。でもまた予約でいっぱいで、しばらく待たされるかも。今度お金のある時に三冊まとめて買おうと思っている。これは私の本棚に必要な本。


3月6日

今年に入ってから気持ちに余裕が出てきたのか、また料理熱が復活しました。最近はまっているのが和食。私は大雑把な性格なので丁寧な下ごしらえが苦手で和食は敬遠ぎみだったのですが(それにうちには和食の達人がいるし。包丁研ぎから始めるような人ですから)、そこをぐっと我慢して下ごしらえをちゃんとやると大変おいしくできるのですっかり楽しくなりました。これだけならいいのですが、料理熱と共に生じるやっかいなビョーキがあります。それは器病。いいお店見つけちゃったんですよね…。今の気分は白くマットな質感の粉引と土のテクスチャーを生かした器や焼き締めなどをミックスして使うのかなあ。等々、商品を見ていると妄想が膨らみます。値段は高くないし普段使いにしたいセンスのいいものばかりだし、しばらくここに貢いでしまいそうです。

写真のテクニックを覚えたくて『アンセル・アダムズの写真術』を借りてきて目を通したのですが、本の選択間違えたかも。銀塩カメラを手にして一年、今までなんとなく適当に撮ってましたがそろそろ本格的な勉強をしたくなってきました。何かいい本がないか、また図書館で探してみます。明日は球体関節人形展とエコール・ド・シモンと人形漬けな一日です。


3月7日

一日中出歩いてとても疲労したので、ごく簡単に。球体関節人形展。たくさんの人形を見ることができるという点では興味深い展示ではあったろう。だが自分の好きなものはごく一部なので、量だけ多くてもさほど充実感はない。人形を予想以上に近くで見れたのはうれしかったが肝心の可淡人形は遠くからしか見れなかったのも不満。私は人形全般が好きなわけではなく、よいと思うストライクゾーンがとても狭い。オブジェ関連だと結構節操なく好きだったりするのだが、人形だと自分でもびっくりするほどより好みをする。だから好きな作家のものを小さなギャラリー等で見る方がずっとよい。会場演出もさほどよくなく、まあこんなものなのかというのが正直な感想。帰りに秋山まほこさんの作品集を購入した。秋山さんの人形自体にはあまり惹かれなかったのだが写真は好き。焼き付けたモノクロの写真にみずいろやピンクでほのかに彩色しているのも美しい。ミルキィ・イソベさんの造本も素晴らしい。ところでこれはエディシオン・トレヴィルから発行されているのだがトレヴィル復活なの?トレヴィルのサイトはこちら


3月8日

ああ、もうすぐ10日…。そろそろ4周年記念プレゼントのフォームを設置しなければ。栞も作らなければ。まだ何もやっていません。作業に全く手をつけていません。こんな状況で間に合うのかしら。今日は材料の買い出しがてら北千住にオープンしたばかりのマルイを偵察。平日なのにものすごい人。北千住はよく行くし、ここにハンズをはじめいろいろなお店が入ってくれたのは個人的には大変ありがたい。ル・グイン『オルシニア国物語』を読了。


3月9日

4周年記念のプレゼント企画のコーナーをアップしました。トップページからリンクをはってあります。はじめましての方もご無沙汰の方も、もし興味がありましたらお気軽に応募してくださいね。それにしても一晩で全部仕上げたので、レイアウトといい写真といいやっつけ感がありありと…。もっとデザインに凝りたかった。前々から準備しておきましょうという教訓です。それにしてもCGIを自由に使えないサーバーなんで嫌だ。今さらだけど、ODNにしなければよかった。

去年は病んでいたのでお茶どころではありませんでしたが、今年になってからまた楽しく飲んでいます。日本茶インストラクターの資格もちゃんと取りたいなあ。ホコリをかぶっていた中国茶器も棚の奥から引っぱり出してきて水できれいに洗い流しました。久しぶりに緑茶を買って飲んでいます。お茶は宇治の玉露雁がね茶。雁がねはすっきりした味がよいです。そろそろ新茶の出回る頃なので、知覧からはじまり八女…とだんだん北上しながら追いかけていきたいものです。お茶のバイトをしていた時のように高い煎茶をばんばん買って普段使いにするということはもうしませんが、日常的に取り入れやすい価格でなおかつおいしいものを探していこうと思っています。


3月10日

森博嗣『四季 冬』を読了。あんまりコメントしたくないなー。『女王の百年密室』を読んでいないと話しの背景がわかりませんよね、これ。『四季』シリーズは面白い部分もあったはずなのに、こうして読み終わってみると作者の商売のやり方に反発を感じるだけという感想はなんなのだろう。同居人が新刊を必ず買ってくるから森博嗣はこれからも読み続けるだろうけど、私の中の評価は完全に冷えきっています。


3月11日

最近雑用で一日が終わってしまいます。時間の使い方が下手なのかも。明日こそは久しぶりに図書館へ行って勉強したいものです。今日はとりあえず水面下の更新作業をずっとやっていました。手が腱鞘炎になりそう…。この頃よく飲んでいる紅茶はエディアールの「ブルボン」。もう4年ほどここの「キャラメル」を買い続けているのですが、さすがにちょっと飽きてきたので「ブルボン」にしてみました。ブルボンはキャラメルとバニラのブレンドなので、味としてはキャラメルに似ていますがもうちょっと甘い感じ。ミルクを入れて甘くして飲むと最高です。おやつがわりに飲んでます。あとは母親から送られてきたお湯で溶くだけのアメリカココアにもはまっています。商品名は「SWISS MISS Milk Chocolate with Marshmallows」かな。お湯で溶くだけなのにコクがあって、おそろしく甘いです。こちらは食後のおやつ。今日は別役実『電信柱のある宇宙』を読了。


3月12日

現在同時進行でたくさんのことをやっているので頭の中が大混乱。ついでに部屋の中もグチャグチャ。三月中に片付けられるかしら。ストルガツキイ『モスクワ妄想倶楽部』(群像社)を読了。ストルガツキー(本ではストルガツキイになっていますが)はタイトルが好きですね、なんとなく。この『モスクワ妄想倶楽部』をはじめ『世界終末十億年前』『月曜日は土曜日に始まる』『願望機』『そろそろ登れカタツムリ』など。もっとも『モスクワ妄想倶楽部』は編集部の方でつけた名前で、原題を忠実に訳せば本当は『びっこな運命』らしいですけど。ストルガツキーは図書館にあるので一通り読んでみようかと思っています。


3月13日

今日は昼頃起き出してコーヒーだけ飲んで家を出て、安くておいしいお気に入りのタイ屋台料理店で腹ごしらえをしてから漫画喫茶で漫画を読みまくり。帰りに本屋へ寄ってダンセイニ『ペガーナの神々』、ホジスン『異次元を覗く家』、カルヴィーノ『柔かい月』『宿命の交わる城』、ビーグル『最後のユニコーン』、管浩江『永遠の森 博物館惑星』、『R.O.D』を三巻まで購入。さらにガチャガチャの「大人の科学 世界の発明品コレクション」を三回やってリリエンタールのグライダー、スティーブンソンのロケット号、ニュートンの望遠鏡をゲット。これ300円なんですけど、作りがちょっと荒いですよね。でもダゲレオタイプカメラも欲しいので、またやってしまいそう。という充実しているような、全然してないような、そんな一日でした。久しぶりに本をどっさり買い込みました。全部文庫で、おまけにジャンルが偏ってますが。以前の私だったら3日程度で全部読み切ってしまうところですが、今はもったいないので一日一冊程度にしてちびちび読んでいくことにします。谷山由紀『こんなに緑の森の中』(朝日ソノラマ文庫)を読了。やっぱり『天夢航海』が好きですが、これもなかなか。それにしても谷山由紀って『天夢航海』の印象からか文学少女的なイメージを持っていたのですが、デビュー作の『コンビネーション』って野球ものなんですね。『こんなに緑の森の中』の主人公も挫折した野球少年ですし。『コンビネーション』というタイトルからSFなのかなあと勝手に思っていたので、図書館で本を手に取って表紙を見てびっくりしました。


3月14日

現在倉田英之『R.O.D』(集英社スーパーダッシュ文庫)を一気読み中です。『R.O.D』は大英図書館特殊工作部にいる読子・リードマンが紙を自在に操り本にからんだ事件を解決するというようなお話です。この読子は大変な読書マニア・愛書家で、こう本好きにはぐっとくる内容なんですよね。私はここまで重度ではないけれどそれなりに本は好きで、日々活字を追い求め本の海に溺れています。そういう人間にとってはとても魅力的なシリーズです。漫画にもなっていますが、とりあえず本好きらしく最初にこの小説から手を出してみました。メガネでファッションはおかまいなしのダサダサな外見の読子さんに思わず共感してしまいますね、たまに。昨日買ってきた三冊は全部読んでしまったので、今日また三冊購入してきました。しばらくはマリみて一気読みした時の勢いで『R.O.D』を読んでいると思います。


3月15日

今日は15日。20日に新コンテンツの一部を公開できるよう水面下で猛烈に作業をしているのですが、間に合いそうな、間に合わなさそうな微妙な状況。できれば鉱物図鑑を7巻まで一気にアップしたいなと思っているのですが、これはちょっと無理かもしれないのでせめて5巻まで。でも5巻でも石50個分なんですよね。なんとか頑張りたいところです。4月になったら学校が始まって忙しくなってしまうので、暇な3月中に更新できる部分はしておかなければ。今日は忙しかったので、読んだのは『R.O.D』の4巻のみ。

 

 

 

 

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