3月1日

久しぶりに雑事に煩わされることなく一日お出かけできた休日。あちこち出歩いていろいろなものを見て、気持ちをリフレッシュすることができたしとても楽しかった。こういう楽しい一日で3月が始まったのがとてもうれしい。今月は2月みたいにギスギスしすぎることはなく、楽しんで日々を過ごしたいと思う。

まずは高田馬場へ出かけ、早稲田の演劇博物館へ。本日3月1日より、3階で維新派展「維新派という現象」が始まったのでいそいそと出かけてきた。展示品の中心は2007年に上演された「nostalgia」関連のもので、衣裳や20世紀の亡霊(もしくは「彼」と言うべきなのか)などが展示されている。また会場内ではnostalgiaの映像が流れていて、埼玉公演の記憶が蘇る。2006年の作品「ナツノトビラ」は正直そんなによいとは思えなかったのだが(ただし宣伝美術は非常に気に入っている)、この「nostaltiga」はすごく維新派らしいと思う部分もあれば意外に思う部分もあったりして、とても感銘を受けた作品だった(今までの維新派だともっと肉体が無機質な存在だったと思うのだが、この作品では肉体が結構生々しく描かれていたように思う。まさか維新派の舞台でキスシーンのようなものが出てくるとはと驚いた)。展示されているものの中で一番見れてよかったと思ったのは上演台本だった。科白はもちろんのこと、動きなどが記入されていてなるほどなぁと思った。ぱっと台本を見ても、初心者にはわかりにくい。維新派独特のヂャンヂャン☆オペラを紙に落とし込むとこういう感じなのかと面白かった。nostalgia関係以外では今までの公演のポスターなどが展示されており、維新派好きなら出かける価値はあると思う。演劇博物館の常設展も興味深く、また建物も素敵だったのでお気に入りの場所となった。入場は無料だし、販売されている図録も中身が充実しているわりには値段が安かったし、演劇博物館はよい仕事をしているなと思う。3月からは六世中村歌右衛門展が始まるし、これからはもっと演劇博物館へ出かけることにしよう。

早稲田の後は池袋に移動し、往来座で開催されている外市へ。古書現世の棚で『幻のロシア絵本 1920-30年代』を見つけたので、喜んで購入。前から欲しいなと思っていたけど買いそびれていた一冊だったので古本で買えてうれしい。ロシアデザイン好きにはたまらない本だ。他にも数冊文庫本を購入して駅に戻り東武のチケットぴあへ。本日発売のAPOGEEのワンマンライヴのチケ、さらにはチェルフィッチュの公演「フリータイム」のチケも購入。サイモン・マクバーニーの「春琴」のチケも迷って、B席でもいいから取ろうか悩んだけれど、突発的な札幌帰省が入ってしまってスケジュールがどうにも苦しいので今回は諦めることにした。きっと再演してくれるはず、くれるはず…。

池袋の後は原宿へ移動。目的は代々木第一体育館。Plastic Treeの出るイベントSAKURAJAM'08が本日ここで開催されたのだが、出演者がAcid Black Cherry、alan、アンダーグラフ 、加藤ミリヤ、清水翔太、TRICERATOPS、Plastic Treeとあまりにも食い合わせが悪い。食い合わせが悪すぎて逆に興味が湧いたのだが、チケ代が6800円でいくらネタ好きとはいえ価格が高かったのでさっくり諦めて、でもその分開演前の会場ウォッチングはしようと3時から3時半まで代々木第一体育館前に座っていた。こういうメンツの中でプラがどういうパフォーマンスをやるのかはとても関心があるしできれば見たかったのだが、6800円はいくらなんでもコスパが悪すぎる(興味がないアーティストが多いので元を取れる気が全くしない)。せめてファン層ウォッチングでもして楽しもうと出かけたのだが、3時開場だが人がスカスカで、3時半になっても人が少なくて、大丈夫なのかといろいろと心配になる。客層としてはB-Girlが圧倒的に多く、こういう人たちがプラを見てどういう感想を抱くのかが気になるところ。3時半までの入りを見るとどう考えても会場内は寒い状況に思えるのだが、あの後人がどっと来たりしたのだろうか(正直しない気がする)。人の多い週末の原宿なのに、会場前はやたらとがらんとしていて、なかなかシュールな光景だった。だいたい「2008年3月に新たにスタートするこのイベントは、サブタイトル「Say Hello! To the bright future!」と題し、卒業・就職と環境が変わり新たな生活をスタートさせる若者達にエールを送るイベントです。」というコンセプトといい、このイベントはいろいろな意味で失敗しているのではないかと思う…。いやはや。価格がもっと安ければネタ的に出かけたのになー。こんな突っ込みどころ満載のイベントなのに、参加できなくて残念。

代々木第一体育館の後は原宿をふらふら。久しぶりにJaneを覗き(買物はまた今度。でも予約品を見てテンションが上がる)、気になっていた喫茶店でお茶をし、充実した気分で帰宅。

 

 

 

 

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