1月17日

お久しぶりです。本当に、本当に、ひさびさの日記になってしまいました。12月後半以降音信不通になっていたのは、修論でおかしくなっていたから、です。「え、それ遺書?」というメールを友達に送りつけたり、体調ガタガタになってみたり、数日無気力で寝込んだりと、なんかもーすごい状況になっていました。済んだことだからまぁいいかと思ってますけど、まだ笑い話にするには生々しすぎる。もう少し時間が経てばよい思い出になる……のかもしれません。ひとまず修論は提出したので、最低限の目標は達成できてほっとしています。これから他にもやらないといけないことがたくさんあるのだけど、正直燃え尽きていて、疲れすぎていて、はかどっていないなぁ。ほっとしたのか気が抜けたのか、今はわりと遊んでいます。困るのは自分なんだけど、反動が出てしまっているのかも。自分をコントロールするのは、とても難しい。そろそろ気を引き締め直さなければと思っています。

日記を書いていない間にもいろいろなことがあったし、書きたいこともいろいろあるのだけど、まだ完全に回復しきっていないのでちょっとずつしか日記を書けそうにありません。しばらくはリハビリかな。またゆるゆると、ネット活動の方もはじめていきたいと思っています。ご挨拶が遅くなってしまいましたが、本年もNEW ATLANTISを宜しくお願いいたします。そして中身はともかく、修士論文を無事提出できたことをご報告いたします。

修論が終わってからは、本を買ったりCDを買ったり、あとはチケを買ったりしてウサばらしをしています。今日は秋葉原に行く用事があったので、とらのあなに寄りようやく『地獄歌占』を買いました。みとせのりこさんの声+暗黒+和物という、とてもツボな作品です。さっそくヘビロテ中。歌詞の世界観も好き。あと修論が終わってから買ったCDはなんだろ、BaseBallBearのアルバム『C』とか、My Chemical Romanceの『The Black Parade』とか、あとは他にも何かあったような。ちなみに修論提出間際はなぜか氷室祭りになってました。なぜ氷室京介だったのか、自分でもわからない。おかげさまで、最近はヒムロックを聴くと地獄の修羅場を思い出してほのかにブルーになります(とほほ)。

購入したチケのことはまた今度でも。明日はそのうちの一枚、チッタにサーカスを見に行きます。川崎まで出かけるから、途中の横浜で下車して有元利夫展もついでに見てくる予定です。ダリ展やエッシャー展をはじめ修論のために見たい展覧会を山ほど逃してしまったのが無念。まぁ仕方ないといえば仕方ないのですどねぇ、それでもやっぱり凹む。とりあえず、有元利夫は逃さずに済んでほっとしています。


1月18日

最近のフラグメンツ。順不同に、ランダムに。修論提出後の週末、久しぶりに西荻へ出かける。アンティークショップ&古本探しが目玉だったのだが、腰痛がひどくて歩くのもままならない状態だったので、アンティークショップは諦めて古本屋を二件だけ回った。定番の音羽館、そして花鳥風月。音羽館では而立書房から出ている『岸田理生戯曲集』全三冊がセットで1800円で売られていたので思わず購入。『捨子物語』『糸地獄』『鳥よ鳥よ青い鳥よ』。去年だったろうか、「糸地獄」が上演されてとても行きたかったのだけれど都合がつかずに逃したことを苦く思い出した。私はもともと演劇の人間ではないし、正直戯曲を読むのは苦手だ。書かれている形式が、自分にはまだなじまない。それでも細々とは興味を持っているし、いつかはもっと自分の中にしみ込んでくるのではないかと期待をしている。今回購入した本はしばらくは寝かせておくことになるだろう。昔は積読本を毛嫌いしていたが、最近はそうでもなくなった。後から探す手間を考えれば、出会えた時に買っておいた方がいい。今はそう思っている。こういう部分で、自分が歳を取ったことを明白に感じてしまうのだ。他にも細かい文庫を何冊か買って、どっさり一山抱えてお店を後にした。花鳥風月では山田登世子『メディア都市パリ』(ちくま学芸文庫)、下川耿史『日本エロ写真史』(ちくま文庫)を購入。

2006年の暮れは上にも書いた通り狂騒の中で過ごしていたので、見たかった展覧会、行きたかったライヴを逃しまくった。チケまで買っておいたのに行けなかったのが、Plastic Tree。結局12月7日のファイナルリキッドばかりではなく、26日の渋公公演(あえてC.C.Lemonホールとは書かない)「冬小屋エレキテル」にも行くことができなかった。この時期は学業優先だと思っているし、行けなかったのは仕方ない。しかしなんとなく凹む予感がしたのでずっとセトリすら調べずにいたのだが、年明け頃に意を決して見てみたところ、一曲目から「幻燈機械」で泣きそうになる。よりによってこの曲か…。『Puppet Show』の中でも指折り好きな名曲で、 ここ数年はずっと演奏されることはなく、ライヴで聴く機会には恵まれなかった。何年もの間、恋いこがれていた曲だったにも関わらず、行けなかったライヴであっさり演奏されてしまってとても口惜しい。でもまぁ、セトリから消えていなかったことを確認できただけでもよしとしよう。きっといつか、またこの曲は演奏されることであろう。願わくは、その時会場にいることができますように。「幻燈機械のせいで、部屋は亡霊だらけだ だから僕もここに居よう」「空想の犬つれて、枯れた草に座って君とずっとはなしてた 大きい風が吹いたら、さっきノートにつづった言葉が流れた」(Plastic Tree「幻燈機械」)。なんとなく勝手に夏の曲のようなイメージを持っていたのだけれど(自分の中で幻燈と夏の風景が結びついているので)、こうして歌詞を見るとそれは私の勝手な思い込みで、あえて分類すれば「草の枯れている季節」、秋や冬の風景なのだろうか。もっとも、この世界に四季などは関係ないのだろう。透明でゆらゆら立ちのぼる風景の中に、不安定な心を抱えた少年(その少年は明白に昔の竜太朗のイメージと重なるのだ。半ズボンを着て、黒髪のおかっただった、あの忘れ難いイメージ)の姿が浮かび上がる。私の中のPlastic Treeの中の核とも言える風景。今でもどこかでそれを求めている部分はあるのだけれど、現在進行形のプラを追いかけるのも、またそれはそれで楽しいことなのだと思う。去年はいろいろなことが重なってしまい、正直言ってプラファンをやっているのが楽しくなくなってしまって、テンションもモチベもガタ落ちだった。今年はまた、新たな気持ちで向き合えそうな気がする。ようやくリセット、かな。というわけで、2月のイベが楽しみ。最初に出会った時のように、またイベントから再出発するのも悪くはない。

ここ近年のプライヴの中で、一番印象に残っているのは「赤い眼のミッフィー」。ツアー初日は、チッタ川崎だった。サーカスをモチーフにしたツアー、ステージに張り巡らされていた赤い天幕。チッタというハコはとても好きだ。眺めも、音も、空間も、雰囲気も全部。今日はその思い出深いチッタへ、サーカスを観に行きます。


1月19日

疲れが抜けなくて、このところずっとだるい。ちょっと動くだけでもうクタクタ。引きこもり期間で体力が落ちたのかなぁ。さすがにこのままではマズイ。

書籍部にてケネス・クラーク『風景画論』(ちくま学芸文庫)、野家啓一『増補 科学の解釈学』(ちくま学芸文庫)、柴田宵曲『明治の話題』(ちくま学芸文庫)を購入。最近買ってる新刊ってほとんどちくま学芸文庫のような…。

MY CHEMICAL ROMANCEの新譜『THE BLACK PARADE』がなかなか気に入ったので最近部屋でよく聴いている。ザ・ブラック・パレード、死をモチーフにしたアルバム。血なまぐさい死は苦手だが、マイケミがやっているようなコワかわいい雰囲気はわりと好きだ。ヴィジュアルやCDジャケットのデザインからも、バンドのコンセプトが見えてくる。実はつい先日来日していてちょっと興味があったのだけど、あまりにもタイミングが悪すぎる時期で行くことができなかった。1月10日@ZEPP TOKYO…泣きながら修論本文を書いていた日。1月11日@川崎CLUB CITTA'…泣きながら序論と終論を書いていた日。ちなみに締切前日。行けるかっ!というわけで今回は逃しましたが、機会があれば一度見てみたいバンドです。

昨日出かけた有元利夫展とフェリア・ミュジカの公演の感想を書きたいけれど、完璧にエネルギー切れ。余力がある時にでも、まとめます。昨日今日と出かける用事のついでに、セールをちらっと覗いてきました。特に何か買うつもりではなかったのだけど、安くなっているのでうっかり出費しているあたりダメダメな感じ。昨日は横浜でアナスイとルルギネスのストッキングを購入。本当はヴィヴィアンのも買いたかったのだけど、好みのデザインがなかった&思ったほど安くなっていなかったので見送り。今日は北千住でGジャンを購入。スピック&スパンのもので、50%オフでした。シンプルで定番の形のものが欲しくてずっと探していたのだけれど、セールで良いものと出会えてラッキー。SとMを羽織ったところ、7号サイズのSの方が着た時のシルエットがきれいだったのでこちらをお買い上げ。上半身は7号でもOKなんだな…。下半身デブだから、下は9号じゃないと絶対ダメだけど。Gジャンを買ったおかげで、春の羽織もの不足が少し解消されそうです。


1月24日

忙しいので、なかなか日記を書くことができない今日この頃。怒濤の飲み会週間が一段落したから、いい加減学業モードに入らないと。

昨日は総合研究博物館で開催されている「東京大学コレクション―写真家上田義彦のマニエリスム博物誌」展と「標本は語る」展を見た後、アラン・ケイの講演へ。今現在の私はプログラミングのことはまるっきりわからないけれど、「きゃーアラン・ケイ来日してるの?行く、行くー!」みたいな軽いミーハーノリで出かけてきた。講演の内容を学術的に捉えることは私には難しいけれど、姿や声、そしてプレゼンを見ることができたのはやっぱりよかったなぁ。彼が現在取り組んでいる面白そうなプロジェクトがいろいろ紹介されいたのが興味深かった。そしてアラン・ケイ本人がとても魅力的な人。

林和子『バレエライフ』(文化出版局)を購入。林和子という名前でピンとこなくても、「クードゥピエ」というブランド名を出せばロリータ系の人ならきっと「おっ」と思うに違いない。80年代に一世を風靡したこのブランドは、ロリータファッションの源流の一つともいえる存在で、楠本まきの漫画『kissxxxx』の中のかめのちゃんが着ている服としても有名(かめのちゃんが着ているのはクードゥピエと昔のJane Marple)。そういうわけでクードゥピエは伝説のブランドといってもいい存在なのだけど、当時のことは残念ながらあまり知らないし、クードゥピエの服を見たこともない。私にとってクードゥピエは憬れのブランドで、調べているうちに林和子さんが最近バレエウェアのお店を青山に開いたこと、そのブランドもまたクードゥピエという名前であることなど、細々とした情報を知った。去年の12月に本を出版されたということで、さっそく買ってみた。

シンプルで機能的ながらデザインにまで気配りされている素敵なバレエウェアを見て、きれいだなぁ、いいなぁと思う。最近バレエ公演に出かけていることもありバレエに関する興味がほんのちょこっと芽生えてきている。しかし、私はものすごく体が硬い&運動が嫌い。それに加えて、足首を壊していて調子が悪いと日常生活の時でさえしくしく痛むので(走ることもできないし正座も無理)、足首に負担のかかる運動は絶対やめた方がいい。なので当分「自分でやる」という方向にはいかなさそうなので、バレエに出かけたり、バレエウェアの本を眺めてうっとり妄想ということになりそう。『バレエライフ』には型紙がついているから、お裁縫ができる人は本に載っている素敵なウェアを作ることができます。……ちなみに私は裁縫もできません。。なんもできないじゃん、私(凹)。うーん、今度青山のクードゥピエに一度行ってみようかなぁ。何事も形から入る人なので、かわいいバレエウェアを前にすれば考えが変わるかも。修論修羅場で体がボロボロになっていい加減運動の必要性を実感しているのだけれど、運動嫌いだしどうせなら自分の好きなこと・興味のあることをやりたいなぁ。でもやっぱり足首が厳しいかなぁ。うーん、うーん。


1月25日

現在ヨーロッパ選手権開催中。朝起きて男子シングルの結果を見て、ぽかーんとなった。何この面白い大会(笑)。

1 Tomas VERNER CZE 76.56 41.14 35.42 7.25 6.82 7.21 7.00 7.14 0.00 #32
2 Brian JOUBERT FRA 75.18 37.82 37.36 7.54 7.18 7.54 7.46 7.64 0.00 #28
3 Sergei DAVYDOV BLR 70.14 37.47 32.67 6.75 6.32 6.57 6.46 6.57 0.00 #31
4 Kevin VAN DER PERREN BEL 67.18 33.86 33.32 6.86 6.50 6.82 6.50 6.64 0.00 #30
5 Andrei LUTAI RUS 66.97 36.66 30.31 6.32 5.89 6.07 5.96 6.07 0.00 #19
6 Alban PREAUBERT FRA 66.10 34.14 31.96 6.29 6.18 6.39 6.46 6.64 0.00 #23
7 Kristoffer BERNTSSON SWE 64.83 33.80 31.03 6.21 5.93 6.25 6.25 6.39 0.00 #25
8 Karel ZELENKA ITA 64.53 36.35 28.18 5.75 5.32 5.68 5.68 5.75 0.00 #16
9 Anton KOVALEVSKI UKR 63.67 34.88 28.79 5.93 5.43 5.89 5.68 5.86 0.00 #17
10 Yannick PONSERO FRA 63.11 29.61 33.50 6.82 6.39 6.79 6.75 6.75 0.00 #27
11 Jamal OTHMAN SUI 62.82 33.25 29.57 6.00 5.61 5.96 5.96 6.04 0.00 #18
12 Gregor URBAS SLO 61.70 33.94 27.76 5.86 5.36 5.61 5.50 5.43 0.00 #20
13 Andrei GRIAZEV RUS 59.10 27.17 31.93 6.46 6.18 6.32 6.43 6.54 0.00 #26
14 Moris PFEIFHOFER SUI 57.89 30.28 27.61 5.50 5.32 5.61 5.50 5.68 0.00 #21
15 Sergei DOBRIN RUS 56.68 27.03 30.65 6.39 5.93 6.11 6.11 6.11 1.00 #24
16 Philipp TISCHENDORF GER 54.48 29.70 24.78 5.07 4.75 4.96 5.00 5.00 0.00 #1
17 Stefan LINDEMANN GER 54.21 23.71 31.50 6.64 6.18 6.14 6.25 6.29 1.00 #29
18 John HAMER GBR 51.02 25.91 25.11 5.29 4.75 5.07 4.89 5.11 0.00 #4
19 Boris MARTINEC CRO 50.67 26.96 23.71 4.71 4.61 4.93 4.57 4.89 0.00 #15
20 Igor MACYPURA SVK 49.57 25.94 23.63 5.14 4.46 4.64 4.75 4.64 0.00 #10

まずはトップがチェコのベルナーというのに驚愕。誰もが(そしておそらく本人も)余裕で一位と思っていたブライアンを押さえ込むなんて、素晴らしい。ブライアンはクワドで転倒してSP必須の要素であるコンポが入らなかった模様。この2位は本人にとって、非常にショックでしょう。今シーズンは今まですべて1位の完全優勝を果たしていましたが、ここにきて初めての2位。ここで彼の闘志に火がつけばいいなと思っています。ランビエールが出ないことへの油断、自分への過信が多少なりともあったはず。この2位が、いい薬になればいいのですが。いやはや、俄然ユーロが面白くなって参りました。

3位がセルゲイ・ダビドフ。ああ、これもうれしい。頑張れベテラン!4位がケビン、5位がルータイ。ロシア男子三人の中で、まさかルータイがトップに躍り出るとは。実は今まで国際試合の経験がない子で、先日のロシアナショナルで2位になって「ルータイ、誰?」とその存在を知りました。そしたらミーシン門下(ミーシンはプルシェンコのコーチです)の人なんですね。

このあたりはまぁ「予想外でうれしい」人たちですが、その反対の方々もいらっしゃるわけで…。フランスのプレオベールは6位。怪我は大丈夫なのかな、ジャンプが不調みたいだけれど。FSではもっと順位を上げてほしいところです。でもSP6位なんて、正直まだまだ踏みとどまっていて良い方かも。もっとorzな方々がいらっしゃいます。同じくフランスのポンセロは10位。ああ、あんなにスケーティングが美しいのに(今の男子でスケーティングが素晴らしいと思うのは高橋・小塚・そしてポンセロの三人です)、イーグル美しいのに、どうしても自爆から抜け出せないのね、ポンセロは…。ジャンプが安定すれば、絶対もっと上位に食い込める人なんですが。頑張れ、頑張れ!すべての人にコメントを書いているとキリがないのでやめますが、極めつけにorzな方々は、13位のアンドレイ・グリャーゼフと17位のステファン・リンデマンですかね…。ロシアチャンプのアンドレイ、ドイツチャンプのリンデマン、あなたたちもっとしっかりして下さい!(涙)アンドレイはようやくロシアナショナルのFSでパーフェクトな演技を見せて悲願の優勝で、タラソワもとっても喜んでいて、「やった!」と思ったらまたこれですか…。本当にこの人は、もう。ああ、頑張れ頑張れ、FS頑張れ。何がなんでも東京ワールドに来るんだ!そしてリンデマン。あのう、ドイツ18歳新人ティッシェンドルフ君より下って一体どういうことなんでしょうか…。FSではいくらなんでも盛り返してくれるとは思いますが、さすがにこの結果はねぇ。リンデマンは2004年ドルトムント世界選手権(荒川さんが優勝した時の大会ですな)の時の銅メダリストです。テイッシェンドルフ君もいろいろな意味で面白そうで注目していますが、ワールドにリンデマンが来れなかったらそれはもうもうショックですよ。。意地を見せるんだ、リンデマン!

というわけで、書いていたら凹んできたので、最後に素晴らしい演技をした1位ベルナーを。すごくいいです!ジャンプもクリーンだし、ステップも素晴らしい。曲はトッカータとフーガ、結構難しいリズムだと思うけど音楽に合った滑りをしていますね。好みのタイプだわ。なんでトッカータとフーガなのにピンクのシャツなのか、衣装のコンセプトはちょっと不明だけど…。キスクラでの様子、1位が出た時のぴょんぴょん飛び上がりがすごくかわいいです。去年のユーロは結局10位だったのかな。まだSP段階とはいえ、大躍進ですね。練習ではクワドも飛んで、かなり好調な模様。これはベルナー優勝もありえるかも?というわけで、ベルナーとジュベールの優勝争いが俄然面白いです。いやはや、ユーロがこんなに面白い大会になるなんて、始まる前は予想もしていませんでした。FSの結果が楽しみ(そしてちょっと怖い)だなー。

フィギュアといえば、面白かったのは去年暮れの全日本選手権男子シングル!修羅場中で日記を書けなかったけど、結果は逐一追ってチェックしていました。これも自分のメモとして、近いうちに雑感を書こうと思います。


1月27日

心身ともにかなり調子が悪いです。溜まりに溜まったもろもろの疲れが今になって出てきて、病みぎみ。明日美容院に行くので、これが気分転換になればいいなぁ。

今日は高校時代の同期がやっているバンドのライヴに行きました。私は直接付き合いはなかったのですが、友達経由で声がかかってライヴを見に行くことに。名前と顔だけ知っていたE君は、気持ちよさそうにステージの上で歌っていて、姿が高校時代と全然変わっていなくて、なんだか胸がいっぱいになりました。自分が好む音楽のツボドンピシャとは違うけれど、でもいいライヴでした。サビのメロディーがいいなと思う曲が多かったです。高音を歌う時の裏声がよくて、その声を引き立てるメロディーラインがサビで多用されていて、それがすごく好きでした。ただ声はほんとにミスチルの桜井そっくりでしたけど…。特にバラード系のミディアムテンポでより一層相似が際立つなぁ。MCはかなりこなれていない感じがしましたが、ノリのよさと真面目さの両方を滲ませていて、もっと頑張れ!と思いつつも決して悪印象ではなかったです。今後も成長を見守っていきたい、そんな印象を持ちました。次のライヴもぜひ行きたいです。新しい街東京で、どうぞ好きな音楽と夢に向かって頑張ってください。応援しています。バンドの名前は、TRIPLANEです。オフィシャルサイトはこちら。しかし二時間に及ぶスタンディングライブは腰にきました…。やっぱり体力落ちてるや。

ようやくPlastic Treeのニューシングル『スピカ』を購入。ざっと見た感じ「まぁこんなもんじゃない?」という感想がネットでは多かったような気がするのですが、私は予想外にツボりました。作詞・作曲は有村竜太朗、ベタベタな竜太朗曲は正直あまり好みではないはずなのになぜ…。全くもって期待していなかったのに、なんだかじわじわこの曲にやられてる、弱っている私の心に、ベタな太朗曲とかすれたような優しい歌声が沁みました。どうしようもなく寂しいのかな、私は。だからこういう曲にすがりたくなるし、慰められる。アコギの音も、歌詞も、竜太朗の声も、すべてが少し淋しくて、そしてどこかやさしい。スピカ、乙女座の一等星。真珠星とも呼ばれる、白く清楚できれいな星。スピカは4日周期で公転する、二つの星からなる連星。連星ということを知っていた方が、歌詞の意味がよりわかるだろう。所謂壮大なバラードではないし、どちらかといえば小粒な曲だけど、今の私が欲していたのはこれなのかもしれないなぁ。逆にガンガン攻めてくるライヴ映えしそうな曲だったら、感情移入できなかったかも。ああ、スピカにこんなにはまるとは…。自分でも意外。そういえば私はイマイチ評判のよろしくない「讃美歌」も大のお気に入りの曲だ。もしかして好みがズレてる?まぁなんにせよ、スピカは気に入りました。宇宙モチーフにはやっぱり弱いのね、私。カップリングの「ロム」は無視して、スピカだけリピートしています。


1月28日

バタついているうちに、ヨーロッパ選手権が終了。全米も、男子以外は終了。取り急ぎごく簡単なコメント。男子1位はジュベール、2位はベルナー、3位はケヴィン・ヴァンデル・ペレン。ブライアンはさすがにFSで盛り返し、ユーロ二度目の優勝。それはとても喜ばしいことだけど、プログラムに入ったクワドは1回、3Aが一回、あとコンポが苦手でセカンドが2Tという感じで、優勝よりも正直内容が気になります。現在高橋君が絶好調で、ジュベールがこの内容だと世界選手権の金の行方はわからんですな…。ブライアンもさすがに世界選手権ではまた再調整してくるとは思うけど、ちょっと調子が下がりぎみなのが気になります。ベルナーはFSが3位、総合は2位。優勝は逃したけど、大健闘です。ワールドも楽しみです〜。3位のケヴィンもおめでとう!4位のダビドフと1点未満の僅差で、ダビドフは惜しかったですね。すごくいい戦いでした。5位がロシアのルータイ。この人も大健闘。まさかルータイがロシア男子の中でトップにくるとはなぁ(苦笑)。6位はプレオベール。結果は残念だけど、なんとクワドを飛んできた!うぉ、不意打ち。今回のユーロの最終グループはケヴィン以外は皆クワドに挑戦したはず。現在女子がSPから3-3に挑戦と真央ちゃん登場によって一気にジャンプのレベルが高くなっているけど、男子の中でもクワドがまた復活しつつあるようです。やっぱりトップを狙うためにはクワドが必要なんですね。織田君、頑張れ(きっとしばらくは苦しい期間が続くでしょう。ファンなので見守りたいです)。

で、その他男子ですが…。リンデマンはFS頑張った。総合で11位。東京ワールドでぜひ頑張って、ドイツに二枠を勝ち取ってほしいものです。テッシェンドルフ君は総合15位。面白い選手で今後注目。ただスピンがかなりひどいので、これは改善して欲しい。……………最後にこれに触れるか、ロシア男子。グリャーゼフが総合16位、ドブリンが18位。この二人はほんと、FSは壊滅的でした。。見ていてつらかった。ロシアのワールドは二枠だけど、決まったのはルータイのみで残り一枠はまだ未定だそう。そりゃあそうだよ、この結果じゃ内定出せないよ。クリムキンも含めてテストスケートとかになるのかなぁ。個人的にはロシアチャンプのグリャーゼフに来てほしい気はするけれど、クリムキンもいいし、ああでもどうにかくもうこの内容じゃダメなんだよぅ。大ショック。そういえばユーロ女子シングル、ロシアチャンプの子がSP落ちしてました。。大丈夫か、ロシア。これじゃあプルもスルツカヤも引退できませんよね。

ユーロ、女子シングル。一位はカロリーナ・コストナーが優勝!これはとってもとってもうれしい。カロリーナ、本当に優勝おめでとう!シーズン前にかなりひどい怪我をして、GPSはすべてパスでやきもきしていたけれど、3-3を決めて優勝してくれて、本当に安心しました。以前より肉がついているけれど、太ったというのではなく、女性らしい柔らかさが加わってすごくきれいな体になっている。手足が長いから、映えるなぁ。カロリーナのスピード感あるスケーティングもとても好きです(スピードありすぎるゆえに自爆しちゃうことも多いけれど)。SPのカノン、衣装もきれいだし透明感のある雰囲気でいいなと思います(カロの衣装はいつもセンスがよくてきれいで大好き)。3Lzがダブってしまったのが惜しいけど、いい演技です。3F-3Tのコンビネーションがとてもクリーンで素晴らしい。カロリーナが復活となると、世界選手権のメダルの行方はわからなくなります。面白くなってきたわ。

アイスダンスはフランスのデロションが優勝。うわぁああ、信じられない。デロションがついに、ついに、ユーロチャンプ。特別ファンというわけではないけれど、ようやく評価されたのか。ファンにとっては感涙ものでしょう。2位はドムシャバ。今年からロシア一番手になったドムシャバ、予想以上の躍進です。彼らにも頑張ってほしい。3位は前年の世界選手権覇者のデンスタ。うーん、どうしたのでしょう、調子が下がっている?世界選手権までには調整しなおして欲しいなぁ。ベテランは若手より体力的に落ちるでしょうし、どこにピークを持ってくるのか、その調整がより一層重要になると思います。

さて、全米。まずはアイスダンスから。優勝はベルアゴ、2位はグレペチュ、3位がメリル&チャーリー組。メリル&チャーリーは若手なのにすごい!世界選手権で東京に来てくれて、とてもうれしいです。シュピルバンド組の若手は、テッサ&スコットも含めてシニア一年目なのにすごいです。このまま、伸びっていって欲しい。で、で、優勝は露も疑っていなかったベルアゴですが…。評判の悪かったFDを作り直すとのことで、新プロに注目していました。以前の「ザッツエンターテイメント」は本当に駄プロだと思ったので作り直すのは大賛成だったけど、内容がなんと「アメリ」。アメリって私の大好きなヤン・ティルセンの音楽でしょ、そもそもアメリっておフランス映画でしょ、北米テイストバリバリのこのカップルのアメリが全く想像つかなくて期待半分不安半分でした。プログラムを見た感想だけど………うーん。。もちろん、以前のプログラムよりはずっといい(あれはひどすぎた)。でもでも、やっぱり良いプログラムとは思えない。そもそもどこがアメリなのか、音楽はそうだけどコンセプトがあまり見えてこない。そして、当然のことながら全然滑り込みが足りていない。現在のアイスダンスの混戦状態を見ると、このままではワールドのメダルすら危ういのではと危惧を覚えます。ベルアゴはトリノオリンピックで銀メダル、若手としては異例の早さでトップまで上り詰めたけど、実は結構欠点を抱えているカップルでもあったわけで。ベルビンとアゴストの間の実力差とか、ベルビンの演技の幅の狭さとか…冒険せずに今まできたツケがここになって出ているのかもしれません。このままだとトップグループには入ったけれど、今後伸び悩む可能性が強いかも、見ていてそんな不安を覚えます(いや、別にファンではないし正直演技は好きではない部類ですけれど、それでもやっぱり心配)。ベルアゴの今後は、本気でいろいろと取り組まないと厳しいものになるのではないでしょうか。

女子シングル。優勝はキミー・マイスナー、2位がエミリー・ヒューズ、3位はアリッサ・シズニー。アリッサはSPで出遅れてどうなることかと思ったけど、FSは一位で盛り返して堂々の三位。よかった、東京ワールドに来てくれるよ。自爆しなければとてもよい演技ができる人なんですよねぇ。東京でも神演技に期待。キミーとエミリーの点差は一点未満の僅差でした。キミーは……世界女王だけど、ジャンプの質がアレなのでどうしても演技を見ていてモニョモニョしてしまいます。とても努力家だし、勝ち気だけど性格はいいし、本人のキャラはかなり好きなのですが。特に今回のSPの3-3は、どう考えても認定できるレベルのものではありませんでした。完全なチート。それでも全米だから認められちゃうのですね。。これが認められていなかったら、エミリーとキミーは逆転だったのになぁと非常に複雑。マイスナーはひどいトゥアクセルで、踏切で確かにエッジは離れているけどトゥがついていたりと、正直ジャンプの質があまりよくないです。エッジが離れているので一応ルール上はOKだけど、質がいいジャンプとはいいがたい状態。今回はこれに加えてグリ降りだから、見ていて「これでも認定されちゃうんだ」とあまりいい気持ちはしませんでした。本当はダウングレードした方が本人のためだと思うのですけどねぇ。カロリーナがクリーンな3-3を決めていて、他にユナちゃん、真央ちゃん、安藤さんも質のいい3-3を決めているのを見ると、マイスナーの3-3が認められるうえに加点がついているのは、本当にちょっと、どうにかならないものかと思う時が…。マイスナーもジャンプ以外は素晴らしいので、こうやって認定するのは本当に本人のためにならないし、後でいろいろとツケがきそうで心配になります。アメリカ一番手も大変だなぁというのが率直な感想。

さて、いよいよ男子のFSです。ううっ、ジョニー、頑張ってくれ〜。


1月29日

3月2日の新居昭乃さんライヴのチケを確保。最近予定が合わなくて全然ライヴに行けなかったから、すごく久しぶりな感じがする。会場は東京国際フォーラム。ここの会場はat EDEN以来かなぁ。とにかく久しぶりの昭乃さんライヴ、とても楽しみです。

2月末に札幌帰省を企画中。スケジュールの関係で当初の予定とはずれて、2月25日〜3月1日になってしまった。うーん、できればもう一日取りたかったけど、前後に予定が入っているから難しいか。行きたいところがいろいろあるから、ちゃんとスケジューリングしないとダメだな。


1月30日

さて、Plastic Tree春ツアー。全12公演のうち、私が参加予定なのは4/14川崎(初日)、4/17仙台、5/5六本木(ファイナル)の三ヶ所。チッタスタートのライヴは先行きがいい。チッタ大好き。ただファイナル2daysが六本木のあの会場というのはどうなのでしょう。東遊び2のファイナルもここでの2daysだったけど、会場の音がひどくてひどくてメンバーも不満だったらしくもう二度とここは使わないかと思っていたのに。私はこの2daysをどちらも最前で見ていて、おまけにどちらも諸事情で全く楽しめなかったという最悪経験をしているので、正直あの会場はトラウマ。というわけで悩んだ末に、2daysの参戦はやめてファイナルだけにした。都内のワンマンで最初からチケを取らないというのは、初めてのことだと思う。それだけあの両日がトラウマなんだろうなぁ。そのかわりといってはなんだが、仙台遠征を計画中。2daysは今回ばかりは遠慮したいし、せっかくだから仙台観光をした〜いというわけで遠征する気マンマン。まずはチケを取らないと。プラの仙台はいつも人気なので、チケが心配。今回は平日だしいつもよりは大丈夫のような気はするけど、どうなのだろう。遠征を計画する時は、いつもよりチケの当落にドキドキする。

Oさんからのメールで、The Velvet Teen初代ドラマーのローガン・ホワイトが去年の12月3日に亡くなっていたことを今頃になって知った。情報を確かめるために慌ててVTの日本のファンサイトへアクセスしたところ、そこにはジョッシュのVT脱退というニュースも記されていた。ダブルショック。本当に悲しくて、涙目になりながら何度もその文字を読み返してしまった。ローガンが闘病中だったのは知っていたけれど、一時期は回復したと聞いて少し安心していたのだけれど…。病名はしっかりとは覚えていないけれど、確か癌だったはず。29歳であちらに旅立ってしまうなんて…まだ若すぎる。ローガンはVTの珠玉の1stアルバム『Out Of The Fierce Parade』のアートワークを手がけた人で、そして一曲目の「A Special Gift To You」を作ったのも彼だという。私はローガンのドラムの音が大好きだった。ローガンのいた時代は、私の一番好きなVTの姿だった。

そして、ジョッシュの脱退。こうなった以上、ジョッシュとジュダが同じステージに立っていた去年のVTの来日公演に行っておいて正解だったなぁと思う。逆はMum。どうしても欠席できない授業を取ってライヴを蹴ったら、その後クリスティンが脱退してしまった。もう、クリスティンのいるムームを見ることはできない。改めてバンドは水ものというか、行ける機会を逃すともう二度と見れないことがたくさんある。だから機会があればなるべく出かけたいし、その姿を見たいと思う。何もかもがすべて儚くて、次の瞬間には消え去ってしまうかもしれないから。

去年の来日公演はニューアルバム『Cum Laude』を中心としたセットリストで、このアルバムがあまり好みではなかった私にとっては「非常によかった」と思えるライヴでは決してなかった。それでも、やっぱり行っておいてよかったと改めて思う。ニューアルバム中心の曲が演奏されるなか、ふと鳴り出した懐かしい音。それが、1stアルバムの「A Special Gift To You」だった。大好きな曲で、大好きなVTの音で、この一曲だけのためでも出かけてよかった、そう思った。A Special Gift To Youはローガンの曲だったのだなぁ。会場で聴いていた時は、そのことを私はまだ知らなかった。

 

 

 

 

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