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★10月16日★ ★往来堂書店にて以下の本を購入。いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』(講談社文庫)、小池寿子『死を見つめる美術史』(ちくま学芸文庫)、佐々木力『21世紀のマルクス主義』(ちくま学芸文庫)、シュペルヴィエル『海に住む少女』(光文社古典新訳文庫)、加藤幹郎『映画館と観客の文化史』(中公文庫)、『有元利夫 絵を描く楽しさ』(新潮社 とんぼの本) ★10月21日★ ★昨日は院友達とマルイヤング館でゴスロリショップめぐり→一等席で歌舞伎鑑賞とめちゃ濃ゆい一日でした。平日だったので店内に人が少なく「お客ウォッチング」をあまり出来なかったのが心残り。次は竹下通りですね。 歌舞伎はすごく面白かったです。花道から遠かったのは残念だったけど、前の席だったので細部までじっくり鑑賞できました。個人的によかったのは、海老蔵。出てくるシーンはほんの少しだったのに、科白も一言しかなかったのに、圧倒的な存在感だった。華があって、色気があって、すごかった…。私は海老蔵は全然興味がなくて(というより歌舞伎役者としての彼のことは全然知らなくて、目に入るメディアイメージではとても悪印象を抱いていてむしろ嫌いだった)、でも今日の演技を見て認識を改めざるを得ませんでした。やっぱすごいわ、この人。結局海老蔵みたさに11月の新橋演舞場での公演を見に行くことにしました。演目は「番町皿屋敷/勧進帳/弁天娘女男白浪」で、海老蔵は勧進帳で弁慶を演じます。ああ、私確実にまた足を踏み外した気がする…。 幸四郎の髪結新三もなかなかよかったと思います。弥太五郎源七演じる段四郎の科白覚えの悪さにはちょっと「………」な気分になりましたけど。あれじゃ締まるものも締まらんのでは?超初心者な私がこんなに歌舞伎を楽しめたのは、連れていってくれた詳しい友達のおかげだと思いました。どうもありがとう〜。 ★先日のキャンベルの雑感も書きたいけど、時間がないや。ごくごく簡単なコメントだけでも。 ジョニーの新SP、私は結構好きです。どちらかというとフェミニンで優雅な演技をする彼だけど、アニシナ振付による今回のSPはかっこいい系。他で言われているほどマスキュランなプログラムだと私は思わないのだけど、彼の繊細な雰囲気を残しつつもシャープでクールなテイストが加わったのが好み。キャンベルでの演技はジャンプもスピンもキレがなかったけど、滑り込めばもっとよくなることでしょう。楽しみです。 中庭さんは、ジャンプが全滅。。プログラム自体はいいんですけどねぇ、ジャンプ全滅はやっぱり、ちょっと…。この人はチャンスを活かしきれないのだなぁと演技を見た後は結構落ち込みましたが、まぁこれもよい経験になったのではないでしょうか。次に期待しています。だから次こそは。 高橋君は自爆。前半はトリプルアクセルがすっぽ抜けつつも結構よかったんですけどねぇ。ループに入る前に転倒してから、目に見えてグダグダになってました。靴を変えたばかりだそうでミスしたのもエッジ系ジャンプばかりということを考えれば単に調整が遅れているだけなのかもしれませんが、日本のツートップの選手としてははっきり言って不甲斐ない出来だったと思います。まぁ別の意味で言えば高橋大輔の持ち味「ガラスのハート」を発揮したといえるのかもしれませんが(苦笑)。プログラムもオペラ座の怪人の曲をかなり細切れに使っていて、私としては繋ぎが気になりました。でも滑り込めばよくなるプログラムなのかな。あの自爆演技だけじゃなんとも。とまぁ散々言いまくってますが、ステップはさすがでした。特にサーキュラーが素敵。なんでステップの時に上半身を映すのだろうとカメラワークにいささか殺意を覚えましたが(ステップで重要なのは足下ですから)、本当に彼のステップは素晴らしいです。これでジャンプが安定してくれれば無敵なはずなんですが。 織田君はほぼノーミスでさすがの安定感でした。公式記録としては残らないだろうけど、PBを更新する得点。でも3Aが一回しか入らなかったのですよね。二度目がダブルになってしまったので。キャンベルの点数は甘いです。新FSはチャイコフスキーで、得点はかなり出るプログラムだけど、人を惹き付ける・盛り上がるという意味では以前の座頭市に負けるかなと思う。でもこれはまだ滑り込み不足だからなのかもしれません。もう少し織田君の持ち味が発揮されればもっとよくなると思います。あとやっぱりステップが弱いのが目立ちます。本人比では成長しているんですけどね。他の要素がよすぎるのと、高橋君というライバルがいるからどうしてもそれと比べると見劣りが。ともかく、シーズン初めとしては上出来でした。調整が順調なようで何よりです。今シーズンも期待しています。女子についてのコメントは次回にでも。 ★10月24日★ ★体調が悪い時の雨降りは嫌いだ。 ★惣領冬実『チェーザレ』1・2巻を読了。チェーザレ・ボルジアの物語。これを買ったのは私ではなく同居人。同居人は他にも佐藤賢一の小説を買い集めて読みふけっていたり、なぜか歴史ものがマイブームのよう(『王妃の離婚』は面白いよと押し付けられた)。でも最近の私は、全然本が読めない。『プラネタリウムのふたご』もようやく半分まで進んだかというところ。京極の新刊は、手に取ってすらいない(これも同居人が買って、なかなか良かったと言っていたのだが)。最近ますます頭が悪くなっているのは、やっぱり本を読まないからなのか? ★10月26日★ ★ああもう、わたわたしていて日記を書く暇がない。最近の私ですが、マイペースで少しずつ動いています。ようやく少しだけ回復か? ★以下フィギュアヲタ日記。キャンベルの雑感を書き上げる前にスケアメが始まってしまう〜。日本女子のメンバーはそのままスケアメ参戦組だから、スケアメの感想で代用することにするか。今の私の関心は男子シングル>女子シングル>アイスダンス(ここまではさほど差がなし)>>ペアという感じで、今はまるっきりペアを追っていません。これは贔屓のカップルがいないからだろうなぁ…。別にペアという競技自体に興味がないわけではないし。スケアメの男子女子が楽しみなのはいうまでもありませんが、個人的にアイスダンスも楽しみだったりします。私の好きな英国のカー姉弟が出るので。まだまだトップクラスには食い込めていないけど、雰囲気や演技のスタイルがとてもお気に入り。いつか時間があれば紹介したいです。あとスケアメには出ないけど、アイスダンスで注目しているのはカナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア。ジュニアの頃から動きを追っていたのですが、今年からシニアに参戦。先日のキャンベルの動画を見ましたが、ODのタンゴは個人的にはまだピンときませんでした。ただODで対戦相手だったトリノの銀メダリストのベルビン&アゴスト組と技術点で1点差しかなくて、これにはさすがにびっくり(テッサ&スコット、ベルビン&アゴストは同じシュピルバンドコーチなので先輩後輩関係でもあります)。すごっ、ジュニア上がりで今年ようやくシニア参戦をするカップルなのに。ベルアゴが技術や華があるのは認めつつも演技スタイルが苦手なカップルで私は好みではないので、テッサとスコットには頑張ってほしいなぁと思っています。キャンベルの真央ちゃんのチャルダッシュはこなれていませんでしたが、スケアメの練習動画を見たら断然キレもよくて音楽とのズレもなくて、とっても楽しみになってきました。日本女子三人とも、頑張ってほしいな。そして織田君には表彰台の中央を狙ってほしいものです。 ★10月27日★ ★本屋にて鈴木志保の新刊『END&(エンドアンド)』を購入。サイン会があったらしいけど、さすがに余裕がなくて行けなかった…。でも鈴木志保のサイン会なんて滅多になさそうだし、無理をしてでも行っておいた方がよかったのかなぁ。なんとなく、あとで後悔しそうな予感。HMVにてCourneliusの新譜『SENSUOUS』とAPOGEEのニューシングル『グッド・バイ』を買い、さらにぴあにて勅使川原三郎のダンス「ガラスの牙 Glass Tooth 」のチケを購入。 ★10月28日★ ★『デトロイト・メタル・シティ』の2巻を購入。相変わらずです(褒めてます)。しかも帯の推薦が羽海野チカだ…。個人的にお気に入りエピソードは、東京タワーをレイプの回(笑)。あと志方あきこさんの『RAKA』をようやく買いました。 ★なんかスケアメが男女共にすごいことになっている。とりあえず、リザルトを。 男子シングルSP 織田君よくやった!一人だけ銀河点です。今まで何度かショーで披露している「Fly me to the moon」、試合Ver.は初めて見たけれど、すごくよくなっていた。最初の3Aの素晴らしいランディング、ソリッドに降りてその後スピードを失わずに円弧を描いた流れにうっとり。ジャンプ、スピン共に申し分なく(スピンは回転の最中に手の動きを取り入れていて面白い)、苦手のステップも今回はよかったです。サーキュラーはとても見応えがあって、上達を感じました。ストレートラインステップも軽やかに、飛び跳ねるような動作を入れて、彼の動きにある軽やかさがなんとも心地よい。重力から解き放たれて、月の上で飛び跳ねる少年の姿をふと想像してしまう。最後のキメてんだかキメてないんだかよくわからない、しかし織田君だからこそできる「ゲッツ!」の締めのポーズまで、抜かりなく織田ワールドが発揮されたと思う。演技中客席を見て笑い、コミカルな動きに合わせて飄々とした表情まで作っていました。本人は間違いなく緊張していたとは思うが、見事な顔芸で度胸の良さをアピール。銀河点、スタオベで最高のスタートを切ることができました。初戦でこの仕上がり、この余裕。 2位はフランスのプレオベール。今はブライアン・ジュベールに続いてフランスの二番手かな。プレオベールは好きなのでうれしいが、2位なのに日本のテレビではダイジェストとはこれいかに。きっとチェックしていない選手だったのだろうな(苦笑)。3位はライサ。うーん、あまり点数は伸びていない?でもまぁこの人はいつもSPで出遅れるから、いつものことなのかな。FSでどれだけ巻き返すのかが見物ですね。そして最下位の南里君。が、がんばっ…。 女子シングルSP まだ演技を見ていないのでリザルトだけ。真央ちゃんがトップ、安藤さんが2位!ああもう、涙出そう。二人で銀河点、2006年世界女王のマイスナーを大きく引き離しています。真央ちゃんは点数よりも、初披露になった新SP「ノクターン」でこれだけ銀河点が出たというのがとにかくもううれしいです。プロの評判もすごくよいらしく、期待が高まります。映像を見るのが楽しみ。安藤さんは、復活か。この点数、そしてスタオベをもらったと聞いた時は泣きそうになりました。スケートファンからも叩かれていた昨シーズン、みんなは歯がゆくてたまらなかったのだと思う。こんなに才能のある子なのに、方向を見失ってどんどん悪い方に行ってしまって。歯がゆくて、腹立たしくて、たまらなかった。トリノもあんなだったし、どん底まで落ちきったからあとはもう復活するだけだとは思っていたけれど、まさかこんなに早く立ち直るとは。お見事の一言です。彼女はFSで崩れることが多いのでそれは心配だけど、表情を見る限りとても調子がよさそうだから期待してもいいかな。今は自信を回復して一つ一つ結果を残してまたキャリアを積み上げていく時期。この調子で頑張ってください。 安藤さんのSPはキャンベルで見ているので、その時の演技の印象をもとに一言。今回のSPのシェヘラザード、私はとても好きなプログラムです。もともと音楽が好きというのもあるのだけど、安藤さんの雰囲気にすごく合っていて、これはいけると思いました。青のややケバケバしい衣装が不思議と似合っている。好きなプログラムだからいろいろ語りたいけど、まだスケアメのSPを見ていないので楽しみに取っておくことにしましょう。 男子最終結果 そして男子の最終結果。 織田君、スケアメ優勝おめでとうございます!FSはライサに少し及ばなかったものの、SPの貯金で余裕で逃げ切り。SPとFSの両方を揃えることの大切さを実感します。プレオベールの3位もうれしい。がんばった!いやぁ、もうとにかく織田君に拍手です。 ★10月31日★ ★Happy Halloween! 今年は何もできなかったけれど、毎年この日は心が踊る。忙しすぎてブラッドベリの再読も、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のDVDを見ることもできなかった。この世に存在するあまたの亡霊たちよ、現実に生きつつ、現実からの飛翔を望む、こんな私にこれからもどうぞ夢を見させてください。 ★最近買った/借りた音源の雑感。 ・APOGEE『グッド・バイ』:「夜間飛行」そして「ゴースト・ソング」とキレキレな曲が続いた後の3rdシングル、この2作に比べるとちょっと弱い曲かなという印象。そうはいってもイントロから炸裂する大城さんのシンセの音、サビのメロディーも伸びやかで永野さんのヴォーカルを引き立たせ、APOGEE節全開。ライヴで聴いたら気持ちいい曲だと思う。個人的にはカップリングの「Obsession」の方が好きかな。歌詞が宇宙を描いているしもっとシンセバリバリで浮遊感を出してもよさそうなのに、ウワモノよりはドラムの音が目立つやや生っぽい音の作りが逆に新鮮。途中で素の声で差し挟まれる「Let's go」の一言が妙にツボ。11月のアルバムも楽しみだなぁ。 ・YMCK『Electronica/Dance』:8ビットのピコピコファミコンサウンドの上にフレンチっぽいキュートなボーカルが重なるという、なんともいえないこのバランスが絶妙。ファミコンサウンドの上でシュビドゥバ歌ってるよー。めちゃめちゃかわいい、何このサウンド!YMCK、とってもとっても気に入りました。2ndアルバムも借りてこなきゃ。歌詞もすごく好みです。………聴いていてファミコンサウンド+フリッパーズテイストだよなと思って検索したら、やっぱりフリッパーズ(もしくはピチカートや渋谷系)に言及している人が多いですね。嗚呼、やっぱりフリッパーズの幻影が私につきまとうよと本日二度目の嘆き。機会があれば、ぜひYMCKのライヴに行きたいです。 ・Maksim「A New World」:マキシムはクロアチア出身のピアニスト。クラシックの領域に留まらず幅広い音楽活動をしているというポピュラー性もさることながら、おそらく超美形というのも魅力の一つになっているのだろうなぁと思わされる。写真集とか発売しているくらいだしね。面食い度はかなり低い方なので美形と言われてもさして興味がなかったりするのだけど(ブサかわいい(す、すまん)フィギュアの織田君に萌えているくらいだしね)、この人は190センチ近い身長といいまさにモデルのような容姿だなぁと思いました。クラシック系のCDは皆上品で取り澄ました衣装を着ている人が多いなか、この人はタトゥーを入れたりパンク寄りのファッションをしている。背が高くてかっこいい人がこういうファッションをすると似合いますね。祖国クロアチアの戦乱の中「戦場のピアニスト」を地でいくような経歴を持つマキシムは、闘志を秘めた強い眼差しが印象的。ダイナミックで溢れ出るような音も、哀愁漂う静かな調べも弾きこなせる、確かなテクニックを持った人だと思いました。せっかくだから、クロアチアの曲を弾いている音源を聴いてみたいです。それにしても、やっぱりファンは若い女性が多いのでしょうかね。 |
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