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★5月16日★ ★上京した友達と銀座デエト。まずはギャラリー椿で開催されている小林健二さんの展覧会「XYSTUM キシスタム ー怪物の始まりー」へ。展覧会の内容はまた後日。物販を覗き、1993年の展覧会パンフ「Catena Aureus 金の鎖」を購入。小林健二さんの作品集は少しずつ集めていて、もうだいぶ手元に集まってきた。といっても、まだ大物が数点残っているけれど。欲しいものを少しずつ蒐集していく楽しみは、ある意味コレクターのマゾヒティックな快楽といってよいのかもしれない。私は、私の好きな世界の断片を少しずつ集めていくのだ。そして蒐集したものを、展示すること。そこまでが、快楽の一貫なのである。 ギャラリーを後にして、次は鳩居堂へ。店内を物色し、手漉きのすかし和紙にあじさいが描かれた便箋を購入する。シンプルだけど風情があって、これからの季節にぴったりだ。次は銀座人形館で開催されている浦野由美さんの個展「静謐の庭」へ。繊細な人形たちの、細部までこまやかに作り込まれた美しい面立ちに見とれる。一番惹かれたのは、ルウイと名付けられた少年人形。白皙の少年は、飛行機模型を片手に携え、夢見るように瞳をまどろませていた。細面の顔に、上気した頬。力の抜けた、休日の装い(しかし少年的な衣服というコードは守られている)。そのたたずまいは、眺めていて見飽きることがなかった。名残惜しくもギャラリーを後にし、近くの喫茶店カフェ・パウリスタへ。キッシュが美味。慌ただしくも短い逢瀬ではあったけれど、楽しいひとときでした。 この後は新宿。時間があったので、Lois CRAYONや新宿ジェーン、さらにその他ロリータ系ブランドの新作をざっと流し見る。ロイスは結構好みのものが出ていたなぁ。でも夏物はもう我慢、我慢。そして、某トークへ。友達と会うために休日の装い(つまりは一般人をブロックするタイプの服)で出かけたのだが、トークにてゼミの人数人とばったり会ってしまった…。まぁ、出席メンバーを考えれば予想できたことではあるけれど。明らかに場違いな格好で場内で浮きまくりつつ、講演に耳を傾けていた。 ★5月17日★ ★ストレイテナーのライヴ7月21日@新木場STUDIO COASTのプレオーダーにエントリーする。もしこれでチケットが取れたら、久しぶりのテナーになりそうだ。ええと、去年の9月以来?8ヶ月ぶり、か…。でも考えてみたら、プラが異常なだけであってそれ以外のお気に入りのバンドのライヴはせいぜい年に一回くらいで二回見れればいいほうなわけで。フィギュアと重なってしまって5月14日のNHKホールには行けなかったので、せめてこちらはとチケット確保にいそしむ私。 ★今村仁司『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』(岩波現代文庫)をぱらぱらとめくる。日曜日の「楽しい勉強会」へ向けての予習。 ★5月19日★ ★恩田陸『黄昏の百合の骨』(講談社)を読了。水野理瀬が登場する作品。『麦の海に沈む果実』に比べると小粒だなという印象は拭えないが、でもやはりこのシリーズは好き。最後まで罠が張られており、読者を飽きさせない。読み終わって、なんとストレートなタイトルなのだろうと改めてそのことに驚かされるのだ。 ★体調が悪く、気分がすぐれないのも全部全部雨のせいなんだ。きっとそうなんだ。これ以外に、何一つ理由はない。と自分に暗示をかけてみる金曜日。 ★5月22日★ ★忙しくも楽しい週末でした。土曜日はかねたくさん、やっきさん、そしてIさんと神保町で飲み会。Iさんが旧制一高の名物教師岩本禎と血縁のある方ということで、思わず旧制高校話しに花が咲く夜。他にも日本映画をはじめ、大学関係の話しなど、台湾料理をいただきつつ尽きぬ話題が。店の外に出ると、雨は上がっていた。東京堂前で集合した時の大雨は、嘘のようだった。すっかりネット引きこもりと化していた私なのだけど、ようやくまた元気になってきたのか、気軽に人と会ったり会合に出ることができるようになったのだと思う。今の私は数年分の反動なのか、人と会って話すのが楽しくて仕方ない時期みたいだ。これからもまた、どうぞ宜しくお願いいたします。 日曜日は浅草〜お台場へ。水上バス内で勉強会という、前代未聞の体験をする。みなさま博学で、大いに刺激を受ける。私も頑張ろう。その後は銀座に出て、HOUSE OF SHISEIDOで開催されている「都市に生きるアールデコ」展へ。前までアールヌーヴォーしか興味がなかったけれど、最近アールデコがマイブームな私。1920年代、30年代の都市にとても興味がある。帰宅後、久しぶりに海野弘『モダン都市東京』を再読。 ★テナーのチケ、落選した!がーん…。最近e+先行で落ちたためしがなかったから、大丈夫だろうと安心しきっていたのに。ほんとに人気なんだなぁと実感してしまった。一般では取れそうもないし、今回は無理かもな。前日のAX公演も保険としてエントリーしておけばよかったと後悔。 ★5月26日★ ★うわぁ、日記が止まってる。日記が止まっている時は忙しいか落ちているかのどちらかなのだけど(両方の場合もある)、今回は完全に後者でしたね。まぁ、ようやくネットで呟けるくらいまで回復したということで。最近はもう「精神的に落ちるのは生理現象みたいなもの」と達観したので、前ほどは苦しくなくなったなぁと思います。『エマ』の最終巻を購入。落ち着くべきところに落ち着いたのはわかるのだけど、この巻全体のストーリーの方向性が好みとはなにかずれているんだよなぁ。うーん。あと最近、同居人に勧められた石川雅之の漫画『もやしもん』にちょっとはまっています。読んでいると無駄に菌類やウィルスの知識がつきます。 ★5月30日★ ★恩田陸『蒲公英草紙 常野物語』(集英社)を読了。読んでいる最中はかなり引き込まれて面白いと思いつつ一気に読み切ったけど、読後にじわじわと不満が出てくる部分があったかな。 ★いろんなことが重なって、モチベーション維持に一苦労です。さぁて、どうしようかしら。ダメならダメなりに頑張ろうと思っていたけれど、現時点では頑張ろうという気力すら失っているのでどうしようもない。 ★5月31日★ ★アレクセイ・ヤグディン。5月14日のジャパンオープンの日以来、レポを書かなければ、何か記録を残さなければとずっと思いつつ、未だに果たせていない。結局放送されることなく、会場に足を運んだ人しか見る事のできなかった幻の「Winter」に思いを馳せてしまう。ソルトレイクからもう4年以上も経っているが、Winterの演技はどのようなものだったのか。他人のレポを通じてその様子を掴むことはできるが、可能なら自分の眼にその光景を焼き付け、そして何を想うのか、何を感じるのか、この身体で体感しかたった。 ★「アジサイの行列 黒い傘の葬列 騒がしい六月の雨音」(Plastic
Tree「六月の雨」) |
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