4月16日

ようやく一週間が終わった…。今週は本当に、絶望的なまでにひどい一週間でした。過密スケジュールで心身ともにグダグダ、結局プラのライヴにも行くことができず、精神的にはとっくの昔に限界を超えていて極限まで追いつめられていました。昨日でなんとか一区切りついたのですが、この一週間であまりに消耗しすぎたため回復するのに時間がかかりそうです。なんだかなあ、もう本当に。ストレスの根本を取り除かないと本気で壊れる気がしてきました。どうしよう。どうしよう。

恩田陸『黒と茶の幻想』上下(講談社文庫)を読了。まあまあ、かな。『三月は深き紅の淵を』や『麦の海に沈む果実』とリンクしているのがファン的にはおいしい。ただ物語の面白さが出てくるまでに時間がかかるのは難点の一つだと思う。軸となるような大きな事件が起こるわけではなく(梶原憂理が中心点にはなっているのだろうが)、「美しい謎」が重なり合って物語を作っている。事件は、記憶の中にある。そして、記憶によって事件が解決される。物足りなさを感じるのはなんでなんだろうな、40歳を目前にした学生時代の仲間が旅をするという設定がまだ自分にはぴんとこないのか、それとも『麦の海に沈む果実』のような世界の方がより好きだからか、それとも他に理由があるのか。


4月17日

同居人に風邪をうつされました…。恐ろしく喉が痛いです。疲れきっていて体力も抵抗力も落ちていたのでしょう。そもそも最近体調のよかった時なんてないわけですが、ここまで不調が続くとうんざりです。うんざりついでに、久米田康治の『さよなら絶望先生』の第一集を買ってきました。ブラックな笑いと元ネタ探しがこの漫画の醍醐味でしょうか。ちなみに元ネタ探しは、ここが参考になるかと。


4月19日

山梨県立文学館で辻邦生展が開催されることを知る。辻邦生展、行きたい!でも山梨。スケジュール的にはとっても厳しい。でも文学館→山梨県立科学館とハシゴすればとてもよいコースになると思うのだけど…。うーん、悩む。

Garlandでカットソー生地のトップスを数着買いました。らくちんで便利。去年はブラウスばかり買って出かける前のアイロンに泣かされたので、今年は楽な方へ走ってます。そういえば最近全然ジェーンに行っていないなあ。忙しすぎて、足が遠のいていました。でもそろそろロゴシリーズの入荷が始まるし、久しぶりに出かけることになりそうです。

最近心に全く余裕がなくて、日記も荒れているしメールも返信できないし本当に申し訳ない限りです。もう少し楽な生活になるかと思っていたのだけど、予想以上にヘヴィでした。これから一年、本当にどうしましょ。


4月20日

今日は少年王者舘の「アジサイ光線」を見に行くつもりでしたが、撃沈しました。もう嫌!リポDと風邪薬を投入して力技で出かけようとしたけれど、ハードスケジュールの後ではやっぱり無理だったか。……なんかもう、平日に予定を入れることがすでに不可能になりつつある気がします。はぁ、プラも落ち込んだけど今回のも激しく落ち込む。こういうのが続くと、ギスギスするなあ。

ジャパンオープンのEXの件に唖然。こんな後出しで夜の部でEXやりますって言われても…。SS席の人は、昼19000円+夜13000円で計32000円?どこのオペラですか、それは。私の場合視界を度外視した安い席を買っているけれど、EXは一番安い席が8000円だし。結局昼夜見たら14000円になってしまうし。そこまで余裕があるわけではないのでEXは諦めようかと内心思っているのだけど、ここ最近のやさぐれっぷりからすれば今我慢してもそのうち逆ギレしてチケを買っちゃいそうな予感。「今の私のすさんだ心を慰めてくれるのはヤグしかいない!」とか、そんなこと言ってね(笑)。この日は日曜だから確実に出かけることができるし、次に生ヤグ観れるのはいつになるかわからないし、やっぱりここでケチらずにちゃんとチケを買っておいた方がいいのでしょうか。


4月22日

新緑が美しい今日この頃。やわらかな樹々の色を眺めながら歩くのが、最近の唯一の安らぎです。大学構内も、今は光に満ちあふれていて美しい。

週末くらいのんびりして気を休めたいよね…ということで近所の新しくできたフレンチレストランへ。残念ながら味はイマイチでした。イマイチというか、悪くはないのだけど値段とは釣り合わない。と同居人と意見が一致しました。その後は結局大学へ行き、図書館に籠って資料のコピー。そんな休日でした。いい加減趣味の本も読みたいところだけど、疲れすぎていてその気力もなく。これからずっとこんな日々が続くのか?家に戻ってからイライラしていたので、うっかりVictorian Maidenでコサージュコーム(生成)を注文してしまいました。安いしかわいいし、使いやすそうと前から狙っていたアイテム。届くのが楽しみです。


4月24日

23日はお友達と一緒にお出かけでした。上野〜谷中・千駄木散策の後は表参道方面でウィンドーショッピング。まだ満開ではないけれど、根津神社のつつじがとてもきれいでした。デジカメ忘れて残念。また今度出かけよう。表参道では初めてネメスを見れて満足でした。ネメスはすごく好みだったけどサイズが全然合わなさそう。男の子だったら絶対この系統着てるんだけど。あとlamp harajukuに置いてあったかわいいlepettoの靴にときめきました。まるっこいつま先にストラップ。黒が一番使い勝手がよさそうだけど、黒はもうたくさんあるから買うとしたらシルバーかな。サイズがあれば衝動買いしかねない感じでした。いろいろと目の保養ができたし、人とお出かけしたりお話するのは楽しいなあと思いました。とてもよい休日でした。あ、Janeで丸型ロゴバッグを引き取りました。いい感じにアホっぽい(笑)。この調子じゃサンドレスも派手だろうな。でも今は好みが若干ポップな方向へ動いているので(クラシカルアイテムは充分あるので少しは違う系統も着ようという感じです)、それはそれで楽しみ。

で、月曜日。鬱鬱鬱鬱。iPodで「サーカス」を聞きながら家を出る。外はこんなにまぶしいのに、なぜこんなにダウナーなのだろう。ああ、ダウナーなプラが見たいな。突き落とされたいよ。今の私が欲しているのは、明るく楽しいステージじゃないんだ。絶望に近いような、落下していくような、そんな不安定で寄る辺ない気持ちをさらに闇に引きずり込んでくれる音とステージなんだ。こんな気分の時は、いつもサーカスを聴きたくなる。この曲を聴くだけでとろりと憂鬱になることができる。透明で寂しくて、なんて心地よいのだろう。耳元で音楽を鳴らしながら、外の世界を歩いている。ふっと現実が遠くなる、その瞬間が心地いい。


4月26日

なにかと忙しい毎日です。25日は大学仲間とランチ、そして夜はまた別の大学仲間と飲み会でした。とても楽しかったです。私は落ち込むと閉じこもる人なんだけど、やっぱりそれじゃダメだな、もっと人とコミュニケーションを取らなければと実感しているこの頃です。ともかく皆と話せて元気になりました。ありがとうございました…ってここを知っているのはほんのごく一部なのでした。しまった、日記書く場所を間違えたか。

久世光彦の『花迷宮』を再読中。金木犀の香りが懐かしくなる。秋はまだ遠い。桜にツツジ、次の花はなんだろう。あじさい?今年こそは、あじさい寺へ行こうと思う。


4月27日

明日の夜も飲み会です。最近、飲み会続きだな。でもまあ、きっといいことなのでしょう。

今月号の装苑を購入したらJane Marpleが表紙でびっくり。チェリーですね。中にも特集があって、スタイリング自体は私の好みとは全くずれる感じではあるけれどポップで派手な夏物の雰囲気がよく出ているのではないでしょうか。ロゴサンドレスの入荷連絡も来たし、来週末あたりにでもまたお店へ行って新作をチェックしてこよっと。今月号の装苑はケイタマルヤマ特集とパリコレ特集が面白かったです。パリコレで好みだったのはALEXANDER McQUEENとBALENCIAGA、あとはCHANELとか(シャネルをかわいいと思うなんで意外)。ギャルソンは全く眼中になかったけど(私には着こなせないというだけで嫌いというわけではない)、TAO COMME des GARCONSは結構いいなあと思いました。このあたりはもちろん見るだけで買えないですけど。。私の場合今の買物の中心はJane Marpleであとはロイスとかその他のブランドでちょこちょこ買物をしているわけですが、今断然気になっているのがfoundation addictです。日本人女性二人組によるブランドで、ミリタリーやマリンを取り入れたテイストや凝ったパターン・細部へのこだわりがたまりません。おまけにかわいいんです。メロメロ。今度、中目黒のお店「ハリウッド・ワイフ」に偵察に行ってこようと思っています。そうそう、そういえば装苑を眺めていたらnational standardが解散することを知りました。確かに最近のデザインはイマイチと思ってほとんど買物していなかったけれど、結構好きなブランドだったのになあ。普通にショックです。

えーと、最近服のことばかり日記に書いていてすみません。他のことも考えてます、本当に。でもそれぞれが重すぎて、とてもアウトプットできないや。気楽に書けるのは結局こういう話題くらい。読書も勉強本ばっかりだし、このサイトの存在意義って何?と内心思っています。こんなアホ日記書き続けるぐらいなら、サイトそのものを全部デリートした方がマシな気分なんだけど。


4月28日

図書館をふらふらしていたら『ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー』(青弓社)という本を見つけたので借りてみる。だってバンギャだもん。あと久しぶりに海野弘さんの本を読み直そうかなと思っています。とりあえず『モダン都市東京』あたりから取りかかろうかしら。

B研飲みは必ずカラオケへ、そしてアニソン祭りへ。持ち札が少ない私はとりあえずエヴァの「残酷な天使のテーゼ」を歌ってきました。他研究室にいると「なんでこううちは……」みたいなネガティブな気持ちになっちゃうのよね、ははは。ネガティブ・ネガティブ。先生の誕生会を兼ねた新入生歓迎会は、ケーキやプレゼントや色紙が飛び出しとても心があったまる会でした。羨ましいな。


4月29日

四方田犬彦『ハイスクール1968』(新潮社)を読了。この本は、冒頭に稲垣足穂の「弥勒」をエピグラフとして掲げている。「何故なら、彼は何であっても、「物事のお終い」が大好きであったからだ。即ちそこにある、何処か遠方へ出発する前夜のような、それとも取片付けを終えて何かを待つばかりになったとでも云うような、静かな一刻に憧れていたからだ。」

なぜか頭の中でMr.Childrenの「Tomorrow never knows」の歌詞がぐるぐると回る。「癒える事ない傷みなら いっそ引き連れて」。幼年時代の記憶はある意味癒えることのない傷となってしまった。私はきっと、もうここから動けない。永遠にここから、抜け出させない。だから郷愁と記憶ばかりを追い求めて、今もここではないどこかへ行きたくて、心は彷徨い続けている。決定的に何かが損なわれてしまった。過去の記憶は、時として現在を押しつぶす。私は本当は、新しい物語なんていらないのだ。昔を夢見ているだけで幸せなのに。それでもこの世界で生きているから、毎日新しい記憶が注入し続けられるのだ。それだって、本当は嫌ではない。私は今の生活も楽しんでいる。でも、根本のところではやっぱりダメなのだ。私は決定的に損なわれてしまった。この欠落は、どうにも埋めることができない。何をもってしても埋まらない。だから私はいつもいつも寂しくて、そして空っぽなんだ。笑っている私がふと素になった時の空虚さは、きっとここにあるのだろうな。

 

 

 

 

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