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★8月1日★ ★ヴィジュアル系の真夏の饗宴(by竜太朗)、終了。体力がとても不安だったけど、行く前にリポDを投入し野音にいる間ずっと水分補給を続けていたので、なんとかバテることなくトリのプラまで見ることができました。終演後は飲み散らかしたペットボトルが4本も足下に転がっていたよ…。飲み過ぎ。。プラに関しては久しぶりにきっちりレポを書いたので、こちらにはあえて書きません。でもセットリストはとてもおいしかったです。プラはイベのセトリの組み方が上手いなあと思います。クローゼットチャイルドで思いっきり暴れて満足。プラの詳細なレポを書いた直後なので他のバンドの感想を書く気力が今はないのだけど、一つだけ挙げればaki様の時のファンの声援がすごくて「おおっ、これは…」と思いました。今のオサレ系のバンドのファンが出す「○○〜(はあと)」みたいなそんな黄色い声じゃなくて「あぎいいいいいいいいぃー」「あぎあぎあぎあぎあぎあぎー」みたいなドスの効いた野太い声が会場中からあがってました(笑)。素敵な吼えっぷりでしたね。うん…なんというか往年のヴィジュアル系の香りをふと感じたようで妙にうれしかったです。私は実際に見ていたわけではないけれど、世代的にはばっちりオバギャなのでこの黒さには妙に郷愁を感じる。Laputaも解散前に一度見たかったのだけど、チケが取れなくてね…。あとは解散を発表しているWaiveも今日はいろいろな意味で切なくて、Waiveファンではないにも関わらずメンバーがステージから立ち去った後もしばらくメランコリーを引きずってしまいました。何かもどかしいのだけど、でも言葉にする程確信はなくて、ああでもやっぱりもどかしいのです。最近、なんだか毎日毎日もどかしい。自分のことも、その他のことも。そういえばこの日は開演前にメールをやり取りしている方にお会いしまして。私は普段は一人でふらっとライヴへ行ってまた一人でふらふらっと帰ってくる人なので、開演前にプラファンの方とお話できるのはすごく楽しかったです。本当にありがとうございました。 ★遅くなったけど、鳩山郁子さんの『シューメイカー』の感想を。表題作のシューメイカーがすごく好き。ディックが今までの鳩山漫画にはあまり出てこなかったおマヌケキャラで、なんだかとても気に入ってしまいました。ユウコのファッションもすごく好み…ていうか着こなせていないにせよ私も半分くらいこういうテイストよね。この本に収録されている作品はすべて『カストラチュラ』と繋がっており、その根底には纏足が流れている。カストラチュラは無機的な少年世界とは対極の肉のグロテスクさや人間のおぞましさが前面に出た作品で、好きなのだけどちょっとつらいところもあって目を逸らしたくなったりもする。それに比べてシューメイカーは適度にユーモアが備わっていて、私には心地よい作品でした。とてもお気に入りです。 ★あと今月号の装苑も買いました。ううっ、かわいい…。スクールテイストとかミリタリーやマリンのかわいいアイテムって大好きです。こういうのとヴィクトリアンなアイテムのミックス、やってみたいなあ。頭の中はすっかり秋色です。とは言うものの現実は引き取ってきたジェーンの秋物の試着すらせずにクローゼットに仕舞い込んでいる始末ですが。だって暑いんだもの。長袖ブラウスに別珍なんて着たくないです。もう少し涼しくなってからコーデを考えることにしましょう。最近暑いから、日記が超テキトー。 ★8月2日★ ★ぽたぽたと、言葉の雫がこぼれてく。どれも意味をなさない断片だ。電脳空間の中、綺羅星のように散ってゆけ。 ★8月になったので、一年前のことを思い出す。ちょうど院試の直前で、でも私はやる気がなくて、プラのライヴへ行ってはレポを書き、そして水面下でプラコンテンツを作りという生活を送っていた。一年経った今も生活はあんまり変わっていないわけだが…まあそれはまた別の話し。そもそも一年で大学院に入れると思っていなかったので、なんかもー受けたくないわと思いつつろくに勉強しなくて、勉強するフリして部屋に閉じこもりつつフォトショとイラレを立ち上げてせっせとHP作りをしていたという、そんな夏の思い出。学部の蓄積がないうえにろくに勉強せずに受かってしまったのだから、院に入ってから苦労しているのは自業自得だ。たまにふと、受験からやり直したいと思ったりする。今年の受験生の姿を見ていてそう思う。ただあのストレスはもう二度とご免なので、受験してもいいよと言われてもしないけど。ともかく自分が修論以前のレベルでいろいろなってないことを充分自覚しているので、この頃は受験をやり直す気持ちで幅広く学業関連の本を読むようにしている。前期の基礎で取った授業がこの時役立ったりして、ようやく今になって知識がじわりと染み込んだ感じ。そうさ、どうせ私は鈍い。頭が悪い人間は、頭が悪いなりに泥臭く地道にやっていくしかない。8月はあまり読書の記録がなくてくだらない話題が多くなるかもしれませんが、それは水面下で勉強本を読んでいるから…と思っていただけるとありがたいです。基本的に勉強関連の固有名詞を出したくないんです。検索でひっかかるのも嫌だし(同じ学部の人のブログを検索エンジン経由で見つけることがたびたびある。全く、世界は狭い)。ここは学業とは関係ない私の趣味のサイトだから、そういうのとは無縁でいたい。 ★札幌帰省の時に読む本を調達しようと思って本屋へ行く。近所の小さい本屋だったので、文庫化されたブローティガンの『アメリカの鱒釣り』は置いてなかった。これは札幌へ帰ってから探すか…。かわりにいしいしんじ『ぶらんこ乗り』を購入。あとは再読本として金井美恵子『噂の娘』、そしてJ・G・バラードを数冊持っていく予定。ギブスンはどうしようか迷っている。読みたいけど、ギブスンまで入れるとさすがに重くなりすぎる。『ニューロマンサー』だけでも持っていくか? ★8月3日★ ★本日から9日まで札幌へ帰省します。なのでこの日記はお休みになりますが、プラ日誌の方がCGIで実家のPCから書き込めるので、前回の帰省同様こちらの方にちょこちょこ日記をアップしていく予定です。トップページからPlastic Tree→Memo→で行けます。どこへ行ったとか何を食べたとかそんなくだらない内容の日記になると思いますが、なるべくマメに書き込もうと思っているので興味がありましたらぜひこちらに遊びに来てくださいね。またメールの返信等は東京へ戻ってきてからになるので遅くなります。どうぞご了承くださいませ。 ★8月9日★ ★無事東京へ帰還しました。やっぱり東京は暑いですね。札幌もかなり暑かったのだけど、それでもこちらより断然空気がライトだった。じっとりとした湿気が体にまとわりつき、それだけでもう体力を奪われる。でもこれからかなり忙しくてバテてる暇はないので、体調管理に気をつけて日々を過ごしていかなければ。今後も予定がみっちりなのでしばらくバタバタしそうですが、これから少しずつメールの返信をしていこうと思っています。明日はTSUTAYAへ出かけて、CDをごっそり借りる予定です。そのCDをお供に、数日引きこもって用事を片付けます。札幌帰省日誌のログはHTMLファイルに移行しました。こちらからどうぞ→★ ★飛行機の中で金井美恵子『噂の娘』(講談社文庫)を再読。前回読んだ時は冬で(確かお正月の帰省の時だったと思う)、絶対これは夏に読みたいと思う本だった。こうして夏に読めて満足。読了後、なんだか脈絡なく野溝七生子『山梔』を読み直したい気分になった。文庫化された時に買ったのだけど、さてどのダンボールに詰まっているのだろう…。 ★8月10日★ ★9月のスケジュールが大変なことになっている…。現在すでにライヴの予定が7本。1・2日がプラ(しかも整番よくて最前行く気満々)、4日が隆さんのセッションバンド(元プラのドラマーさんです)、10日が人格ラヂオ(ワンマン行くのは初めて。楽しみ!)、17日がキルシェ(キルシェのライヴは毎度とても良いのです)、19・22日が谷山浩子(今年はついに念願のオールリクエストデーにも参加)。この他に遊ぶ予定、結局やるんだか中止なんだかよくわからない研究室の合宿も一応あるし、あとは勉強とかもろもろのことをしないといけない。だ、大丈夫なんだろうか。9月はスケジュールに追われてあっという間に終わってしまいそうだ。だから8月ものんびりしていられない。こうして予定を書き出して、たるみがちな自分に現実を見せつける。 ★今日のBGMはずっとSyrup16g。「coup d'Etat」収録の「生きたいよ」の歌詞が頭の中でぐるぐる回って仕方がありません。「後ろ向きLife time 死ぬまでLow」 って部分に特にうわーっと思わされる。死ぬまでロウって笑えない…。きっと私もこうやってずっと、ずっと、自己嫌悪を引きずって死ぬまでロウに生きていくのね。ははは。心はダウナー。このアルバムの中では「遊体離脱」が特に好きかな。心をズタズタにする言葉と叫びが溢れたアルバムの中の、暗く静かな凪の曲。タイトル通りの浮遊感が好き。そういえばSyrup16gって先日来日したビリー・コーガンのライヴのオープニングアクトとして出演したそうですね。このライヴ、せっかくだから行けばよかったかもな。 ★家でずっとダラダラとハーバーマス関連の本を読んでいました。前期にちょっと授業で齧って気になっていた存在なので。自分の研究とは直接関係ないこういう基礎知識の摂取に余念がない最近の私です。 ★8月11日★ ★久しぶりに大学の図書館へ行く。本を抱えて大学へ行って帰ってくるだけで消耗するこの暑さには参る。 ★暑い暑いと言いつつ、あつあつのミルクティーだけは欠かせない毎日です。今飲んでいるのはレピシエの杏仁豆腐とキャラメレ、あとはマリアージュフレールのウェディングインペリアル。寝る前はなるべくノンカフェインのものにするためにハーブなどを飲むのですが、今はレピシエのルイボスブルボンを飲んでいます。ブルボンの香りをつけたルイボスティーは水出しで作っても美味しいです。あと同居人がマリアージュフレールの緑茶「アンコール」をプレゼントしてくれました。カンボジアの遺跡アンコールをイメージした香り付きの緑茶だそうです。これも数日中に飲んでみようと思っています。最近は心に余裕が出てきたのか、またお茶に関心が出てきました。お茶飲み、楽しいですよねー。これからまた日記にちょこちょこお茶のことを書いていきます。 ★ロンドン特集の「FIGARO」を購入。本当に今期はヴィクトリアンやクラシックがブームなのね…。もともとクラシック好きな人にとってはちょっと微妙なところもあるこの流行ですが、でもまあ雑誌でたくさん特集が組まれていろいろなコーデが見れるのは面白いか。このブームが過ぎ去って世の中が別の色に塗り替えられても、自分の格好は今と変わらないだろうと思う。私が好きなのはかわいらしさもありつつよく見るとクセがあるアイテム。つまりデザインに一捻りあるものが好き。クラシックやトラッドテイストを取り入れた形や色が好みですねえ。ディテールが凝っているものに目がありません。そういう意味で自分の好みとぴったり重なるジェーンをメインに買っていますが、本当は一つのブランドに偏らずいろいろなメーカーのものを着たいところです。しかし気になっているメーカーは沢山あるのだけど、怖くてショップへ行けない…。ロリブラは平気なくせに、お洒落オーラが漂うお店は弾かれちゃってる感じがして入れない小心者です。ともかく今月号のFIGAROはとてもよかったです。そういえば先日鳩山さんの「シューメイカー」の感想を書いた時はユウコのファッションにしか言及しなかったけど、あの漫画に書き込まれているロンドンの少し尖った感じのするファッショナブルな雰囲気が最高でした。 ★8月12日★ ★毎月DVDを購入する計画は順調。今月は『ユーリ・ノルシュテイン作品集』とセルゲイ・パラジャーノフ『ざくろの色』を注文した。どちらも前から見たいと思っていた作品。とりあえずノルシュテインの「話の話」を見た。生きる喜びも哀しみも、淡く溶けていく感覚。全編に漂う音楽も素敵。以前阿佐ヶ谷のラピュタでノルシュテイン特集をやっていた時は出かけることができなかったのだけど、こうしてようやくDVDを買うことができて満足。他の作品もこれからじっくり見ます。ノルシュテインを知ったきっかけなどは、また明日にでも。忙しくてバタバタしっぱなしです。落ち着かない。 ★8月13日★ ★今日はゆっくり日記を書く時間が取れないのでノルシュテイン話しはまた今度。注文していたb-flowerの『ペニーアーケードの年』が届いた。一通り聴いてみてから、b-flowerのHPへアクセスし八野さんの解説を読んでみる。初めて「ペニーアーケードの年」を聴いた時から薄々感じていたことだけど、やはりこの曲の背後にはスティーヴン・ミルハウザーの影響があったらしい。これを読んで「ああ、やっぱりな…」と思う。別に「ペニーアーケード」という言葉はミルハウザーのオリジナル用語というわけではなく、むしろありふれた単語だ。しかし、判る人には判る。これが「イン・ザ・ペニーアーケード」という小説をインスピレーションにしていることを。私はミルハウザーの小説が大好きでほとんどの本を所有し繰り返し読んでいて、でもそれがまさかb-flowerと結びつくとは思わなかった。不思議。 今日は他にMewのアルバム「Frengers」を聴いています。デンマーク出身で、英国をベースに活動している4人組のバンドです。うん、音はなかなか好み。映像がとてもよいと評判なので、こちらも見てみたいです。Mewの日本の公式サイトを見てみたら表現性の点でMy Bloody ValentineやSmashing Punpkinsを持ち出して語られていたけど、それはどうなんだろう…。最近の私はかなり音楽中毒。ちゃんと読書もしているけど、学業本中心なのが少し寂しい。 ★さてさてアナスイのラメラメなマニキュアもちゃんと塗ったし、準備は万端です(私はアナスイのマニキュアが大好きです。だって容器もかわいいんだもの)。何の準備かって?それはもちろん、夏のお祭りですよ。14日は夏コミ、行ってきます。 ★8月14日★ ★夏コミに行ってきました。友達と出かけて一緒にあちこち見回ったのでとても楽しかったです。普段は行かないコスプレ広場まで見に行っちゃったよ…。夏コミ満喫したけど、今は人と暑さでさすがにぐったりです。今日は軽く日記を書くだけに留めて寝ることにします。基本的にブースをひやかしているだけだったのですが、水上カオリさんのコルセット本「コルセティエ」だけはお買い上げ。コルセット、大好きです。まだ所有はしていないのだけどそのうち買ってしまいそう。普段着るのはロリブラのファッションコルセットやビスチェが手軽でいいですが、やはりちゃんとしたコルセットを所有するのは乙女の夢ですわよね…。ふふふ。個人的にはクラシック・ヴィクトリアンな感じのものが欲しいです。ヴィクトリアンといえば今月号の「VOGUE」がヴィクトリアン特集だったのでうっかりお買い上げ。今期はこんなのばっかりだから、雑誌を片っ端から買っていくと大変なことになってしまう。いい加減自粛しなければ。雑誌って結構場所を取るのです。部屋の本がもはや飽和状態なので雑誌が増えすぎるとつらいです。 ★8月15日★ ★昨日の帰り道、新宿の書店へ立ち寄り長野まゆみ『雨更紗』(河出文庫)、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(岩波文庫)、G・バタイユ『眼球譚(初稿)』(河出文庫)を購入。『雨更紗』は単行本でも持っているのだが、ふと読みたくなって改めて文庫を購入。何度も読んでいる本なので、読むのも早く帰りの電車の中で読了する。こういう色気は好きだ。不安定な人格と雨、そして屋敷。即物的なBLではなく境界線の上に立ってくれていたのなら、今でも彼女の本を読み続けていたと思うのだけど。そして今日は『眼球譚(初稿)』を読了。急にエログロな幻想文学を読みたくなって買った一冊なのだが、買う時からわかっていたのだけど実のところバタイユの気分ではなかったのだ。しかし購入時は疲れきっていて棚を渡り歩き自分の求めている本を探す気力がなかったので、とりあえず目についたこの本を買ってしまった。きわめて淡々とした気分で読了。さて、私は一体何を読みたいのか。基本的に肉体から遊離したい無機物憧憬人間なので、家にある本で私の欲求を満たしてくれそうなものは『O嬢の物語』くらいしかない。しかしこれを読み直したい気分ではないし…今度よい本がないか図書館に探しに行くことにしましょうか。 |
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