7月1日

メーラーの件、大変手こずっています。iBookとiMacが同時に同じ症状で使い物にならなくなったのだから始末が悪い…。Mailがずっと「ソート中」という状態になっていて使い物になりません。メールの返信をしなくてはと思っていたのに、返信以前の問題で困っています。時間があればゆっくり調べるのだけど、今はその暇もないから余計イライラ。ちなみに今週末も家にこもって勉強です。ああもう、遊びたい…。

GUNIW TOOLSのPV集「VV SINGLES」を買いました。これから少しずつ見ていく予定です。グニュウや初期プラの世界観というか映像が私はすごく好きで、とても影響を受けています。プロモという短い映像の中にぎゅっと濃縮されたエッセンスに触れるたび、私の鈍った感覚は激しく揺さぶられます。音や映像による刺激が今の私にはとても大切です。学校ではずっと活字の世界に浸っているので、今は家ではなかなか本を読む気にはなれません…。

あ、ジェーンですが私はやっぱり秋冬テイストが大好きなので結構たくさん予約してきました。でも洋服よりは帽子・アクセ・靴・時計(王冠デザインの腕時計なんですよ)など小物が多い気がします。ちょうど小物を充実させたいと思っていたから、今期の小物がツボるものが多くてうれしかったです。服ではタータンのビスチェや別珍のビスチェなどを予約しました。ビスチェって持っていなかったし、プラウスやスカートとコーデしやすそうだったので。あとはまあ使い勝手がよさそうなアイテムをちょこちょことセレクト。夏のセールは行かないつもりです。秋冬のセールなら行くけど、春夏ものはそこまで好みのテイストではないし…。秋物のカタログを見てすっかり心はそちらへ飛んだので、セールはスルーします。とりあえず、秋物の引き取りが楽しみです。


7月2日

まだ前期が終わったわけではないのに、やらないといけないことがたくさんあるのに、先日の発表が終わって以来気が抜けています。今日もろくに勉強をせず、家でダラダラと惰眠を貪っていました。体の疲れは取れたけど、勉強が、勉強が…。来週の授業で当番なのに、論文の読み込みも調査もまるっきり進んでいません。なんだかなー。いい加減精神的疲れがたまっているのかしら。惰眠の間にグニュウのDVDを半分ほど見ました。感想はとりあえず全部目を通してから書きます。あとこれは家族への私信なのですが、8月3日〜9日まで札幌帰省することにしました。もう飛行機のチケを手配済みなのでこれで決定です。帰省について近々メールをします。(8月前半ならプラの夏ツアーとかぶらないだろうという魂胆もあったりして・笑。あとは夏コミも行けるしね。夏コミ、院の人たちと一緒にひやかしに行くことになりそうです。某研究室は年間行事にコミケが入っていて笑えます。ヲタが多そうでうれしいわ。というか教授から率先してオタクだと思われ。ちなみに某研究室というのは私の所属のところではないです…。)

『テレヴィジョン・シティ』の上巻を読了。次は下巻です。あまり勉強関連の本は書きたくないのですが、たまには読書日記を書きたい気分になるので今日は取り上げます。ブルデューを少し読もうかと思っています。私の研究テーマから考えてブルデュー=文化資本というのはあまりにもベタすぎますが、このあたりのお勉強もやっぱり必要かな、と。ブルデューは今まで少し手に取った程度なので、もっときっちり読み込みたいです。あとは何でしょう、修論とは関係なく個人的に興味があるのは中井正一とか。この人の著作をもっと読んでみたいです。


7月4日

雨の匂い。水の音。なんだか、懐かしい気配がする。ふと柳田国男や宮本常一の本が読みたくなる。『蟲師』に激はまりしていた頃、影響を受けてこの手の本を読んだりしていた。雨の日の書物の手触りが好きだ。得体の知れない郷愁に駆られ、『蟲師』2巻に収録されている「筆の海」を読み直す。


7月5日

森山さんよりBook Batonをいただきました。今週はかなり忙しいので、週末にでもゆっくり回答をするつもりです。うちのサイト最近全然本のこと書いていなかったから、これでようやく往年の読書サイトらしさが出る…かも。今では趣味がさまざまに広がってしまいましたが、やっぱり読書と本は自分にとって格別なものです。夏学期が終了したら、久しぶりに無心に趣味の本を読みたいなと思っています。今日は図書館から竹内薫『世界が変わる現代物理学』(ちくま新書)を借りてきました。最近、定期的にこの手の本を摂取しないと体がおかしくなる。軽い新書でいいから、何かしら科学と触れていたい。


7月7日

とっても凹み中。自分の調子が悪いせいなんだろうけど、何を言われても何をされても傷つくだけ。要するに解釈の問題なのだろうけど、ネガティブにしか受け取れない。今は、外の世界はすべて敵。ああ、疲れる。バリアを張らないとと思って、学校帰りにTSUTAYAへ寄りCDを10枚ほど借りてくる。しばらく音楽聴いたりぼんやりしたり、カメラ片手に街歩きをしようかな。なんかもう、心底疲れた。『世界が変わる現代物理学』を読んでいます。あと『テレヴィジョン・シティ』は崩壊の予兆が見え始めたところ。


7月8日

しばらく(いい意味で)好き勝手やって生活していこうかなーと思っています。学校もまだ一応あるけど授業も半分終わったようなもんだし、7月の間は多少遊んでいても許されるはず。いい加減心の潤いがなくなってギスギスしてきたので、ちょっと自分を甘やかすことにしました。展覧会もたくさん行こうと思っているし、カメラ片手の散歩にも出かけよう。あとは趣味の本もたくさん読むつもりです。昨日もさっそく3、4冊読みました。うーん、この感じ久しぶり。前は一日でこのくらい読むのが普通だったんだけどね…。音楽ももちろん聴いてるし、DVDを借りてきて映画も見たいなあ。7月は自分へのインプットをたくさんする月にしようと思っています。というわけでさっそくレオノール・フィニ展へ行ってきます。あとこれは元々入っていた予定だけど、22日は志方あきこさんのライヴだし、31日はプラの対バンイベント。これも楽しみだわ。とまあこうやって計画を立てていると途端にイキイキしてくる自分を見て、実は私って勉強嫌いなんじゃないか…と思ったり。大学院まで行っておいて、ねえ。勉強が嫌いっていうかそれ一筋にはなれないのね、きっと。趣味と道楽が生き甲斐なダメ人間です。

読了本。竹内薫『世界が変わる現代物理学』(ちくま新書)。そんなにいい本だとは思えなかったけど、現代物理学のリハビリにはなったかも。ロバート・A・ハインライン『宇宙の呼び声』(創元SF文庫)。私が好きなSFはJ・G・バラードやウィリアム・ギブスンあたりのテイストなので、愉快な家族をめぐるコメディタッチのSFは本来ならそんなに趣味じゃないと思う。でもこれを読んでいた時は落ち込んでいたから、この軽い明るさに少し救われた気がする。アメリカのホームドラマを見ているような、そんな気分だった。この本から立ちのぼってくる強烈なノスタルジーはなんだろう…と思いつつ原著の発行年を見たら1952年だった。やっぱり…。SFといえば同居人が「これ面白かったよ」と言って野尻抱介『太陽の簒奪者』を押し付けてきたので、次はこれを読もうかなと思っています。長野まゆみ『テレヴィジョン・シティ』。ついに読み終わってしまった。何度も読んでいるから内容は知っているのだけど、それでも毎度読み終わると少し呆然としてしまう。どこかで時間が捩じれ、最後の最後で夏休みは振り出しに戻る。崩壊したビルディングの果てはこれなのか?空洞化した心、途方もない喪失感。そして記憶にちらくつ青い海。何を忘却したのかさえ覚えていない。このまま、私の夏も円環となり閉じてしまえばいいのにと思う。永遠に、ここから抜け出せなくてもいい。


7月9日

忙しいので簡単なメモだけ。Bunkamuraにてレオノール・フィニ展。人があまり入っていなかったけど、個人的には満足。自分が好きだと思った絵にはことごとく共通するモチーフが描かれていた。それは「水」。水と幻想性が合わさった絵が好みらしい。アレクサンドル・グリーン『輝く世界』(月刊ペン社)を読了。同じ妖精文庫の中で圧倒的に好きなダンセイニ『エルフランドの王女』やブラックウッド『ジンボー』には及ばないが、これもかなり好きな一冊。飛翔・飛行というのは私の中に抑えきれずにある欲求だ。空へと向かうベクトル。ロケットでも気球でも何でもいい、私を遠くへ連れていって。「覆されたサーカス」と「飛び去りゆく鈴の音」の部分が好き。鈴で浮遊する不思議な乗り物の描写の部分では、ふとロバート・パークハリスンの写真のことを思い出した。澁澤龍彦『澁澤龍彦初期小説集』(河出文庫)。前にも読んだ作品だったけど、やっぱり「撲滅の賦」と「犬狼都市」あたりが好き。澁澤のエッセイは風通しがよいが、小説となるとダイアモンドのような硬質な文体になる。私はどちらも好きだ。


7月10日

再読ブームの真っ最中。今日は小川洋子の本を2冊読んだ。『密やかな結晶』(講談社文庫)『凍りついた香り』(幻冬舎文庫)。『密やかな結晶』は、たぶん小川洋子の本で一番好きな一冊だと思う。記憶とか空洞とか、私が惹かれるのは馬鹿の一つ覚えのようにこればかり。『凍りついた香り』はそれほど好きな一冊ではないのだが、香りを巡る物語だということ、あとは数学が取り上げられているのが興味深い。ここで姿を見せた数学が、おそらく『博士の愛した数式』へと繋がっていったのではないだろうか。…って私はまだこの本読んでいないのだけど。いつ行ってもないので、もう図書館から借りるのは諦めました。そのうち文庫化されたら読むことにします。次は『余白の愛』を再読する予定。Book Batonは来週以降回答します。すみません。


7月12日

昨日の日記。たっぷり睡眠をとったり、美容院へ行ったり、体のメンテナンスを施す。用事を済ませた後西日暮里から根津まで歩いて帰ったのだが、よみせ通りを歩くのは久しぶりだったので知らないお店が増えていた。アンティークとは呼べないガラクタ雑貨が置いてあるお店が出来ていたり、今度絶対買いに来なきゃと思うようなケーキのお店が出来ていたり。うろうろきょろきょろしながら歩き回る。そういえば最近は散歩もあまりしていなくて、ずっと家と学校を往復の毎日だった。なんとなく散歩の楽しさを思い出してきたので、これからは出かける機会が増えそう。さらに途中の往来堂書店へ立ち寄り、『トーベ・ヤンソン短編集』(ちくま文庫)を購入。ここで不忍ブックストリートMAPももらってきて、帰宅してからパラパラ眺める。『トーベ・ヤンソン短編集』は夜のうちに半分ほど読んでしまった。夕ご飯は同居人が御茶ノ水で買ってきたKUA'AINAのハンバーガー。ハワイアン風で、お店に入ると「アローハ!」と言われるとか…。厚さが10センチを越す豪快なバーガーはたまに食べるとおいしいです。週末は同じく御茶ノ水の薬膳カレーを食べに行こうと計画中。そんな感じの、のんびりした日でした。


7月13日

注文していた『カレル・ゼーマン作品集』が届く。カレル・ゼマンの作品はTSUTAYAで借りてちょこちょこ見ていたのだけど、「水玉の幻想」と「盗まれた飛行船」が収録されているこの作品だけは置いてなくて、結局購入してしまった。「水玉の幻想」は沼田元氣の本を通じて知って以来憧れだったし、「盗まれた飛行船」というのはもうタイトルだけでわくわくしてしまう。忙しいので、とりあえず短篇の「水玉の幻想」だけを見た。チェコのボヘミアンガラスを用いたガラス人形をアニメーションにした驚異の作品。小品ではあるのだけど、うっとりするガラスの透明感が美しい。この儚い色彩、そして全編ガラスという凝った手法によって作り上げられた映像。素敵な作品です。

最近音楽は洋楽関係をよく聴いています。このところヘビロテ中なのがThe Velvet Teenの「Elysium」と「out of the fierce parade」。どちらもすごく好き。このバンドもまた、心象風景の見える音を作っています。カリフォルニア出身のインディーズバンドのようですが、音はむしろUK寄りでとても好み。静かに感情が高ぶるような音楽です。

小川洋子『余白の愛』(福武文庫)を読了。小川洋子の作品の中で5本指に入るくらい好きな作品。久しぶりに再読したのでストーリーの細部は忘れていたのだが、本の全編を覆っているひっそりとした静寂だけはよく覚えていた。耳を病んだ私と、速記者Yの物語。『密やかな結晶』同様小川洋子の中にあるグロテスクさは息を潜め、繊細に研ぎ澄まされた感覚に満ちあふれている。


7月14日

昨夜遅くヘロヘロに疲れて帰ってきたら、家に注文していたDVD『夢みるように眠りたい』が届いていた。疲れきっていたのにも関わらず、迷わずPCにセットし真夜中のDVD鑑賞を開始する。大好きな映画で、何度かビデオで借りて見ていたのだけど、家で繰り返し見たくてついに注文してしまった。ずっとずっと欲しかったので、こうして手に入れることができて幸せ。

林海象の映画の中でどれが好き?と言われれば、迷わずこれを選ぶ。主演の佐野史郎もいいし、月島桔梗役の佳村萌さんが夢のように儚くてきれい。モノクロームでサイレント映画風な画面の中に、ノスタルジックな東京の風景が閉じ込められている。まだ東京へ来て日が浅い頃にこの映画を見て、私は東京という街に恋をしたのだ。それ以来、カメラを片手に街歩きをするのが好きになった。そのことを、ようやく思い出した。DVDを買ってよかったなと思ったのは、サウンドチャプターがついていたこと。私はこの映画で使われている音楽が大好きなのでこの機能は本当に便利。今年もまた佳村さんの歌を聴きに行こうと思っているし、なんでもほとらぴからっのアルバムが再販されるらしいし、本当に楽しみです。

ずっと欲しかったものを、実はもう一つ手に入れた。それはサラ・ムーンの写真集『CIRCUS』。この話しはまた明日にでも。最近、DVDや本をよく買っています。学校へ通い出して以来心の余裕が全くなくて遠ざかっていたのだけど、これが逆に自分の心を萎びさせていたのだということに気付いて…。私はやっぱり無理しすぎていたのかもなあ。自分に不釣り合いなことを頑張ろうと躍起になって無理してとけ込もうとしていたのだけど、所詮私はこういう人だから、どう頑張っても無理なのだと悟った今日この頃。なのでもう、自分の思うままにやろうと思います。


7月15日

今週の疲れが今になって出てきたらしい。おかげさまで調子の悪い一日だった。山積みの作業を横目に眺めつつ、どんより無為に過ごす。内田隆三『社会学を学ぶ』(ちくま新書)を読了。社会学の素養が全然ないから、こういう本は私にとっては結構役立つ。これは図書館から借りたのだけど、購入してもいいかも。それにしても入門書や解説書を今読んでいる時点でかなり終わっているわけですが…。お前学部からやり直せって感じですね。ホント、やり直せるものならやり直したいわ。

続々とラフォーレセールのお知らせ葉書が届く。我慢我慢。セール後すぐに秋物が入荷するから、我慢我慢。秋物の予約増やしたいけど、それも我慢(笑)。

 

 

 

 

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