6月2日

日記が止まっていて申し訳ありません…。今週は半端じゃなくキツくて朝の5時に寝たりとか朝の6時から起きて授業準備をしていたりと、なんだかもうわけのわからない状態になっています。今日もこれから学校で発表なのだけど、いい加減準備に疲れたので息抜きに日記を更新します。

こんな感じでずっと修羅場続きなのですが、昨日はプラのライヴへ行ってきました。予定が半端じゃなくきついので前日まで「やっぱり行くのやめようか…」と何度も迷ったのですが、結局プラを捨てることができずによろよろと出かけてしまいました。実際行ってみたら「行ってよかった!」と心から思ったので、本当に捨てなくてよかったです。五ヶ月ぶりのライヴでやっぱり演奏がなまっているのか演奏に関しては課題が多いというかもうちょっと頑張ってほしいというのを強く感じましたが(でもアキラさんのギターは最高だった。この日は楽器隊の中でギターがピカイチ)、ステージ上の彼らの姿を見ることができて本当に本当にうれしかったし楽しかったです。ライヴが久しぶりなせいかMCでもメンバーが照れっぱなしで、なんだか初々しいなあと思いました。もうそんな、初々しいとかいうようなバンドじゃないはずなのに…。久しぶりにライヴを見たせいか、なんだか私の方も初々しい気持ちになっていて、初めてプラを見た時のときめきなんかを思い出してしまいました。といってもライヴに通い出してからまだ一年も経っていないのでそんなに昔のことではないのですが。というかまだ一年も経っていないことに自分自身で驚いてしまったり。なんとなくもう少し見ている感じが…。

そうそうメンバーの格好がスーツを崩した感じ、ゴスっぽくてメイクも黒く濃いめで、衣装とヴィジュアルそしてステージセットはとってもよかったです。ステージには赤い幕が下がっていたりして、雰囲気的にはパペショ・トレモロあたりな感じ。これで昔の曲をたくさんやってくれたら最高だなと思ったのですが、セトリは今の曲メインで定番曲以外パペショ・トレモロあたりからの演奏は一切ありませんでした。これはちょっと残念だったかも。今の曲がメインになるのは仕方がないことだとは思いつつも、ついつい新旧取り混ぜたセトリを望んでしまうのです。ツアー初日の未完成さ、久しぶりのライヴの高揚感、音や光の色とりどりの記憶が入り交じって、今の私は少しふわふわしています。なんだかすごくパワーをもらえたから、やっぱり行ってよかったな。忙しいけどレポ書くよ(笑)。思いっきり自分の首を締めている…。というわけで次のプラはツアー最終日のZeppです。


6月4日

今週はなかなかハードかつ楽しい一週間でした。さすがにちょっと疲れたけど、楽しいこともたくさん。去年私が大学院に合格したことを報告した時に「今までは相当苦労していた感じだけど、なんとなくこれからはするする上手くいくような気がする」と励ましてくださった方がいました。その時は「そうかな、そうなればいいな」みたいな気持ちだったのですが、今となってみるとこの言葉は結構正しかったかもしれないと思っています。決してすべてが上手くいっているわけではないのですが、きっかけが掴みやすくなったというか、今まで自分が断片的に得てきたものが少しずつ役に立っていることを感じます。今でも卑屈になっちゃう時は多いのだけど、そこはまあ適度に前向きに。最近はこことは違った、もう少し開かれた形のホームページを作りたいなという気持ちが強くなってきています。現実問題としては全然時間がないのですが、どうにかしたいなあ。MTカスタムもやっぱり途中で挫折中しちゃったし。ここはここで私の中では存在価値があるので変わらず続けていきますが、そろそろ次の扉を開ける時が来たのかもしれません。

池澤夏樹の『スティル・ライフ』の冒頭のエピグラフとバーの話しの部分を再読。チェレンコフ光。微粒子。星の話しをしよう。昨日は印刷関係の方とお話をしている時に、ニュートンの光学とゲーテの色彩論、そしてマクスウェルの電磁気学についての話題になった。自分の口からこういった懐かしい言葉が発せられるが自分でもなんだか不思議だった。やっぱり物理学は私の中で消えずに今でもか細く存在しているらしい。山本義隆の『重力と磁力の発見』をまた手に取りたくてたまらない。最近ふとした瞬間に昔の自分の記憶が蘇ってなんだかゆらゆらする。今の時間軸の上に、ときどきぽっかりと過去が出現するのだ。その空間の歪みを生じさせるのは書物であったり人との会話であったり、またはとりとめのない思考の連鎖であったり。


6月5日

図書館から『科学思想の系譜学』(ミネルヴァ書房)を借りてくる。こういう本を手に取るのは久しぶりだ。昔は科学思想史全般というよりは博物学に関する本をメインに読んでいたが、今はむしろこういった通史的な観点から捉え直したいなと思っている。次はヴァールブルク、そしてボルヘスの『バベルの図書館』。自分の中で、もうプログラムは組み立ててある。

最近部屋でプラの「理科室」を聴くのが好き。もともと大好きな曲だったけど私が通い出してからは一度もライヴで演奏されなくて、ずっと聴きたいなと思っていた。先日のチッタでようやくやってくれて、それがとてもうれしかった。率直に言って演奏にゾクゾクするということはなかったし特別感動したわけでもなかったのだが、自分の中でこの曲の存在を改めて噛み締めた。チッタの理科室でよかったと思ったのは太朗さんの声。この曲を歌う時に出す少しかすれたような、優しさのある声が好き。耳に心地よくて、何度でも歌ってほしくなる。たぶんバンドの音としては、私はアルバム「トロイメライ」に収録されているものに一番惹かれているのだと思う。メンバーチェンジをした直後のアルバムで、まだよそよそしさがあるのにそれでもなんとか寄り添おうとしている、そんな音の理科室。歌詞も本当によくて、いろいろ印象的なフレーズがあるのに私が一番好きなのはサビの「不安で、不安で、考えるのも嫌だ。」という静かな叫び。「トロイメライ」というアルバムは「Puppet Show」と「トレモロ」でプラにはまった私の次なる衝撃で、とても思い入れが深いです。そして思い入れが深いそのアルバムの中で一番好きな曲が、この理科室なのです。名盤「トロイメライ」にはもっと素晴らしい曲が他にもたくさんありますが、それでも私は地味でシンプルな理科室に惹かれてやみません。「サーカス」や「幻燈機械」が私の空想に寄り添う曲だとすれば、「理科室」は現実の中で立ちすくみがちな私を支えてくれた曲でした。音源に収録された音はずっとこのままで、何度も繰り返し私の部屋の中へ解き放たれ、変わらぬその気配に私は落ち着きを取り戻します。私の言葉も感情もインチキかもしれないけど、この曲が好きだという気持ちだけは偽物ではないと信じています。

えーと、こういうの書いてる暇があったらプラのライヴレポでも書けって感じなのですが。まだ書いていません。疲れていて頭が働かない…。完全にフリーになれる日が一日欲しいです。一日でいいから、そうしたら喜んで書くから。そんな余裕すらない毎日なのです。


6月6日

あー、なんだかとってもイライラする。ゼラニウムとランベダーのアロマオイルをブレンドしてお風呂に入れてみたり、編み上げフリルブラウスに丁寧にアイロンをかけてみたり、夏になるまでは季節はずれと思って買ったまま仕舞い込んでいたジェーンのストライプリボン付き黒麦わら帽子を引っ張り出してコーデを考えてみたり、いろいろやったけれど気分は回復せず。「こんな日はさっさと寝るに限るわ!」と言いたいところですが、やることがあるのでまた朝の5時就寝になるかも、とほほ。明確な理由もなく、ただひたすらイライラする時が一番困ります。ますます疲れてしまうよ。きれいな声が聴きたくて、今日のBGMはずっとboys air choirです。刹那の美しさ、ボーイソプラノ。少年の声は儚く死んでゆく。


6月7日

大森信治・森田敏照編著『科学思想の系譜学』(ミネルヴァ書房)を読了。ぱっとタイトルを見てもっと通史的な本なのかと思っていたのだが、いざ読んでみるとそれぞれ専門家が各章ごとを担当している、個々を深く掘り下げたような内容だった。ルネッサンスからというのが個人的にはあまり好きではないのだが、古代ギリシャまで遡らず潔くここからにした方がこれ以降の考察が深くなるだろうし、これはこれで仕方がないかなと思っている。かなりマニアックな内容という印象で教養学部での講義をまとめた本というのには少し驚いたが、なかなか面白かった。時間が全然なくてかなりざっくりと読んでしまったので、また機会があれば丁寧に読み直したい。

なんとなく心がもやもやする。ローテンション状態になると、教室の中にいても非常に違和感を感じる。これはよくない兆候だ。遅れてやってきた五月病だったらどうしよう…。気分が沈むから、池澤夏樹『楽しい終末』を手に取ってぱらぱらめくってみる。私の中にずっと存続している、「世界の終わり」という命題。この本もまた、近々再読されなければならない。


6月8日

田口久美子『書店風雲録』(本の雑誌社)を読了。結論から言えば私はこの時代の空気感を共有できる世代ではなく、ましてや本の業界にいたわけでもなく、要するにこの中に描き出されているものに共感することも実感することもできない。そういう意味では自分からは非常に遠い話しだが、本と書店を巡るエピーソードの一つとして記憶に留めておこうと思った。自分が池袋に住んでいた頃、毎日のようにリブロへ通っていたことを思い出した。この本の中で描かれているリブロとはまた違ったものではあるが、田舎から出てきたちょっとだけ本読みの学生にとってリブロの本棚は途方もなく輝いて見えた。私が一番読書に没頭し、また本を買うことを楽しんでいたのはこの頃だったと思う。ジュンク堂で定期的に開催されているトークショーに何度か参加したことがあるのだが、そこにはいつも田口さんがいて、遠巻きながらその姿を眺めていたことも合わせて思い出した。

体の中が濁っている。疲れた。こういう時はどうすればいいのか、よくわからない。


6月9日

ようやく今月号の「装苑」を購入。先月はイマイチだったけど、今月のはかわいいですねー。目の保養。ツモリチサト特集などがありました。ツモリは靴を一足持っているだけで、洋服は持っていないなそういえば。ツモリはかわいいと思うし、お店の中をぷらぷら見回っているのは好きなんだけど自分が着たり似合ったりする服ではないです。私は地味な人なので、キュート&ポップなガーリーテイストはどうしても服が浮いちゃってダメなんですよね。あと最近の好みがクラシカル&華奢な感じに傾いているというのもあるかも(人間自分にないものを求めるという典型例です…)。絵画的な写真やかわいいスタイリングなど、この雑誌には好きなものがいっぱい詰まっています。布やレースのテクスチャーが今はすごく好き。私は昔から物語性が備わっている物が好きで、それは洋服においても変わらないのだと思います。

授業関連の本を数冊読みました。なんかいろいろ悩むなあ。昨日のBGMはずっとPlastic Treeの「Sick」。インディーズ時代の音源に収録されている曲。とろりと甘く、憂鬱な心象風景が浮かび上がる大好きな曲。溶解した意識を滲ませて、漂っているのか落ちているのかもわからない。なんて気持ちいいのだろう。


6月11日

上野・アメ横に出かけてこまごまとした日用品を買う。その他ヨドバシでAGFAのフィルムを買い(AGFA倒産もショックだったが、ほぼ同時にLOMO LC-Aの生産終了も知り、これがダブルパンチだった。 LC-Aはさっそく値上がりしているらしい…。私は所有しているので今更慌てて買う必要はないけれど、とにかくいろいろな意味でさびしいです。愛すべきロシアのカメラLC-Aの生産終了なんて、全く想像していなかった)、紙箱入りの地球儀を買い(とってもかわいい。一目惚れ!そのうち写真で紹介できたらいいな。少年系アイテムです)、本屋で「Web Designing」とロバート・A・ハインライン『宇宙の呼び声』と『寺山修司少女詩集』を購入。澁澤の初期短編集も買おうと思っていたのに、ここには置いてなかった…。また別の本屋へ行かなければ。


6月12日

今週は精神的につらい一週間でした。特に何かがあったというわけではないのだけど、どんどん思考が悪い方へ悪い方へと傾いてしまって久しぶりに底まで沈み込みました。そろそろ底まで沈みきった感じがするので、あとは浮上するだけかな。悪循環に陥ってしまった時はホントしんどい。とりあえず6月後半の目標は勉強することです。すべてはそこからでしょう。5月は忙しくて、6月に入ってからはぐでんぐでんで、メールやら発送するものやらがすべてがストップしていて本当に申し訳ないです。6月中にはなんとか…と思っているので、もう少し待っていただけるとうれしいです。最近ダメダメですみません。

こんなわけでいろいろつらかったので、そういう時は単純作業するに限ると思ってMTカスタムをやっていました。本当はプラのレポを書けばよかったのだけど、あまりに落ち込みすぎてファイルを開く元気すらなかったです。最近ようやくMTのCSSのことがわかってきました。どうせなら趣味用(少女系)のブログにする目的でカスタムしてみようかな。それならかわいいデザインにしたいです。凝り性なので、徹底的に頑張るよ。レースなんかを使ったデザインがいいかなと漠然と考えています。手持ちの服をスキャンして素材にするか…。


6月14日

見たい資料があったので明治文庫へ出かける。雑誌の閲覧を希望していたのだが、マイクロフィルムで保存されているということでフィルムを渡される。マイクロフィルムを取り扱ったことがないのにいきなり手渡されて動揺。おまけにフィルムリーダーがとっても旧式。普段の私なら「きゃー、レトロ!」と喜びそうなものだが、今日はもうそれどころではなくておぼつかない手つきでフィルムを巻き必死にハンドルを回してマイクロフィルムを見てきました。それにしてもこのアンティークなリーダー、いつの時代のものなんだろう。こういうのがまだ使用されていることがかなりカルチャーショックでした。ちなみに閲覧してきた資料はやっぱり自分の求めているものとは違うかなということでまた振り出しに逆戻り。さてさて、どうしましょう。なんかもう落ち込みすぎて、自分が何をやりたいのかすらよくわからない状況に。困ったな。


6月15日

体調を崩して一日寝込む。ありゃりゃ。結局学校も休んでしまった…。ひとまず回復したので、明日からはまたちゃんと頑張ります。6月17日からLois CRAYONで新しいカタログが配布されるそうですが、テーマは「ヴィクトリアクラシック」だとか。楽しみです。夏の絵型ももらってきたのですが、かわいいものがたくさんで目移りします。ロイスのスカートは丈が長くて身長が153センチの私には厳しいものが多いのですが、その分トップスは全部OKです。肌触りがいいカットソーなんかが好きでちょこちょこ持っています。夏物はもう充分あるのになーと思いつつ、絵型で気になるものが数点。悩ましいです。

 

 

 

 

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