5月17日

健康診断。身長は1ミリも変わらず、体重が2キロ減って体脂肪率も3%落ちた。最近忙しすぎて前より痩せた。来年の健康診断では今よりもっと体重が減っていると思う。でも痩せたというか単にやつれてるだけなんですがね…。このままでいいのだろうか。思えば昔は靴のサイズが23.5だったはずなのに、いつの間にか普通に22.5。体全体が縮んでいる感じ。

忙しすぎて睡眠時間すら確保できていません。さすがにこのままではまずいかも。困ったなあ。一体どうしたらいいのだろう。完全にキャパシティーオーバーで、どうやって処理をしたらいいのかわからない。


5月18日

今日はわりと元気です。昨日は21時くらいからすべてを投げ捨てて爆睡しましたので…。もうダメと思ったらさくっと寝た方がよさそうですね。

今日は学校帰りにラフォーレへ立ち寄り、お店側のトラブルで伸び伸びになっていたジェーンの夏物ブラウスを2枚引き取ってきました。どちらもかわいいです。買ってよかったー。薄手で少し透ける布、フリルにパールボタン。かわいい&クラシックという感じのデザイン。一枚はカーキでもう一枚はシルバーグレー、どちらも私好みの少しくすんだ色です。シルバーグレーのブラウスは編み上げタイプで形でいえばオーバーブラウス。今まで持っていないタイプの服です。どうやって着こなせばいいのかしら。日々学校&勉強漬けなので、せめてものウサ晴らしにかわいい格好をして楽しんでます。でも今日、大学前で配っていた司法試験関係の案内書私だけ避けられましたが…。頭悪そうな格好していて悪かったな。

こんな夜は、静かで淋しい夜は何を読もう。どこか遠くへ行きたくて、イーハトーヴォへ旅をする。その清澄な空気を吸い込み、水晶のような水を飲み、少しだけ浄化された体はまた何処とも知れぬ場所へと駈けてゆく。


5月20日

先週はあまりに切羽詰まっていて顔がひきつって表情が死んでいたけど、今週はまだ(顔だけは)笑っている余裕があったみたい。実際には余裕がないことには全然変わりはないのだけど、笑顔って大切だなあと思う。もともと無愛想な人だから、それで表情が固まると本当に怖いのよね。気をつけないと。

今日はこれから新居昭乃さんのライヴです。私がこんなにライヴ狂い・音楽狂いになる前から昭乃さんの音楽はずっと身近にあって、コンサートにも通い、ステージを見つめていました。今思えばそんなによいライヴではなかったのですが、RGB発売の時のアートスフィアのことは鮮明に覚えています。開演前のアトリウムでドームのような天井を眺めながら、薄れゆく光と夜の訪れを眺めていました。境界線のない茫漠とした空間の中に自分も溶けていくようで、始まる前からすでに何かが訪れているような感じでした。当時の私は無機物への偏愛が一段と顕著で、人のいない風景や金属質な建物のことばかり夢みていました。アートスフェィアという空間が、どうしようもなく心地よかったことを覚えています。その日のライヴで最初に歌われたのは「Trace Trasistor Table Radio」。やわらかいエレクトロニカルな音が心地よい曲はもともと大好きで、ライヴの思い出も詰まっていることもあり今でも自分の中で大切な存在です。どちらかというとこじんまりとしたささやかな曲だけど、「鉱石ラジオ」と名付けられたアルバムの隠れた核だと思っています。


5月21日

新居昭乃 20th Anniversary Live Tour "sora no uta"
セットリスト:01.凍る砂 02.さかさまの虹 03.Roundabout Drive 04.夜気 05.レインフォレスト 06.ポーリーヌ、ポーリーヌ 07.VOICES 08.星の雨 (Zincite Trance) 09.バニラ 10.ガレキの楽園 11.New World 12.OMATSURI 13.降るプラチナ 14.人間の子供 15.虹色の惑星
EN 16.金色の目 17.メロディ 18.Little Eddie

いくつか不満な点はありましたが、でも本当によいライヴでした。昭乃さんのライヴは毎度VJさんがすごくよいお仕事をされているけれど、今回はまた一段と力作…。ため息ものでした。空の映像から始まり太陽が沈み、月が昇り、そして時間も空間も超えた特別な世界へ。最初の曲が凍る砂で度肝を抜かれました。「Moon Light Anthem 〜槐1991〜」と並んで、私が最初に聴いた昭乃さんの曲です。中学生くらいだったのかな、風の大陸のアニメを見た時に聴きました。当時はこれが昭乃さんだったとは知らなかったけど。この日の凍る砂はサイバーチックなアレンジで、少しサイケデリックな感じ。最初の曲ということでボーカルは少し不安定だったけど、映像といいアレンジといいすごく力があって、最初からぐいぐい引き込まれる感じでした。

時間がないのでひとまずここでアップ。これ以降は明日にでも簡単に箇条書きで。


5月22日

20日のライヴの帰り道はよい月夜だった。じっくり月を眺めたのは一体いつぶりだろう。今ならよくわかるのだけどここ2年ほどは私の暗黒期で、感性といい活動といい後退するばかりで、そういう意味ではひどい2年だった。全く何もしていなかったわけではないけれど、新しいものを得なかったわけではないけれど、結局今まで持っていたものをぽろぽろとなくしていくばかりで、本当につまらない人間になっていた。でもどうしてこうなってしまったのか、その原因もまたよくわかっている。放送大学最後の一年の卒業研究がらみのいざこざで疲れ果て、またその後の一年間の研究生生活も楽しいとは言いがたいもので、正直に言ってかなり参っていた。ぼんやりした暗闇の中で何をする気力もなく、でも前に進むしかなくて、毎日毎日がつらかった。そんな状況では目隠しするように外のことが見えなくなり、言葉も空疎になって自分の中からキラキラしたものが消え果てても仕方なかったかもしれないと思う。

この日記にはあまり自分の内面的なことは書きたくないなと最近は思ったりする。だから、しばらくはもうこういうことは書かない(つもり)。本当にたくさんのことを失ってしまったけど、鈍りきっている自分を感じているけれど、でもゼロからやり直していけるような気がふとして、今日はあえてこういうことを書きました。私が院の研究において選ぶテーマと手法が明確になればなるほど、科学と星の存在もまた輝き出し、電子の海の中で空想を結晶化するプロセスを思い出していけると思います。そうはいっても、きっとまだ試行錯誤は続くでしょう。だから少しずつ少しずつ思い出していけばいい。まずは、自分の痕跡を掘りおこすレベルで。新しいことは、今までの自分のカケラをある程度拾い集めてからでいい。

雨の日曜日、あまりの疲労で予定をキャンセルして家で寝ていた時に、ここ数年の痛手から回復している自分に気付きました。なんとなく、自分を祝福してあげたい気持ちになりました。よく頑張ったね、と。これからも日々悩むのだろうけど、でも厚かった壁を一つ抜けることができたのできっと前ほど絶望的ではない。自分で作っているサイトでありながら、すっかり視界からはずれていたトップページの青い月。久しぶりにその存在に気付いて、ようやくここへ還ってこれたのだなと思いました。私の青色電脳世界へようこそ。

昭乃さんのライヴレポはまた明日以降。


5月24日

辻邦生の初期短篇を再読。今日は「城」と「空の王座」。「洪水の終わり」も読もうかと思ったけど、なんとなく今の気分ではしんどい気がして見送り。あとは好きな漫画『ふたつのスピカ』の8巻が出ていたので購入。物語はゆるやかにゆるやかに進んでいく。遠い星に憧れて、空ばかり見上げていたあの頃。今週・来週は殺人的に忙しいです。昭乃さんのライブレポ、いつ書けるかしら。


5月25日

木・金とちょっと修羅場なのでまともな日記は書けそうにありません。学校は大変だけど、でも嫌ではない。地道に頑張ってます。

日記に書き忘れていたけど、以前予約購入していたVictorian maidenのローンストライプボレロが5月半ば頃に届きました。代金を3月頃に払って届くまで間が空いたから、購入したことすら忘れてた…。メイデンの中ではとっても地味な形で普通のメイデン好きの人は食指が動かないだろうなという感じのものですが、私はロリじゃないので手持ちの服に合わせやすそうと思って買いました。実際届いてみたら地味にかわいくて、とても気に入っています。ボレロって一つも持っていないので生成と黒の2色買いをしてみたのですが大正解。素材が綿なので寒い冬以外は季節を問わず着れるし、いろいろな服と組み合わせて遊べるので重宝します。さて、明日もヒラヒラやらシマシマを着て学校で勉強ですわ。


5月26日

10階建てのビルの屋上でお酒を飲む。夕焼け空を眺めつつ飲みはじめ、すべてが夜の中に沈むまでずっと風に吹かれて立っていた。他愛もない話しをしつつチラチラ景色を眺めていたのだが、日が沈んだ後の紺碧の空間の中に浮かびあがった夜の都会のパノラマに目を奪われた。すぐ近くには後楽園遊園地。あれは、私がいつかの夢の中で見たルナパアク。遠くに見えるは東京タワー。そして夜空に飛行船。広告なのだろう、ライトアップされたものがずっと空中を漂っていた。こんなにキラキラしたきれいな飛行船を見たのは初めてで、最初は心地よい夜の中で私が勝手に見た幻覚なのかと思った程だった。こんなに美しい夜があるだろうか。六月の夜の都会の空。思わず足穂のフレーズを口ずさみたくなる。どこか懐かしい未来都市。ジオラマめいたトーキョーシティ。私がこの日に見た夜景。写真も残さず、何の記録もなく、でも私の中では一つの情景として記憶に刻み込まれた。絶対忘れない。ふと、長野まゆみの『天体議会』のことを思い出した。夜は孤独で、夜は美しくて、ソリッドな都会の中を漂う透明なものばかりを追い求めていた。どうしてこんなことすら忘れてしまっていたのだろう。すべてを忘却していた自分にぞっとした。欠落感も喪失感もないままに、からっぽになっていた。そんなぬけがらの自分。


5月28日

『GUNSLINGER GIRL』の5巻を読む。なんか、いつも以上に血みどろ。やらないといけないことをちまちまこなしつつ、家で体を休めていた土曜日。疲労によく効くドリンク剤などをご存知でしたらぜひ教えてください。


5月29日

薔薇の季節。長野まゆみの『野ばら』を再読する。神代植物公園へ行きたい。ここ数年はすっかり足が遠のいていた。本を読んでいる最中に薔薇の香りが欲しくなり、部屋にアニックのス・ソワール・ウ・ジャメを一吹き。同じアニックのローズアブソリュより透明感があって、こちらの方が使いやすいかなと思ったりする。「今宵限りの」というネーミングだけど、私個人はこの香りには全然夜というイメージを感じない。透明できれいで、光が似合う。外出時にはあまりつけないのだけど、薔薇の香りは大好きです。アニックグタールは一番好きなフレグランスのメーカーです。詩的で繊細で、なおかつ日常的に使いやすくて素晴らしい。プチシェリー、シェブレフォイユ、オードシャルロットをはじめ愛用しているものがたくさん。上品に立ちのぼる香り惚れ込んでいて、コレクションしています。

これから原点に立ち戻る感じで、長野作品を再読していくのもいいかなと思っている。夏は『テレヴィジョン・シティ』や『夏期休暇』、そして『夏帽子』に『魚たちの離宮』。読みたい本がたくさんだ。なんだか最近、自分の心の中のラビリンスを彷徨っている感じ。


5月30日

頑張ればこなせることも多いが、たまにどう頑張っても捌ききれない量が溜まることがある。今回はまさにそんな状況。少し悩んだけど、ある授業の課題を一回分放り出した。また次から頑張ればいいさ。他にやらないといけないことがたくさんあって、そちらを優先する方が重要だもの。最近は自分を追いつめる前に放り出すことが上手くなったように思う。適当に手を抜くことは大事かもね…。

内田善美『空の色ににている』を再読。「想いはいつもはるかに青(ブルー)」。子供の頃から青が好きで、今でもやっぱり一番好きな色はブルー。青いコラージュは永遠に未完成。

 

 

 

 

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