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★3月16日★ ★東京都美術館で開催中のミュシャ展を見に行く。混雑を覚悟して出かけたけれど、予想通りの人の多さにかなり疲れる(それでも平日なので週末よりはずっとましなのだろうが)。とは言うもののパリ時代の一番きらびやかな作品の前は人だかりができていたが、後半の方はそうでもなくてゆっくり眺めることができた。展示は充実していたし、美しかったし、満足。 ★新居昭乃さんのツアーの詳細がHPにアップされたので、さっそくチケのプレオーダーに申し込みました。当選していればいいなー。それにしても会場がSHIBUYA-AXなんですね。昭乃さんのライブでスタンディングってどうなんだろう…。プラで鍛えられたので(そりゃあもう鍛えられたわよ)スタンディング自体は全く平気なのだけど、昭乃さんのライブはあんまりスタンディングの雰囲気じゃないような気がするのですが。ゆったり座って静かに聴いて、一曲だけノリよく拍手が起こる(一曲だけというのが笑える)みたいな感じのライブだから。でもAXならそれなりにキャパがあるし、人を入れるためならスタンディングの方がいいのでしょうね。2階指定席もあるけれど、1階と値段が700円も違うのはちょっとなと思ってしまったり。私は1階でいいや。 ★3月17日★ ★なんかもう、いろいろダメな感じ。あんまりダメダメだから、ダメダメな本を読んでやろうと思って大槻ケンヂ『我が名は青春のエッセイドラゴン!』(角川文庫)を読む。あー、とってもダメだ(褒めてます)。ネガティブ思考って一度スイッチ入るとそのまま暴走するね…。 ★3月18日★ ★明日から三連休。この三連休の予定は研究計画書作り(とほほ)。いい加減自分の研究のことを考えないといけない時期なので計画書を書くのはよいと思うのだけど、包帯に巻かれたミイラ並みに自己嫌悪をぐるぐる体に巻きつけている今の自分にとって計画書はしんどい。何も考えたくない。考えるのがつらい。三連休は家と図書館の往復で終わりそうです。『ハチミツとクローバー』の7巻を読みました。もうすぐエマの5巻が発売ですね。楽しみ。このエマ、鹿島茂が絶賛したとか…。や、確かに面白いけどね。あとようやく6月のプラのツアー予定が発表されて喜んでます。名古屋日曜なんだ、遠征しちゃおうかなあ(←私、完全にダメな人になってる)。 ★3月19日★ ★戸田勝久展「旅のラビリンス」@日本橋三越本店本館6階美術サロン 2005.2.8~2.14 美術サロンに足を踏み入れてすぐ、正面に展示された大きなキャンバスに目を奪われた。「モリブデン・コテージ」。大きなキャンバスだからこそ余計に引き立つ夜空の青の色みが美しい。「旅のラビリンス」。緑の庭園のゆるやかな迷路。遠景には灯台、また緑の隙間に帆船も見える。兎の後を追いかけて、この中に彷徨い込みたい。「森の蒸留所」。あの建物の中では、キラキラしたものが密造されている。夜と蒸留所はなぜこんなにも憧れを誘うのか。「旅立ちの朝」。夜明け、眠りから目覚め旅立つ汽車。一度も見たことがないのに、どうしようのなく懐かしい駅の光景。「いくたびかの夏」(タイトルが間違っているかもしれない)。以前DMで見たことはあったのだが、実際の作品を目にするのは初めて。少し抑えた色彩が心地よい夏の海辺。「空の香り」(これも同じくタイトルに自信がない)。澄明な空気、かわいらしい形の塔。物語が生まれてきそうな一枚。タイトルを覚えていないので全部の作品を挙げることはできないのだが、他にも印象深い作品がたくさん展示されていた。 また会場には「塔の幻想」が置いてあり、私は初めてこの本を手に取ることができてうれしかった。龍膽寺雄の文章も非常に好みだし、また戸田勝久が手がけた挿絵も素敵だ。実は何年も前から探している本なのだが、いまだ見つけることができず購入に至ってはいない。実際に手に取ると、改めて欲しい気持ちが強くなった。 会場にはアクリル絵具を用いた絵ばかりではなく、墨彩画も展示されていた。私はその中でも、大きな屏風に非常に惹かれた。塗り込められたキャンバスとはまた違う空気がそこにはあって、詳しいことはわからないけど眺めていてとにかく心地よかった。私には日本画の素養は全くないし、今まであまり屏風自体にもさほど興味を持ったことがなかったのだが、あの作品は忘れられなかった。 戸田勝久の作品を見ていると郷愁という言葉が出てくると思うのだが、何を懐かしく感じるかは人によって違うかもしれない。例えば夏の名残をたたえた浜辺、緑の森、空に浮かぶ飛行船。私自身はぽうっと灯る明かりに懐かしさを感じるらしく、この手のモチーフが描かれた作品にとても弱い。闇の中の光は夜道で実際に、また空想で何度も思い描いた不思議なお店の煌めくショーウィンドーを彷彿させる。 絵だけではなく、作品の一つ一つに添えられている言葉も好きで、じっくり読んでいくのがまた楽しい。何度もギャラリー内を歩き回り、最後まで来てもふとまた最初の「旅のラビリンス」に吸い寄せられる。この迷路の出口はどこにあるのだろう。白いギャラリーの空間から抜け出すことができずに、私は繰り返し何度も中を彷徨った。 ★3月20日★ ★NEW ATLANTIS開設5周年です。ここ数年は小さな企画をやっていましたが、今年は忙しかったりして結局何もできないままこの日を迎えてしまいました。企画が無理ならせめて簡単にコメントを送れるフォームでも設置しようと思っていたのですが、それすら出来ませんでした。最近ダメダメだったからね…。せめて4月初旬までには更新をしたいなと思っています。 今は少し停滞しているこのサイト、私に余裕が出てきたらまた活発に更新したいと思っています。やりたいことはたくさんあるのです。追いつかないくらいたくさん。6年目もこんな感じで、好きなものを気ままに取り上げて楽しくやっていくつもりです。相変わらずなサイトと相変わらずな管理人ですが、今後もどうぞ宜しくお願いいたします。これからも素敵なものや人と出会っていきたいと思っています。世界には私の知らないきれいなものがたくさんあるから、まだまだ立ち止まるわけにはいかない。 ★3月21日★ ★家と図書館の往復どころか結局家から一歩も出ることなく終わった三連休。うーん、低調。結局研究計画書も締切に間に合わせることだけを考えて付け焼き刃なものを書いてしまったし、これからのことを考えるとほんのり憂鬱になります。ここ数日部屋で「ああ痛い痛い、でも大好き」と呟きつつずっとJungle Smileばかり聴いていて、自分でもマゾなんじゃないかしらと思いました。私は痛がりさんなのね、きっと。心を抉られるのが大好き。もっと傷つけてよ。50%オフにつられて、Garlandの楽天ショップでカットソーを購入しました。黒で首回りがスクエア、肩に同色のチュールレースがついています。白だったらきっと天使の羽のように見えることでしょう。でも私は白い光ではなく闇がいい。ふんわり風を通す黒い翼を手に入れて、私は幸せです。 ★3月23日★ ★3月12日に葛飾区郷土と天文の博物館でプラネタリウムザバダック・ライブがあったと知り、モニタの前でしばし固まった後ばったりと倒れてしまいました。うわー、ショック…。基本的にのれんわけ以後のZABADAKには興味がない私なのですが、それでもプラネタリウムでのライブとなれば話しは違います。おまけにこの郷土と天文の博物館は私のとても好きなプラネタリウムなのです。なんというか、鈍っているというか情報収集能力が衰えたなあと一人落ち込みました。昔だったらこういう情報絶対見逃さなかったと思うのだけど。単に忙しくなって昔ほど暇じゃないということかもしれませんが、自分が好きで見たいものを単に知らないだけで見逃すというのは途方もなく悔しいです。 ★時雨沢恵一『キノの旅』(電撃文庫)を読了。前から気になっていたので2巻まで買ってみた。キノと喋ることができる二輪車エルメスのさすらいの旅の話し。挿絵の雰囲気がわりと好きでそれでそれもあって気になっていたのだけど、1巻を読んだ限り期待したほどじゃないなというのが正直な感想。2巻を読んで、それでもやっぱりイマイチだったら続きは買わないことにします。この手のライトノベルははまって一気に大人買いしちゃいがちな私ですが(マリみてやRODの時とかはすごかった)、今回はそれはなさそう。世界観は好きそうなんだけどなあ。挿絵にだまされたってことかしら。 ★3月24日★ ★『ラヴクラフト全集7』(創元推理文庫)を読了。これこそ私の求めていたものだ!と夢中になるような作品はなかったが、前巻の6巻が出てから15年ぶりに7巻が発売され文庫版の全集が完結したことは喜ばしい。あと同居人が「ロケットが出ていて好きそうだから」と『ふたつのスピカ』という漫画の1巻を買ってきてくれた。この人ロケットさえ出ていれば私が気に入ると思っているのではないだろうか…(いや大抵気に入るけど)。まだ1巻を読んだだけですが、よかったです。アスミという女の子が宇宙飛行士を目指していく、そんなほのぼの&ヒューマンドラマ。最初は「絵が少し野暮ったいなあ」と思っていたのだけれど、読むとこの人の作風に合った絵柄なんだなとわかった。先日のZABADAKショックを私はまだ少し引きずっている。星のパノラマ、どこまでも見渡せる夜天。偽物でもいいから、星が見たい。宇宙はなんて遠いのだろう。遠くて遠くて、どうやっても手が届かないのだけど、それでも憧れは消えることはない。手が届かないからこそ、きっと憧れるのだ。せつないほどに憧れるのだ。こんな日は、Plastic Treeのプラネタリウムを聴きたくなる。 ★3月26日★ ★昨日はキルシェライブでした。ライブの他に自由が丘、ラフォーレとたくさんきれいなものを見回ることができてとても楽しかった一日。ライブのことはまとめて感想を書く予定なので後日アップします。 ★自由が丘ではお茶のお店なども見てとても楽しかったのですが、なんといっても目玉はMalicaでした。お裁縫関係の小物やアンティークレースなどを取り扱っているお店で、ミルク色に染められた繊細な空間はうっとりするほど素敵でした。私は前から通販でここのピンクッションやレースを買っていたのですが、お店に足を踏み入れたのは初めてでした。やっぱり今度からめんどくさがらずにお店に通おうと決意しました。欲しいものがありすぎて選べない中、ミニクッションやチュールレース、ボタンなどこまごました雑貨を購入しました。今度お金のある時にはコラージュを買おうと思います。MalicaやAminaなど、アンティークテイストを取り入れた雑貨に夢中です。今やすっかりMalicaコレクターと化しています。 リンク集: ★ラフォーレではジェーンの夏物のカタログを見せていただきました。春物はスカート&カットソーをメインに買ったけど、夏物はブラウス&スカートがメインになりそうです。スカートは試着しないと雰囲気がわからないので入荷連絡を主にしましたが(一つだけマリンスカートを予約。私は死ぬほどマリンが好きです・笑。春物でもマリンシリーズのセーラーカットソーを購入し、「25歳がそんなもの着るな」と同居人の顰蹙を買いつつそれでも着ています)、ブラウスは数点予約しました。私は普段着にジェーンを着たい人なので、あんまりワンピース系の大物は買わない人なのです。だから買うのはいつもスカート&ブラウス&カットソーなど単品ばかり。今回はお金がないので予約は控えめにしたのが心残りです。もっとスカートを予約したかった…。暖かくなってきたので、購入したまま仕舞い込まれていたジェーンの春服をようやく着ることができそうでうれしいです。夏物の入荷も楽しみ。 ★多和田葉子『ゴットハルト鉄道』(講談社)を読了。「ゴットハルト鉄道」「無精卵」「隅田川の皺男」の三作品が収録されている。私は表題作が一番好き。「無精卵」は元気のない状態で読むにはややきつい作品だった。 ★3月27日★ ★ミルチャ・エリアーデ『妖精たちの夜』を読み始める。図書館から借りてきた本の山の中の一冊。特にチェックしていたり読みたいと思っていたわけではないのだが、タイトルとあとは帯の「夏至の夜には、空が開く」という言葉にやられてうっかり借りてしまった。実のところルーマニアの歴史に詳しいわけではないのでこの本をちゃんと理解できるかどうかは不明なのだが、とりあえず読んでみようと思う。読了するまで時間がかかりそうな本だ。少なくとも今回の返却期限には間に合わないだろう。 ★3月28日★ ★鉱物図鑑の更新作業を水面下で進めています。作業工程が多いのでなかなか進まないのですが、とりあえず更新モードのスイッチは入ったので、間違いなく更新できそうです。やり出すまでおそろしく時間がかかるのですが、一旦やりだすと結構さくさく進みます。やる気さえ出せばいいのに…と思いつつなかなかやらないのが私という人間のようです。久しぶりに鉱物コレクションをひっぱり出してきて眺めたり撮影したりするのはすごく楽しい作業です。我ながらなんてオタクくさいんだろうとは思いますが…。 ★プラのZepp Tokyoは取れました。新居昭乃さんのチケも取れました。とりあえず本命はゲットできたので一安心。あとは気になる演劇やコンサートのチケをどれだけ確保できるかなのですが、夏頃までとても貧しいので行きたくても見送るものが多くなりそうで悲しいです。ヘドウィグとかも行きたいのだけど、チケ代を確保できるかしら?4月のLiberaは問答無用で見送り。実はバイト代が支払われていなくて、内心困ったなあと思っているのです。いまだに2月分ももらっていない(とほほ)。大学でバイトするのは勉強になってお金にもなるし一石二鳥ではあるのですが、予算の処理上いつ支払われるかが不明なのが致命的な欠点です。なんで2月はいっぱい働いていたはずなのにお金に困る羽目になるのだろう……。4月は物入りな時期なのに、そのために2月すごく頑張って働いたのにと若干悲哀を感じますが、まあこればかりは仕方ないのでバイト代が振り込まれるのを生温く待つことにします。 ★3月29日★ ★疲れすぎて早退。新学期前からヘロヘロでちょっとまずいです。『キノの旅』はやっぱりダメだった。雰囲気で進めるにしても、もうちょっと中身がないと…という感じ。自分にとっては薄すぎる内容でした。あと『ふたつのスピカ』は5巻まで読み進めました。さて、そろそろ『エマ』が店頭に並ぶ頃ですね。(追記:鉱物図鑑の7巻をアップしました。更新についてはまた明日にでも。今回は一度にどばっとアップするのではなく、小出しにすることにしました。遅い5周年企画のようなものです。よかったらご覧くださいませ。) ★3月30日★ ★鉱物図鑑の7巻を更新しました。一応9巻まで(あと20個分)更新したいと思っているので、こちらの更新作業も引き続き行っていく予定です。本の引用を探す気力がなくて、適当に済ませてしまったのが心残りといえば心残りです。 あと新規更新ではないのでトップページには書きませんでしたが、Photo Gallery内のデジタルカメラのところに過去の天文台写真をアップしました。初代Macが故障した時にファイルがなくなってしまい、ODNのサーバに移って以来アップされていなかった写真です。ようやく覚悟を決めてファイルを作り直しはじめましたので、他の分もぼちぼち復旧することができそうです。昔からサイトを見てくださっている方にはおなじみのものかと思いますが、最近からの方には楽しんでいただけるのではないかと思います。三鷹の天文台の撮影日は2002年1月20日とありました。もう三年以上も前のものです。この当時は東京歩きが好きで、デジカメ片手によくブラブラしていました。そして撮ってきた写真を旅行記風に編集していたのです。デザインも文章も当時のままなので、初期のアトランティスの雰囲気が伝わるかもしれません。自分でも、とてもとても懐かしかったです。基本路線は変わっていませんが、やはりこの当時にしかなかったものがあるように思います。作業中、昔の少しヒリヒリした感覚が蘇ってきました。 ★3月31日★ ★デジカメ画像に過去のファイル、晴海埠頭近辺で撮った写真をアップしました。まだPhotoshopでトリミングかセピアカラーに変えるくらいのテクニックしかなかった当時、なんとか架空の風景を作りたいと思って試行錯誤したことを覚えています。とりあえず重ねてみようとか粒子を荒くしてみようという感じで今からみるとものすごく稚拙なのですが、この時の経験がいい勉強になりました。これを作ってPhotoshopの面白さに目覚めたし、画像作りをやり始めるきっかけとなりました。またこういうこと、やりたいですね…。昔のものをあらかた整理してサイトの体制を整え直したら、新しい創作に取りかかろうと思います。 ★森薫『エマ』5巻を読みました。最高、もう萌え萌えです…。エマの着替えシーンに4ページ使っているのとか、そこが大事なんですよね?絵の書き込みもストーリーも丁寧に作られていて、作者が愛情を込めてこの物語を手がけていることが伝わってきます。エマ、いいですよー。 |
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