2月16日

地震があったり異様に寒かったり、おかげで体調が悪くなったり、すっかりよろよろしています。今週はまともな更新は週末までできないかも…。メールもためまくっているし、申し訳ないです。ここ数日は体の調子もよくないしかなりしんどいです。体調悪いと精神的にも引きずられてロウになりますよね。困ったものです。日記に書きたいことがいろいろあるのになあ…。

素材辞典イメージブックを少し買い足しました。画像加工や写真もまたやりたいな。やりたいことが多すぎる。そして本人に体力がなさすぎる。そのことを実感している今日この頃です。


2月17日

途中まで読んで、そして放り出していたコナン・ドイルの短編集『北極星号の船長』をようやく読了。ドイルの描く怪奇小説。自分的にはちょっとはずれが多い短編集だったかなという感じ。私は幻想小説は好きだが怪奇小説はあんまり…というのもあるかもしれない。この二つの区別は微妙だけど。一番好きなのが最初の「大空の恐怖」。

今週は疲れました。明日は学校に行かない。お休み。明日から三日ほど引きこもります。引きこもり、大好き。


2月18日

母親が春から大学院へ行くそうです。私の知る限り、家族の反応は「……………」。四月から妹、受験生なんですけど。大学受験。もともと家のことろくにやんないで自分の好きなことばかりやってる自分勝手な人ではありましたが、さらに大学院ですか。ぶっちゃけこの人北大に行くの三度目なんですが、一体何をやりたいんでしょうか。理学部化学科出て文学部出て、さらに院ですか。何か目標があって進学するならここまでグダグダ言いませんが、彼女の場合何も考えていません。ワガママし放題で生きてきた人はやっぱやることが違いますよね。と娘の私ですら嫌味を言いたくなるほど自己中心的で自分勝手な人です。試験には強いけど心底頭が悪い人です(成績の良さと頭の良さは全く別ものです。私は頭がいい人は好きだけど、成績がいいだけで頭が悪い人は嫌いです。自分の母親がモロそのタイプなので)。私はああはなるまいと思って生きてきたけど、今日院試の合格発表を聞いて遠い目になってしまいました。私もこのくらい自分勝手になればある意味生きていくの楽かもなあ。友達一人もいなくなるだろうけど。疲れる一週間の最後にまた疲れるニュースが届きました。

そんなわけで今日はぐったりです。部屋でスピッツの「ロビンソン」を聴きながら江國香織の『流しのしたの骨』を読み直しました。そんな一日です。


2月19日

『稲垣足穂コレクション1 一線一秒物語』(ちくま文庫)を読了。図書館で見つけたので借りてきてみた。河出から出ている文庫はあらかた持っているし、全集出してそう日も経ってないのにさらに文庫ですか…となんとなく納得いかない気持ちで読んでみたが、今まで読み慣れていた本と編集が違ったのでこれはこれで面白かった。新たなセレクションで読むのも結構新鮮かも…。さすがに定価では買いませんが、古本で安く見つけたら数冊揃えてもいいかもなんて思っている私は結局タルホ好きなのです。


2月20日

吉屋信子『紅雀』(ゆまに書房)を読了。これ、結構好きです。主人公というかヒロインまゆみの可愛げのないところとかがね。例によってものすごくご都合主義ですが、なかなか面白いシンデレラストーリーです。

プラ日誌の方に部屋のガラクタ写真をアップしました。全くレタッチしていないうえに軽くするために画質落としすぎて汚いですが…。またデジカメ遊びをしようと思っています。久しぶりに気合いを入れて撮影をしたいです。


2月21日

ある方に勧めていただいて以来、ずっと気になっていた立風書房の「幻の絵本館」シリーズ。熱心には探していなかったものの、あれば買おうくらいの気持ちで数年経ったが結局出会うことはなかった。たまに見かけても高価だったり、買えそうにないものばかり。この頃は半ば諦めてしまっていたのだが、先日行きつけの図書館でふと検索してみたところ、なんと閉架に幻の絵本館シリーズが6冊もあるのを発見。この数年はなんだったのだろうとややショックを受けつつもさっそく図書館へ行き、二冊借りてきた。ずっと憧れていた『星の帆船』をようやく手に取ることができてうれしい。

昨日突如思い立って布を紅茶染めしてみた。我ながら夜の11時からやり出すことではない。個人的には生成りっぽい色にしたかったのだが、紅茶染めだとベージュピンクのようなややピンクがかった色になるらしい。一体何で染めればやさしいアイボリー色になるのだろう。また今度布やレースを買ってきて別のもので染めてみようと思っている。なんで染めているかというと、アンティークのような色合いにしたいから。お裁縫は進まないが、染色の方ならわりと頑張れる。たぶん、化学実験っぽいからだと思う。とりあえず布やレースを染めて材料を用意しておいて、いつでもお裁縫に取り組めるように準備しておくつもり。


2月22日

今週もバタバタしています。でも入試のため学校へ行く日が少ないので先週よりも楽かな。国立大学の受験日って確かどこの学校も一緒ですよね。うちの大学も受験生+予備校の人やらなんやらで人が溢れるのだろうなあ。学生証があるから入試の日でも大学に入ることはできますが、あの殺伐とした雰囲気が苦手なので私は遠慮しておきます。そのかわりにムットーニを観に行きます。楽しみ。

亀井俊介『サーカスが来た! アメリカ大衆文化覚書』(東京大学出版会)を読了。もうすぐサーカスですよ。あととしまえんにも行かなきゃ。ずっと見たかった、カルーセルエルドラド。


2月23日

ラッセル伯爵夫人『娘たちのマザーグース』(立風書房)を読了。幻の絵本館シリーズの一冊。挿絵はケイト・グリーナウエイ。三姉妹の少女、エープリル・メイ・ジュンのお洋服がかわいい。ケイト・グリーナウエイの他の挿絵も見たい。


2月24日

ちょっと落ち込み中。凹む暇があるなら努力をすれという感じですが、そこまでモチベーションがあがりませんわ。数日グダグダしてそうです。永嶺重敏『雑誌と読者の近代』(日本エディタースクール出版部)を読了。自分なりの方法論を見つけないとね。明日は気分転換のためにお出かけ。


2月26日

ロゴスギャラリーにてムットーニ展。なかなか見る機会がない昔の作品も合わせて上演された。メランコリー・ヴィーナスが見れてうれしい。本屋で堀江敏幸『河岸忘日抄』を購入。あとは渋谷のTSUTAYAで大量にCDを借りてきて現在ひたすら聴きながら引きこもり中。私はいつの間にこんなに音楽がないと生きていけない人になってしまったのだろう。


2月27日

ここ一週間ほど明確な理由もなく底の底まで沈んでいましたが、なんとか気分が持ち直してきました。最近天気がおかしかったからこれも不調の原因かも。ともかくようやく気持ちが上向きになってきました。沈みきったから、次は浮上するしかない。2週間ほどメールが書けなくてお返事ためまくっていますが、これから一つ一つ返信していく予定です。毎度のことながら返事が遅くなってしまって申し訳ありません。

『河岸忘日抄』はなかなか進まない。いつもは一気に読み上げるものなのだが。少し読んでは中断し、また戻る。でもこの本にはふさわしい読み方かもしれないと思う。

それにしても最近本当に寒いですね。ジェーンで地球儀指輪やかわいい靴下を引き取ってきて頭の中は春なのですが、なかなか春物を着る機会に恵まれません。そろそろ日射しが恋しいです。


2月28日

ウィリアム・M・ティムリン『星の帆船』(立風書房)を読了。この本の魅力をどう伝えればいいのだろう。ストーリーそのものとしてはさほど独創的なものではない。しかし添えられている仄暗い色で染められた優美で幻想的な挿絵は非常に美しく、物語を忘れがたいものにしている。私は、船で火星へ行くというこのイメージがとても好きだ。宇宙へ漂い出す帆船のなんて美しいこと。完璧な傑作とは違うし、でも一度手に取ると忘れることができないし、とにかく不思議な作品だ。なんというか、取り憑かれる本だと思う。今回図書館から借りて読むことができてよかったが、やはりこれは自分の手元に置いておきたい。これからもまた、気長に探していこうと思っている。この本が自分の本棚に並ぶ日がいつになるのか、見当もつかないけれど。老人の夢の造船所。THE SHIP THAT SAILED TO MARS。

 

 

 

 

back -- index -- next