11月17日

昨日はCGIをカスタムしたり、MTを設置したりしました。MTは手こずるかと思ったのに、マニュアルを見ながらやってみたらあっさり設置できて拍子抜け。なんだ、思ったより簡単じゃない…。とりあえず設置はできたみたいなので、これからカスタムしたりして遊ぼうと思っています。設置はすんなりできたけど、カスタムは難しそう。頑張ります。あの、念のために言えば別にMTでブログ書くわけじゃないです。ツールとして面白そうなので、今のうちにカスタムの仕方を身につけておこうかと思っているのです。使いたくなった時に困らないための下準備です。道具として使うなら、自分の使いやすいように手を加えれるものが一番です。それだったらやっぱりMTかな、と。新しいおもちゃを手に入れた気分でうれしいです。

清水徹の『書物について』を読み直したり、他にも数冊本を読みました。11月も後半になって、寒くなってきましたね。


11月18日

『明治メディア考』(中央公論社)を読みました。前田愛と加藤秀俊の対談本です。対談特有の幅広い話題が面白かったです。随分昔の対談なので、さすがに古さは感じられましたが…。最近明治のメディアに注目しています。こんなところまでレトロ趣味にならなくてもいいのに。

あと相田裕の『ガンスリンガー・ガール』を4巻まで一気読みしました。絵がかわいいです。女の子たちもすごくかわいい。殺人マシーンだけど。この漫画、結構好きです。


11月20日

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』を読了。ユカタンという地名の響き。引きずり込み、そして幻を見せる海。怖くて、美しい海の描写。魔力を持った物語。とても好きな本です。実はこの人の本を読むのは初めてでした。『たった一つの冴えたやり方』はすごくいいと何年も前に勧められたのに、その時は気分じゃなくて手に取りそびれていました。この機会に読んでみようかと思っています。それにしてもこの読書日記になっていない読書日記、どうにかならないの?書名書いてるだけじゃない。最近、感想まとめることすらできないです。頭が弱ってます。


11月21日

Memoの方にもちらっと書きましたが、メトロノームの「LIFO」を買いました。爽やかな天気の日曜日、これを片手に引きこもりです。過剰なまでにピコピコポコポコ鳴る打ち込み音を耳元でずっと聴いているとある意味トランス入ってきます。21世紀型宗教音楽って言い得て妙かも。「一週間」「トワノ叫ビ」あと最初の「LIFO」なんかが気に入っているのですが、一番好きなのは「魔法」。打ち込み音がたくさん入っているのですがそれとミスマッチなアコギが多用されていて、これがすごくいいのです。ものすごく変なバランスで、細かい打ち込み音がいっぱいで、その混沌とした音の中でアコギの揺るぎない刻みが胸に突き刺さるように響いてきます。メロディーも歌詞も切ない。シャラクの声もバンドの音も決してきれいとは言いがたいのに、なんでこんなにきれいだと感じるのだろう。たぶん、この曲に込められた感情が切なくて悲しくて、そしてとてもきれいだからなんだと思う。メトロノームの作る音楽はものすごいピコピコですが、センスがよくて音が面白いです。古いゲーム音楽が好きな人なんかはかなり気に入るかもしれません(ボーカルにクセありなので万人にはお勧めできませんが)。ここのボーカルさんはNHKの天才てれびくんMAXに音楽を提供していたりもします。「LIFO」好きだけど、あえてケチをつけるとすればブックレットかな。黄色背景に白文字(しかもフォントにクセあり)ってめちゃめちゃ読みにくいですよ。目がチカチカします。ブックレットのデザインは全体的にもう少し気を配ってほしかったかも。とにかくこんな感じですっかりメトワンマン行きたい熱が上がってオフィへ飛んでスケジュールをチェックしたのですが、年内は予定が合いませんでした。あらら…。来年こそは、絶対。CDを買ったついでにWeb Designingの最新号も入手したので、明日はその話しでも。


11月22日

「Web Designing」、特集はエディトリアルデザインから学ぶでした。正直に言って直接ウェブデザインの参考になるような特集ではないとは思うのですが、個人的にはすごく好きでした。いくらこうしてウェブの世界に入り込んでも、自分って書物の人なんだなと実感することしきり。アトリエ空中線が取り上げられていたのがとてもうれしかったです。好きなのです、アトリエ空中線。オブジェとしての本。数冊持っていますが、まだまだ欲しいものがたくさんあります。ただ少数部数しか作られないから、手に入れる前に売り切れてしまうのですよね。いつも悔しい思いをします。

そういえばFlashですが、順調に躓いています。うがががが。誰か助けてー。なんで私ってこう最初の物覚えが途方もなく悪いのかな…。参考書が足りないのかなと思って一冊新しいものを買ってしまいました。本ばっかりたまっていくのがつらいです、とほほ。勉強が進まないのはまとまった時間が取れないのも原因の一つかなと思います。細切れにやるより、集中的にがっつり勉強した方が一気に覚えることができて効率がいいはずなんですけどね。でも今はそういう時間が取れないのです。お正月も帰省するからFlashなんてやってられないでしょうし。仕方ないので、もう少しあがいてみようかと思います。思えばイラレも2年くらいは使いこなすことができませんでした。Flashも同じ道をたどりそうです。

MTはCSSファイルを少しいじっています。まだ色を変えたりとかそういうレベルです。簡単なところから手を出して反応を見ているという感じ。どういった形式にしようか自分の中でまだイメージが固まっていないので、しばらくは単にいじり倒して遊ぶ程度のことしかやらないと思います。MTもそうなのですが、最近PC関連でやりたいことがすごく多いです。FlashもそうだしCGIもそうだし、あとはPHP関連も勉強したいな。こういったことって仕事でもなければましてや学業にも関係なくて、ある意味果てしなく無駄です。きっと私、無駄なことをやるのが好きなんでしょうね。考えようによってはエネルギー有り余っているのかも。

今日もメトを聴いています。ライブ行きたい熱がおさまらないので、勢い余ってホタルワンマンのチケを取りました。活動休止前に見ておかないと。というわけで週末はまたライブです。ライブといえば新居昭乃さんのレポ、どうにかしなきゃ…。


11月23日

珈琲断ちを続けていたら胃の調子がよくなってきました。先週飲み会があったにも関わらず胃はめきめき回復中。というわけでこれからも当分珈琲は自粛します。とりあえずカフェインが入らないと目が覚めない人なので代わりに紅茶を飲んでいます。久しぶりにマリアージュフレールの紅茶を買ってきたのですが、すごくおいしいです。上質な紅茶っていいな。マリアージュフレール大好き。普段使いにするには厳しいお値段ですが、やっぱりそれだけの価値があります。12月になったらまた買いに行くつもりです。今日はお手頃価格のレピシエで紅茶を買い込みました。久しぶりに紅茶熱が高まっています。

村上春樹『海辺のカフカ』を読了。村上春樹の小説を読んだのって何年ぶりだろう。高校生の頃に一気に『ねじまき鳥クロニクル』まで読んで、その後離れちゃって以後手に取ってないように思います。あ、『スプートニクの恋人』は読んだな。でも集中して読んだのは17くらいの頃で、まともに読んだのはそれ以来という感じです。『海辺のカフカ』は本当はもっと前に読もうと思っていたのですが、図書館でなかなか見つからなくて借りれませんでした。ですがこの前行ったらぽんと置いてあったので、ようやく借りることができたのです。小説自体は結構面白かったです。上下巻を数時間で一気に読み上げたし、読んでいる最中は夢中だったけど、読み終わってから「相変わらず村上春樹だな…」という感想を持ってしまったのも事実。村上節満載で安心して読めたけど、前ほどこの世界に入り込むことができませんでした。小説としては問題なく楽しめるのだけど、読み終わってから微妙に物申すな気分になりました。

今日は図書館へ出かけて小熊英二の『<民主>と<愛国>』を借りてきました。信じられないくらい分厚いよ。1000ページくらいある単行本です。ざっとではありますが、これから目を通してみます。


11月24日

『<民主>と<愛国>』、読み終わりました。疲れた…。感想はそれだけかよという感じですが、まあ他にもいろいろ思うことはありました。個人的にはぴりっと引き締まった研究が好きです。自分が際限なくダラダラと文章を書いてしまうタイプだから余計に。自分の研究のためにとりあえず戦中〜戦後にかけての知の流れを一通り掴んでおかなければと思いました。

疲れたので口直しにロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』を読みました。ふと読みたくなって図書館から借りてきたのです。チョコレート工場に忍び込んで探検みたいなファンタジックなお話なのかなと勝手に思っていたら、かなり狂気じみた小説だったのですね。お話に出てくる奇想天外なお菓子が楽しいです。最初の方で、貧しい主人公の少年チャーリーが年に一回チョコレートをもらってそれを大切に大切に食べる描写がいじらしくて泣ける。予想以上に毒が強かったけど、面白い本でした。読み終わってから検索してみたら、『チョコレート工場の秘密』が2005年にティム・バートンによって映画化されると知ってびっくりしました。この流れで文庫化されたりしたら買おうかな。


11月26日

私の今の気分はこんな感じ。「月曜日はそもそも僕には来ないので 火曜水曜木曜金曜駄目でした 土曜日と日曜日にはとにかくうんざり」(by メトロノーム「一週間」)。♪とにかくうんざり〜毎日にも自分にもうんざり〜♪ボリス・ヴィアンの『心臓抜き』を読み始めました。読んでて暗くなる小説だな…。本の選択失敗したかも。


11月27日

『心臓抜き』、読むのがつらくなって結局投げ出してしまいました。決して嫌いな小説ではないのだけれど(『日々の泡』の方が断然好きですが)、今の私にはちょっときつい感じでした。活字はどうもしんどいので『幻のロシア絵本1920−30年代』を手に取りました。こういうデザイン、大好きなんです。眺めていると何か作りたいなと思ったりしますが、今の私には気力がないわ…。これも図書館本なので、近々購入するつもりです。


11月28日

昨夜はホタルのワンマンを見るために高田馬場AREAまで出かけてきました。活動停止前、現メンバーでの最後のライブということで人がかなり入っていました。私はいつも後方にいてここだと楽なはずなのですが、この日は後ろまでキツキツ。はっきり言ってステージ全然見えませんでした。でも、とても楽しかったです。いいライブでした。

ベースのたかしさんが脱退してしまい、残った三人は音楽活動を続けていくという気持ちはありつつも今後の予定は白紙。目の前にあるのはそういった厳しい状況ではありますが、ライブは湿っぽい空気はあまりなく、メンバーとファンの間の優しい一体感が伝わってきました。ボーカルの慎一郎さんは何度も何度も「ありがとう」とファンに感謝の気持ちを述べていました。昭和歌謡曲系路線から出発したものの、その後やや方向を見失ってファンとの間にも齟齬が生じていたという話しを聞きました。一時期はライブもかなり寒い状況になっていたとか。そういった状況にメンバー自身が向き合わなくてはいけなかったり、結果的にベースが脱退してしまったり、今年はホタルにとって苦しい一年だったことが想像つきます。しかし、それでも音楽を続けたいというのがメンバーの出した結論でした。

ホタルを初めて見て、私はなんというかすごく古風なバンドだなという印象を持ちました。だいたいボーカルが「兄貴」って呼ばれているのです(笑)。なかには「慎一郎〜!」と叫ぶ人もいるけど、大方の人は「兄貴〜!兄貴〜!」。男も「兄貴〜!」。ごめん、最初は笑っちゃったよ。でもなんかそれもはまっているなあと思いました。メンバーは年齢的には私より一つ年上です。だからまあ若いといえば若いのですが、ヴィジュアル系にありがちなかわいいキャラで売ろうとかそういう雰囲気は全然なくて。すごくしっかりした人たちで。まあ慎一郎さんああいうキャラだけど、愛される兄貴なわけで。正直不器用そうだなと思うところはありました。でもメンバー全員の人柄には何か惹かれるものがあります。応援したくなりました。

ホタルのライブのノリは個人的にはとても心地よかったです。ドレミ團をはじめ咲くノリはどうしても苦手なのですが、ホタルはそういったこともなく気ままに体を動かしていました。フリとかは一応あるみたいだけど、私は知らないしフリをやるのは抵抗があるのでそれは全然しませんでした。あ、でもサタデーナイトフィーバーは踊ってしまいました。かーなーり楽しかった(笑)。自分がライブで踊るとは思わなかったなあ。でもこの曲は踊った方が絶対楽しいと思って。いい体験でした。

演奏を聴いていて、私にしては珍しくギターに惹かれました。リズム隊好きなのでいつもはたいていベースかドラムを気に入るのですけどね。ですがホタルに関しては杏太さんのキャラも合わせてギターがいいなと思いました。次に見る機会があれば上手に行きます。この日はたくさん曲をやってくれて、セトリ的にもとてもよかったのではないかと思います。ホタルは結構暗い曲が多いですが、暗い曲に名曲が多いような気がしました。音源全然持ってないから、折りをみて少しずつ集めていきます。

慎一郎さんは何度も何度も「後ろもちゃんと見えているから」「また戻ってくるから」と繰り返していました。ファンの方からも温かい気配が伝わってきて、その一体感が幸せでもあり、また妙に切なくもありました。ともかく、よいライブでした。最後の最後だけど、見ることができてよかったです。バンドを離れるたかしさんの今後の人生にも、また残った3人の今後の音楽活動にも幸あれ。しばらくライブはないですが、またステージに戻ってくる時は見に行くつもりです。その時はまたサタデーナイトフィーバー踊ります。その日が来るまで、待ち続けます。


11月30日

今日で11月が終わりだなんて…。ありえない。ありえない。ありえなーい!と叫びたい気分です、ホント。最近調子悪くて困ってしまいます。落ち込んでいる場合じゃないのになあ。

読書は全然はかどっていません。数冊手に取ってみるものの、どれも読了まは至らず。気分的な問題なのでしょうね。今日はずっと読みたいと思っていた『望楼館追想』を買ってきました。単行本で出た時からずっと気になっていたのに、結局文庫になるまで読む機会に恵まれませんでした。いかにも私好みの小説で楽しみです。これはちゃんと読了できるといいな。

 

 

 

 

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