6月1日

昨日、某所で開催された某イベントへ出かけてきました。人格の悠希さん、カリガリの青さん、プラの太朗さん等、出演メンバーがなかなかおいしい組み合わせだったので見てみようかなとチケットを買っておいたのです。以下はレポのようなもの。

体力はないしかといって後ろすぎると背が低いので見えないと思い、ライブハウスの真ん中あたりでまったり見ていました。割合よい位置を選んだようで、遠いながらもしっかりステージは見えました。私はライブハウスの前で暴れる気力は全くないので、このあたりが居心地がよい場所のようです。しかし開場から開演までの50分ほど、友達もいなく一人な私にとってはかなり苦痛な時間でした。座っているならともかく、立ちっぱなしですからね。仕方なくスクリーンに上映されていた「ベルリン・天使の詩」を直立不動のままひたすら見つめる50分。早く過ぎ去ってくれと心の底から思った。この時点でかなり消耗。

1番手はやすさん。ya-foo!やGRASSの曲をやったそうですが、どれも知らないので曲についてはコメントできず。やすさんの声ははじめて聴いたのですが、女性的なやわらかさと安定感があり聴き心地は大変よかったです。好きなタイプの声でした。ただどの曲もスローテンポで穏やかな反面やや盛り上がりに欠け、聴いていて開演待ちまでの疲れがじわじわ滲み出てきたのも事実。あとそれがいつものやり方なのか、歌い終わっても拍手も歓声も何一つなく客が微動だにしないので反応にちょっと困った。6曲歌って終了。

2番手は青さん。青さんは、予想していた通りのキャラでした(いろいろな意味で)。持ち時間が少なかったので歌ったのは3曲。ステージはアコースティック構成で、歌ってるより喋ってるステージでした。この人のトークは独特の面白さがあるようで、観客の反応もよく盛り上がっていました。私はそこまで入り込めなかったのですが、お客を楽しませる巧みな話術を身につけている人だなと思いました。そうそう、ステージ上でビール飲んでましたね。前の方のファンの人に飲み終わった缶を渡していました。青さんはここ最近凹んでいるそうです。恋煩いで、お相手はデブ専だとか…。頑張ってくださいませ。

悠希さんソロは3番手。格好は普通っぽく、メイクはしていなかったのかな?私はステージから遠かったので、詳しくはチェックできませんでした。最初の2曲は人格で切り札→再生の朝。アコギを抱えての弾き語りだったのだけど、すごくよかったです。もちろん弾き語りだからCDとは違うけど、アコギの演奏は迫力があったのでびっくりしました。生で聴いたの初めてだから声の調子はよくわからないけど、少なくとも私にはよい状態のように思えました。ただ弾き語りという形式上悠希さんステージの上で座っていて、おかげで私の位置からは全然見えませんでした。これはちょっと痛かったです。まあ、小さい方なので立っててもよく見えなかったのかもしれませんが(失礼すぎ)。この後ゲスト(というか下僕)が登場。人格ラヂオサポートの雷さんとホタルのボーカル慎一郎さん。悠希さんと慎一郎さんは「かす」というユニットを組んでいて、この後の2曲はかすのものでした。曲は鍵の掛かる部屋→哀愁色のカーテン。かすの曲を聴いたのはじめて。二人のハモリはなかなかよかったです。あと黒子に徹して一言も口をきかない雷さんのギターも。個人的には人格の曲をもっと聴きたかったのだけど、こういう形式なら無理だったのでしょう。人格のライブも行きたいのだけど、対バン形式ばかりなのがネックです。人格のためなら出かけたいけど、他全然知らないんだもん。さすがに行きにくい。トークは悠希さんがかき回して慎一郎さんがフォローという感じでした。「人格ラヂオ解散、ホタルも解散」ここまではまだよいがおまけに「プラスティックトゥリーも解散」と言って「帰れ!」言われてました。悠希さん、プラファン敵に回さなくても(苦笑)。でも私はこのトークあってこそ悠希さんという感じで好きなのです。なんか悠希さん悠希さんと言ってますが、実は人格では那オキさんの方に興味があるのですよね。ああ、那オキさんのベースを聴くために頑張ってライブに出かけるべきかしら。

トリはねじ。前回露骨に太朗さん目当ての人が多かったようでファンのノリがかなり心配だったのですが、今回は歌い終わっても静かに拍手のようなよい雰囲気だったと思います。これで「竜太朗〜、竜太朗〜!」とプラのライブのノリで叫ばれたらかなわんなと思っていたので、正直ほっとしました。ねじは歌謡曲のカバーを演奏しているのですが、太朗さんの声が不思議とマッチするのですよね〜。曲は私のわかる範囲で「飾りじゃないのよ涙は」「そして僕は途方に暮れる」「サボテンの花 」、アンコールは森田童子の「僕たちの失敗」、あとは「卒業写真」。「僕たちの失敗」はもっとボソボソ歌うのかと思っていたら、すっかりロック風に仕上がっていました。個人的に印象的だったのは「そして僕は途方に暮れる」かな。この曲タイトルが好きだわと思って検索したら、作詞が銀色夏生だと知りちょっとびっくり。あと数曲すごくよいなと思ったのがあったのだけど、どれも曲名がわからず。どこかにセットリスト、載ってないものでしょうか。私は特別太朗さんファンではないので太朗さん目当てで出かけたわけではないのですが、遊びのセッションとはいえよい演奏とステージを見せてくれたので満足です。ねじはすごく楽しかった。頑張って最後まで聴いていてよかったです。

とまあ、こんな感じでした。あまり音楽には触れない薄いレポですが、自分用の記録として残しておくことにします。それしにても開場から終了まで4時間立ちっぱなしでつらかったです。体力ないから、ホント対バン形式はつらい。何事も体力勝負だなと実感しながらよぼよぼ夜道を歩いていました。


6月3日

先日中途半端に「ベルリン・天使の詩」を見せられてしまって気になったので、映画を借りてきて部屋で見直してみた。この映画はすごく好きなのだが、数年前に一度見たきりだった。天使の視線で見た世界、人間のさざ波立つ心の声、そして美しい映像。こぼれ落ちてくる言葉や映像が心を揺さぶる。そういえば、この映画にもサーカスが出てきていた。今こうして見直すことになったのも、自然な巡りだったのだろう。


6月4日

露出を確認したりレンズのクセをチェックするために試し撮りしたフィルムが現像から上がってきました。見てみたところ、全然ダメです。あーあ。私はどうしてもアンダーめが好きなので無意識にそうしてしまうのだろうけど、室内のブツ撮りだとそれでは真っ黒に潰れてしまいます。あと私のメインレンズがかなり甘いボケ味があってそれが好きでいつも解放付近で撮っているのですが、ブツ撮りの場合これはまずいです。ボケすぎてしまって何があるのかわからない状態になってしまいます。もっと絞らなきゃ。というわけで、いろいろ課題を発見できた試し撮りでした。縮小して誤魔化した写真をアップしましたが、あまり画面作りに凝っていないので写真は期待しないでください。こちらからどうぞ。凝らなかったのは今回が試し撮りというのもありますし、あとまだ手持ちの小物が少ないので画面作りに凝れないという理由もあります。少しずつ小物を集めて、そのうち思う通りに写真用の空間演出ができるようになればいいなと思っています。手持ちのオブジェを使った密室写真、またそのうちご紹介いたします。


6月6日

ガストン・バシュラール『空間の詩学』。鳴り響く法螺貝。青い目の少年。荒川自然公園、三ノ輪橋、下水処理場、ブルーフィルム、24mmf2.8。


6月8日

3月頃から少しずつですが、蔵書の整理をしています。もともと本が多すぎるとは思っていたのですが、面倒で手をつけるのが億劫になっていました。しかし読まない本をため込んでもしょうがないとようやく決心がつき、売り始めました。まだ徹底的に整理するつもりはないので、とりあえず「明らかに読まない」というレベルの本を売っています。単行本50冊くらいは売ったでしょうか。でもこの程度じゃ完全に焼け石に水状態で、部屋にあふれているダンボールすら片付いていません。やみくもに売って後で後悔して買い直すのは馬鹿らしいので、選択には慎重になります。そんななか、長野まゆみの本を手放したのは自分でも感慨深かったです。忘れられない初期の本は文庫を持っていても単行本を手放す気にはなりませんが、白昼堂々以降はほとんど売ってしまいましたね…。自分の中で一つの時代が終わった感じでした。


6月9日

久しぶりに萩尾望都の『トーマの心臓』を再読しました。大好きな漫画でずっと本棚に置いているのですが、滅多に手に取ることはなくて今回読み直したのも2年ぶりくらいだと思います。大切な作品だから、ここぞという時のために取っておきたいような気持ちが自分の中にあるのかもしれません。最初に読んでからもう10年経っているのですが、この作品が与えてくれるものの大きさは自分の中で全く変わっていませんでした。はじめて読んだ時は自分も登場人物たちとさほど年齢が離れていなくて、少年たちの透明な時間の中に自分も入っていけるような錯覚をほんの少し抱くことができました。思春期特有の夢見がちな感情はさすがに今となると薄れてくるのですが、逆に物語の厚みとテーマの重さを受け止めることができました。今回読み直してはじめて、今まで全く気にもとめなかった「トーマ」という少年に意識が向きました。ユリスモールを愛し、その人知れぬ苦悩に気づき、翼を与えるために自ら死んでいった少年。「これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音 きみにはわかっているはず」。なぜ、トーマの存在が今回こんなに気になるのでしょう。私は、許されたかったのかもしれません。ただただ許してもらうこと、それを心のどこかで必要としているのかもしれません。


6月10日

週明けに発表があるのに作業がまるで進んでいなくて、テンパリぎみです。ただこれは私が悪いというよりは、明らかに資料を渡してもらうのが遅すぎたような気がするのですが…。まあどのみち私は嫌なことは先延ばしする人なので、結局こういう状態になっていたとは思いますけど。80年代頃の古いマルチメディア教材について調べていたら面白くて、この頃のソフトウェアについてもっと知りたいなと思いました。画像が洗練されていなくても、知的好奇心を刺激してくれる内容であれば楽しいのですよね。どうしよう、こんなところまでアンティーク趣味になってしまったら。

そういえば先日なんとなくOSをプチバージョンアップしてみたら、PhotoshopやWordがおかしくなって泣きそうになっています。再インストールしてもダメ。これは相性が悪いの?Wordはどうでもいいが(いいのか)、フォトショがおかしいのは大変困ります。発表が終わったら、パソコンをなんとかしなきゃ。Safariもなんだか調子悪くてガンガン落ちまくるのですよねえ。私がiBookに無理させすぎているのでしょうか。発表終わったらボロボロになっているiBookをどうにかしようと思っています。


6月12日

今日発売のチケットが2件とも売り切れていてパソコンの前で思わずばったり倒れてしまいました。しまった、出遅れた…。他のところでも予約ができるとのことを教えてもらったのでそちらに望みをかけているのですが、果たして取れるかどうか。ああもう、行きたいのよう!

堀江敏幸の新刊『一階でも二階でもない夜』を購入。またなんて素晴らしいタイトル。回送電車に続くエッセイ集で、読むのがとても楽しみ。現在新刊が出れば単行本であろうと必ず買うのは堀江敏幸だけで、私はこの人の書く文章にはっきり言って心酔しています。


6月14日

某チケット結局予約もダメだったので、最後の手段としてインターネットを駆使してほとんど根性で手に入れました。や、やったー!ここまでやってるアフォすぎる自分に涙が出てきますが、今はとりあえず行けることを素直に喜びましょう。そうそう、「情報学事典」を買いました。高いからずっと迷っていたのだけど、あまりにアレな今の状態の自分にカツを入れるために必要だと思ったので思いきって購入したのです。元を取るためにも頑張って勉強しなければ。

 

 

 

 

back -- index -- next