今はもうない太陽という雑誌にオマージュを込めて


            

『太陽』 特集:稲垣足穂の世界
1991年12月号。きらめくタルホスコープ。文章の他さまざまな写真・絵画・オブジェも収録されていて、ビジュアル的に楽しめる。

            


『太陽』 特集:奇想天外な巨人 南方熊楠
1990年11月号。今なお完全には明らかにされていない南方熊楠ワールド。南方熊楠の収集した標本や文献の写真がたくさん収録されているのがうれしい。昔の標本が好きな人にはたまらない内容。この特集は平凡社のコロナ・ブックスとしてまとまっているので、探しやすいと思う。

            


『太陽』 特集:植草甚一
1995年6月号。J・Jワールド炸裂。「映画もジャズもミステリーも、みんなJ・J氏が教えてくれた」とあるが、私はそういった方面の文章は読んでいなくて、J・Jの収集したガラクタやコラージュ眺めて楽しんでいるという軽薄なファンです。そのうちスクラップブックも読んでみようと思っています。

            


『太陽』 特集:滝口修造のミクロコスモス
1993年4月号。滝口修造のオブジェ・コレクション全250が収録されていて、オブジェ派にはたまらない一冊。すごくおすすめ。見つけたらぜひ買ってください。

            


『太陽』 特集:荒俣宏の想像力博物館
1991年11月号。壮大なるアラマタワールド。 「立花隆が荒俣宏のすべてを聞く」が面白い。その他図版多数。この特集の時点で荒俣宏の著作は100冊を越えていたようだが、今は一体何冊になっているのだろうか。

            


『太陽』 特集:本の宇宙誌
1989年6月号。 私自身には愛書趣味はないが、美しい本を眺めるのは好きだ。本というミクロコスモスを垣間見れる一冊。オブジェとしての書物の美しさを堪能できる。

            


『太陽』 特集:コレクター
1998年8月号。15人のこだわりコレクションはネオンロック・万華鏡・漂着物・染付便器・駄菓子屋グッズと幅が広い。眺めていると、思わず人間の欲望について考えてしまう。横尾忠則の涅槃グッズにあふれた家がすごすぎ。

            


『太陽』 特集:ヒコーキ野郎
サン=テグジュペリと稲垣足穂を読んで育った私にとって、愛すべき飛行機は現在のジャンボジェット機ではなく黎明期の落っこちそうなヒコーキたち。テグジュペリについてのページの分量が多いが、それ以外にもライト兄弟などさまざまな人が取り上げられている。齋藤茂太と鹿島茂の「わが心のヒコーキ映画」も面白い。

            


『太陽』 特集:産業遺産の旅
1999年11月号。八幡製鉄所・三池炭坑・横須賀ドック・琵琶湖疎水などが取り上げられている。どこも行きたい所ばかりなのだが、そうほいほいと出かけられる場所でもないので、写真を眺めて夢想を膨らませている。機能的に作られた人工物がなぜもこんなに美しいのか。こんなに懐かしいのか。

            


『太陽』 特集:博物館はワンダーランド
1995年12月号。地方の博物館が好きだ。品揃えは貧弱でも、その存在自体が魅力的で、旅行へ出かけるとなるべく立ち寄るようにしている。ここに取り上げられている博物館も行きたいところばかり。全国ユニーク博物館20が笑える。

            


『太陽』 特集:人形愛
1999年8月号。ベルナール・フォコンからはじまり四谷シモン、土井典、辻村ジュサブロー、ムットーニ、石塚君昭などさまざまな人形が取り上げられている。人形博物館の特集もうれしい。これに載っている京都のオルゴール博物館はすごくおすすめ。他には日本のからくり人形、マネキン等人形全般に気配りがきいている特集。

            


『太陽』 特集:寺山修司 アングラ世界の万華鏡
今までどちらかというと寺山修司は避けていたのだけど、演劇に通い出してからやっぱり寺山は面白いと今さらながら思うようになった。天井桟敷のポスターはすごく好き。実験映画はまだほとんど見たことがないので、これから少しずつ見ていこうと思っている。

            


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