『どこかへ○いってしまった○ものたち』 クラフト・エヴィング商會
私のクラフト・エヴィング商會との出会いであり、最も好きな一冊。はじめてこの本を見た時は息が止まるかと思った。あまりにも、自分の好きなものでいっぱいの本だったので。そもそも存在しない架空のものたち、それが消えてしまった後に残った説明書や付属品・・。デザインといい活字といい内容といい、あやしく素敵な品物が満載のカタログに仕上がっている。最近のクラフト・エヴィングは本もシンプルになり、内容も言葉遊びの側面が強くなってきているように思うが、私はむしろ初期作品のようなオブジェが全面に出ている本の方が好み。「硝子蝙蝠」「万物結晶器」「卓上キネマハウス」「流星シラップソーダ」など、タイトルだけでそそられる内容ばかり。

            


『らくだこぶ書房21世紀古書目録』 クラフト・エヴィング商會
クラフト・エヴィング商會の本で次に好きなのがこれ。「21世紀古書目録」という言葉がもうすばらしい。未来の本はどこか変で、そしてクスクス笑えるものばかり。抹茶色の本全体も、そして「すでに未来はなつかしい」という帯の言葉も、すべてが愛おしい本。

            

『平成ボトルブルース』 庄司太一 廣済堂
クラフト・エヴィング商會の『クラウド・コレクター』にも出てくるビン博士こと庄司太一さんの本。あまりのビンに対する情熱に気押されつつも、ここまでくれば立派なフィロソフィー。昔のビンの、気泡の入った色合いやいびつな形は本当に素敵。写真もいろいろ収録されているので、眺めていても楽しい一冊。

            

『お薬グラフティ』 高橋善丸所蔵・編 光琳社出版
昔のラベルや広告が好きだ。なんとなくユーモアがあって、説明もおもしろい。この本は昔の薬をたくさん集めたカタログ。デザインも色合いも、こういうものが好きな人にはたまらない一冊。光琳社出版が倒産したため、この本が手に入りにくいのは本当に残念。私は数年前神保町の古本市でゾッキ本として買いました。我が家には昔の薬やガラスでできた目薬壜などがあります。ときどき取り出しては、眺めてにやにやするのです。

            

『funktion』 牛若丸
面白いデザインの本をたくさん出版している牛若丸の本。医療器具の写真と文章のコラボレーション。昔の医療器具、オブジェとして眺めている分にはすごく楽しいけど、これで手術をしていたのかと思うとかなり怖い。表紙のカバーの裏に外科手術・医学・生理学史の年表が印刷されていたりと、本作りに対するマニアックなこだわりを感じさせる一冊。

            

『バロック・アナトミア』 写真:佐藤明 トレヴィル
フィレンツェにあるラ・スペコラ博物館は解剖学蝋人形で有名。その蝋人形の写真集。蝋人形の作りが非常にリアルなうえに、蝋特有のヌラヌラし質感がとても怖い。見ていて気持ちのいいものではないけれど、それでも目を逸らせない。この蝋人形たちには、強烈なパワーがある。ラ・スペコラ博物館はフィレンツェに行く機会があればぜひ立ち寄りたい場所。黒っぽい本の装丁・作りも好み。トレヴィルの本はもう書店では売られていないので、入手はやや難しいかも。

            

『Departure』 
以前、渋谷のパルコ地下の雑貨ショップで飛行機のチケットやタグ・ステッカーなどの展示が開催された。それを見に行ったのだが、すごく好みで見ていて楽しかった。普通の人にとっては紙屑同前かもしれないけど、昔のデザインはこんなに素敵だったのかとため息をついた。この本はその展示のカタログ本。高かったけど、こんな内容を集めた本は他にはないだろうし、普通に流通している本でもないので思いきって手に入れた。飛行機好きにはたまらない内容だと思う。

            

『ボタン×ボタン』 TOMAコレクション編 アートダイジェスト
ボタンが好きだ。裁縫に使うのではなく、完全にオブジェとしての鑑賞専門だけど。この本は20世紀のプラスティック・ボタンのカタログ。どのボタンもお洒落で、ボタンというよりはアクセサリーを眺めている感覚になる。 まさにジャンク・シック。宝箱のような本。

            

『MUTTONI ムットーニの不思議人形館』 工作舎
ムットーニの本で一番おすすめなのがこれ。ムットーニのオートマタに出会って以来、もう何年上演会には通っている。オートマタなので動いている所を見るのがもちろん一番いいのだけど、この写真集もとても素敵。残念なことにこの本は品切で、同じ工作舎から『ムットーニ・カフェ』という本が出ていてこちらは書店でも見かけます。これらの本でムットーニの世界の垣間見て心を奪われた人は迷わず上演会へ出かけましょう。機会仕掛けのミッドナイトシアターがあなたを待っています。

            

『映像体験ミュージアム』 監修:東京都写真美術館 工作舎
東京都写真美術館で開催された展覧会のカタログ。アナモルフォーシス、ソーマトロープ、幻灯など昔の玩具から、岩井俊雄など現代アーティストの作品まで展示されていてた。 実際に触って遊べるものが多く、楽しくて二回も行ってしまった。カタログはオールカラーで、昔の玩具の資料として重宝している。

            

『アリスの不思議なお店』 フレデリック・クレマン 紀伊國屋書店
不思議なお店という言葉がとても好きだ。何やら怪しげなものが陳列してあると、もうわくわくする。使いみちのないモノたちに、なぜこんなに惹かれるのだろう。この本は古今東西のお伽話から抜け出てきた、世にも稀なる「夢のカタログ」。魅力的なオブジェでとてもかわいらしい本。私は素敵な嘘を教えてくれる本が大好き。たくさんの嘘を覚えて、そして他の人も同じ夢に誘い込むのです。

            

『シュヴァンクマイエルの世界』 国書刊行会
チェコのアニメーション作家シュヴァンクマイエルの本。カラー図版がたくさんあるのがとてもうれしい。グロテスクでユーモラスな世界を垣間見ることができる一冊。我が家には、シュヴァンクマイエル特集の「夜想2マイナス」もあります。こちらもとてもおすすめ。値段は手頃ながら読みごたえがあります。

            

『ヨーロッパのおもしろい博物館』 宇田川悟 文・写真 リブロポート
あや しげな異空間。解剖博物館やら、トリュフ博物館やら、壁紙博物館やら、犯罪博物館など、大博物館にはない楽しさが満載。目次を見ていると、なんだか小川洋子の小説を思い出してしまう。ひっそり小さなあやしい博物館好きにおすすめの一冊。

            

『ON THE PAPER』 黒田武志 松本工房
松本工房より限定1999部で出版された作品集。黒田武志さんのオブジェとの出会いは長野まゆみ『夏帽子』という、一冊の本だった。錆びた螺子や電球、箱の中の風化したオブジェ。この錆色が懐かしくて、魅力的で、とても惹き込まれてしまう。螺子の郷愁を閉じ込めた素敵な作品集 。 公式サイトでは、黒田武志さんの素敵な作品を見ることができます。

            

            


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